「王」(おう)が出てくる聖書の箇所

「王」(おう)は日常訳第1版の2437か所(旧約2306・新約131)に出てきます。口語訳では2316か所。

口語訳で読む · 語句検索で探す

2437か所を200か所ずつ13ページに分けています(8ページ目)。

歴代志下(262か所)

歴代志下34:28 見みよ、わたしはあなたを先祖せんぞのもとに集あつめる。あなたは安やすらかに墓はかに葬ほうむられる。わたしがこの場所ばしょと、そこに住すむ人々ひとびとに下くだすすべてのわざわいを、あなたの目めが見みることはない。」彼かれらは、この言葉ことばを王おうに持もち帰かえった。

歴代志下34:29 そこで王おうは人ひとを遣つかわして、ユダとエルサレムの長老ちょうろうたちをみな集あつめた。

歴代志下34:30 そして王おうは、ユダのすべての人ひと、エルサレムに住すむ人々ひとびと、祭司さいしたち、レビ人びとたち、身分みぶんの高たかい者ものから低ひくい者ものまで、すべての民たみとともに、主しゅの宮みやへ上のぼって行いった。そして王おうは、主しゅの宮みやで見みつかった契約けいやくの書しょの言葉ことばをすべて、彼かれらに読よんで聞きかせた。

歴代志下34:31 王おうは自分じぶんの場所ばしょに立たち、主しゅの前まえで契約けいやくを結むすんだ。心こころを尽つくし、魂たましいを尽つくして主しゅに従したがい、その戒いましめと定さだめとおきてを守まもり、この書しょに記しるされた契約けいやくの言葉ことばを実行じっこうすると誓ちかったのだ。

歴代志下34:32 そして王おうは、エルサレムとベニヤミンにいるすべての人ひとに、この契約けいやくに加くわわらせた。エルサレムに住すむ人々ひとびとは、先祖せんぞの神かみである神かみとの契約けいやくのとおりに行いった。

歴代志下35:2 王おうは祭司さいしたちをそれぞれの務つとめにつかせ、主しゅの宮みやでの奉仕ほうしにあたるよう励はげました。

歴代志下35:3 そして、イスラエルのすべての人ひとを教おしえ、主しゅにささげられたレビ人びとたちに言いった。「聖せいなる箱はこを、イスラエルの王おうダビデの子こソロモンが建たてた宮みやに納おさめなさい。もう、それを肩かたにかついで運はこぶ必要ひつようはない。今いまからは、あなたたちの神かみである主しゅと、その民たみイスラエルに仕つかえなさい。

歴代志下35:4 イスラエルの王おうダビデが書き記しかきしるしたものと、その子こソロモンが書き記しかきしるしたものに従したがって、それぞれの家系かけいごと、組くみごとに準備じゅんびを整ととのえなさい。

歴代志下35:7 ヨシヤは民たみのために、自分じぶんの家畜かちくの群むれから子羊こひつじや子こやぎを用意よういした。すべて過越すぎこしのいけにえのためで、その場ばにいた人々ひとびとみんなに配くばるものだった。その数すうは三さん万まん頭とう。さらに牛うしを三千さんぜん頭とう。これらはすべて王おうの財産ざいさんから出だしたものである。

歴代志下35:8 王おうの高官こうかんたちも、民たみや祭司さいしやレビ人びとのために進すすんでささげた。神殿しんでんの責任せきにん者しゃであるヒルキヤ、ゼカルヤ、エヒエルは、過越すぎこしのいけにえのために子羊こひつじや子こやぎ二千にせん六百ろっぴゃく頭とうと牛うし三百さんびゃく頭とうを祭司さいしたちに贈おくった。

歴代志下35:10 こうして準備じゅんびが整ととのい、祭司さいしたちはそれぞれの持もち場ばに立たち、レビ人びとも組くみごとに分わかれて立たった。すべて王おうの命令めいれいのとおりである。

歴代志下35:15 アサフの一族いちぞくである歌うたい手てたちは、ダビデと、アサフ、ヘマン、それに王おうに仕つかえる預言よげん者しゃエドトンの命令めいれいどおり、それぞれの持もち場ばについていた。門番もんばんたちもそれぞれの門もんについていた。彼かれらは自分じぶんの務つとめを離はなれる必要ひつようがなかった。兄弟きょうだいであるレビ人びとが、彼かれらのために用意よういしてくれたからである。

歴代志下35:18 預言よげん者しゃサムエルの時代じだいからこのかた、イスラエルでこれほどの過越すぎこしが祝わいわわれたことはなかった。イスラエルのどの王おうも、ヨシヤが祭司さいしやレビ人びと、その場ばにいたユダとイスラエルのすべての人々ひとびと、そしてエルサレムの住民じゅうみんとともに祝いわったような過越すぎこしを行おこなったことはなかった。

歴代志下35:19 この過越すぎこしが祝わいわわれたのは、ヨシヤが王おうとなって十じゅう八はち年ねん目めのことである。

歴代志下35:20 ヨシヤが神殿しんでんを整ととのえるこのすべてのことを終おえたあと、エジプトの王おうネコが、ユーフラテス川かわのほとりのカルケミシュで戦たたかうために攻せめ上のぼってきた。ヨシヤは彼かれを迎むかえ撃うとうと出でて行いった。

歴代志下35:21 ネコはヨシヤに使者ししゃを送おくって言いった。「ユダの王おうよ、あなたとわたしの間あいだに何なんの関かかわりがあるのか。今日きょうわたしが攻せめるのはあなたではなく、わたしが戦たたかっている相手あいての家いえだ。神かみはわたしに急いそぐようにと言いわれた。わたしの側がわにおられる神かみに逆さからうのはやめなさい。神かみがあなたを滅ほろぼすことのないように。」

歴代志下35:23 射手いてたちがヨシヤ王おうを射いた。王おうは家来けらいたちに言いった。「わたしを連つれ出だしてくれ。ひどい傷きずを負おってしまった。」

歴代志下35:24 家来けらいたちは王おうを戦車せんしゃから降おろし、彼かれのもう一いち台だいの車くるまに乗のせてエルサレムに運はこんだ。しかしヨシヤは死しに、先祖せんぞの墓はかに葬ほうむられた。ユダとエルサレムのすべての人々ひとびとはヨシヤのために嘆なげき悲かなしんだ。

歴代志下35:27 その初はじめから終おわりまでの行おこないは、イスラエルとユダの王おうたちの書しょに記しるされている。

歴代志下36:1 国くにの民たみは、ヨシヤの子こヨアハズを選えらび、父ちちに代かわってエルサレムで王おうとした。

歴代志下36:2 ヨアハズが王おうになったのは二十にじゅう三さん歳さいのときで、エルサレムで三さんか月げつのあいだ王おうだった。

歴代志下36:3 エジプトの王おうは、エルサレムで彼かれを王おうの座ざから下おろした。そしてこの国くにに、銀ぎん百ひゃくタラントと金かね一いちタラントの罰金ばっきんを課かした。

歴代志下36:4 エジプトの王おうは、ヨアハズの兄弟きょうだいエルヤキムをユダとエルサレムの王おうにし、その名なをエホヤキムと改あらためさせた。そして、その兄弟きょうだいヨアハズをネコは連つれて、エジプトへ引ひいて行いった。

歴代志下36:5 エホヤキムが王おうになったのは二十にじゅう五ご歳さいのときで、エルサレムで十じゅう一いち年ねんのあいだ王おうだった。彼かれは、自分じぶんの神かみである主しゅが見みて悪あくとされることを行おこなった。

歴代志下36:6 そこへ、バビロンの王おうネブカドネツァルが攻せめ上のぼってきた。そして彼かれを青銅せいどうの足あしかせでつなぎ、バビロンへ引ひいて行いった。

歴代志下36:8 エホヤキムのその他たの事績じせき、彼かれが行おこなった忌いまわしい行おこない、そして彼かれについて明あきらかになったことは、イスラエルとユダの王おうたちの書しょに記しるされている。彼かれに代かわって、その子こエホヤキンが王おうとなった。

歴代志下36:9 エホヤキンが王おうになったのは八はち歳さいのときで、エルサレムで三さんか月げつと十とお日かのあいだ王おうだった。彼かれは、主しゅが見みて悪あくとされることを行おこなった。

歴代志下36:10 年ねんが改あらたまると、ネブカドネツァル王おうは人ひとをやって彼かれを捕とらえ、主しゅの神殿しんでんの貴重きちょうな器物きぶつとともにバビロンへ連つれて行いった。そして、その兄弟きょうだいゼデキヤをユダとエルサレムの王おうとした。

歴代志下36:11 ゼデキヤが王おうになったのは二十にじゅう一いち歳さいのときで、エルサレムで十じゅう一いち年ねんのあいだ王おうだった。

歴代志下36:13 彼かれはまた、ネブカドネツァル王おうに反逆はんぎゃくした。ネブカドネツァルは、神かみにかけて忠誠ちゅうせいを誓ちかわせていたのに、である。ゼデキヤは強情ごうじょうになり、心こころをかたくなにして、イスラエルの神かみである主しゅに立たち帰かえろうとはしなかった。

歴代志下36:17 そこで主しゅは、カルデアの王おうを攻せめ上のぼらせた。王おうは彼かれらの若者わかものたちを、聖せい所しょの中なかで剣けんにかけて殺ころした。若わかい男おとこも娘むすめも、年寄としよりも老人ろうじんも、だれ一人ひとり容赦ようしゃしなかった。主しゅはすべてを彼かれの手てに渡わたしたのだ。

歴代志下36:18 そして王おうは、大小だいしょうを問とわず神殿しんでんのすべての器物きぶつ、主しゅの神殿しんでんの宝物たからもの、王おうとその高官こうかんたちの宝物たからものを、残のこらずバビロンへ運はこび去さった。

歴代志下36:20 王おうは、剣けんを逃のがれて生いき残のこった人々ひとびとをバビロンへ連つれて行いった。彼かれらは、ペルシア帝国ていこくが支配しはいするようになるまで、王おうとその子孫しそんの奴隷どれいとなった。

エズラ記(60か所)

エズラ記1:7 また、キュロス王おうは、主しゅの神殿しんでんの器うつわを取とり出だした。それは、かつてネブカドネツァルがエルサレムから持もち去さり、自分じぶんの神々かみがみの神殿しんでんに納おさめていたものだった。

エズラ記2:1 バビロンの王おうネブカドネツァルによってバビロンへ連つれ去さられ、捕とらわれの身みとなっていた人々ひとびとがいた。その子孫しそんたちが、この州しゅうから自分じぶんの町まちへと帰かえって来きた。エルサレムとユダに、それぞれ自分じぶんのもとの町まちへと戻もどったのである。彼かれらの名前なまえは次つぎのとおりだ。

エズラ記3:10 建たてる者ものたちが主しゅの神殿しんでんの土台どだいを据すえたとき、祭司さいしたちは礼服れいふくを着きてラッパを持もち、アサフの一族いちぞくであるレビ人びとはシンバルを手てに持もって立たった。イスラエルの王おうダビデの定さだめに従したがって、主しゅをたたえるためだった。

エズラ記4:2 そこで彼かれらはゼルバベルと一族いちぞくの長ながたちのところに来きて、こう言いった。「わたしたちもいっしょに建たてさせてほしい。あなたたちと同おなじように、わたしたちもあなたたちの神かみを求もとめているのだから。わたしたちをここに連つれてきたアッシリアの王おうエサル・ハドンの時代じだいから、わたしたちはこの神かみにいけにえをささげてきたのだ。」

エズラ記4:5 さらに彼かれらは、ユダの人々ひとびとの計画けいかくをつぶそうと役人やくにんを買収ばいしゅうした。それはペルシアの王おうキュロスの治世ちせいのあいだずっと続つづき、ペルシアの王おうダレイオスの治世ちせいにまで及およんだ。

エズラ記4:7 また、アルタクセルクセスの時代じだいには、ビシュラム、ミトレダテ、タブエルとその仲間なかまたちが、ペルシアの王おうアルタクセルクセスに手紙てがみを書かいた。その手紙てがみはアラム語ごで書かかかれ、アラム語ごに訳やくされていた。

エズラ記4:8 司令しれい官かんレフムと書記しょき官かんシムシャイは、エルサレムのことでアルタクセルクセス王おうに、次つぎのような手紙てがみを書かいた。

エズラ記4:11 彼かれらが王おうに送おくった手紙てがみの写うつしは、次つぎのとおりである。「アルタクセルクセス王おうへ。ユーフラテス川かわの西側にしがわに住すむ、あなたのしもべたちより申もうし上あげます。

エズラ記4:12 王おうにお知しらせします。あなたのもとからわたしたちのところに上のぼってきたユダヤ人じんが、エルサレムに着つきました。彼かれらはあの反逆はんぎゃく的てきで邪悪じゃあくな町まちを建たて直なおし、城壁じょうへきを築き上げきずきあげ、土台どだいを修復しゅうふくしています。

エズラ記4:13 王おうにお知しらせします。もしこの町まちが建たて直なおされ、城壁じょうへきが完成かんせいすれば、彼かれらは貢みつぎ物ものも税ぜいも関税かんぜいも納おさめなくなり、王おうの収入しゅうにゅうが損そこなわれることになります。

エズラ記4:14 わたしたちは王宮おうきゅうに仕つかえる身みですから、王おうが辱はずかしめられるのを黙だまって見みているわけにはいきません。それで、こうして王おうにお知しらせするのです。

エズラ記4:15 どうか、あなたの先祖せんぞの記録きろくの書しょを調しらべてみてください。その記録きろくを調しらべれば、この町まちが反逆はんぎゃく的てきな町まちであり、昔むかしから王おうたちや諸州しょしゅうに害がいを与あたえ、町まちの中なかで反乱はんらんを起おこしてきたことがおわかりになるでしょう。この町まちが滅ほろぼされたのも、そのためなのです。

エズラ記4:16 わたしたちは王おうにお知しらせします。もしこの町まちが建たて直なおされ、城壁じょうへきが完成かんせいすれば、あなたはユーフラテス川かわの西側にしがわを治おさめる力ちからを失ううしなうことになるでしょう。」

エズラ記4:17 王おうは返事へんじを送おくった。「町まちの長官ちょうかんレフムと書記しょき官かんシムシャイ、およびサマリアとユーフラテス川かわの西側にしがわに住すむ、その仲間なかまたちへ。あいさつを送おくる。さて、

エズラ記4:19 そこでわたしが命めいじて調しらべさせたところ、この町まちが昔むかしから王おうたちに逆さからって立たち上あがり、町まちの中なかで反乱はんらんや暴動ぼうどうが起おこされてきたことがわかった。

エズラ記4:20 かつてはエルサレムに強つよい王おうたちがいて、ユーフラテス川かわの西側にしがわ全体ぜんたいを治おさめ、人々ひとびとは彼かれらに貢みつぎ物ものや税ぜいや関税かんぜいを納おさめていた。

エズラ記4:22 このことを怠おこたりなく行おこなうよう、くれぐれも気きをつけよ。どうして被害ひがいを大おおきくして、王おうたちが損害そんがいを受うけてよいだろうか。」

エズラ記4:23 アルタクセルクセス王おうの手紙てがみの写うつしが、レフムと書記しょき官かんシムシャイ、そしてその仲間なかまたちの前まえで読よみ上あげられると、彼かれらは急いいそいでエルサレムのユダヤ人じんのところへ行いき、力ちからずくで工事こうじをやめさせた。

エズラ記4:24 こうして、エルサレムにある神かみの家いえの工事こうじは中断ちゅうだんされた。そして、ペルシアの王おうダレイオスの治世ちせいの第だい二に年ねんまで、それは中断ちゅうだんされたままであった。

エズラ記5:5 しかし、彼かれらの神かみの目めはユダヤ人じんの長老ちょうろうたちの上うえに注そそがれていた。だから、この件けんがダレイオス王おうに報告ほうこくされ、その返事へんじが届とどくまで、工事こうじが止とめられることはなかった。

エズラ記5:6 これは、川向かわむこうの地方ちほうの総督そうとくタテナイと、シェタル・ボズナイ、そして川向かわむこうにいる仲間なかまの役人やくにんたちが、ダレイオス王おうに送おくった手紙てがみの写うつしである。

エズラ記5:7 彼かれらが王おうに送おくった報告ほうこくには、こう書かかかれていた。「ダレイオス王おうへ。ご平安へいあんがすべてにありますように。

エズラ記5:8 王おうにお知しらせします。わたしたちはユダの州しゅうへ行いき、大おおいなる神かみの家いえを見みてきました。それは大おおきな切きり石いしで建たてられ、壁かべには木材もくざいが組くみ込こまれています。この工事こうじはきびきびと進すすめられ、彼かれらの手てで順調じゅんちょうにはかどっています。

エズラ記5:10 また、王おうにお知しらせするため、彼かれらの名前なまえも尋たずねました。指導しどう者しゃたちの名なを書かき記しるすためです。

エズラ記5:11 彼かれらはこう答こたえました。『わたしたちは、天てんと地ちの神かみに仕つかえる者ものです。そして、ずっと昔むかしに建たてられていた家いえを建たて直なおしているのです。それは、イスラエルの偉大いだいな王おうが建たてて、仕上しあげたものでした。

エズラ記5:12 しかし、わたしたちの先祖せんぞが天てんの神かみを怒おこらせたので、神かみは彼かれらをバビロンの王おう、カルデア人にんネブカドネツァルの手てに渡わたされました。彼かれはこの家いえを壊こわし、民たみをバビロンへ連つれ去さったのです。

エズラ記5:13 でも、バビロンの王おうキュロスの第だい一いち年ねんに、キュロス王おうがこの神かみの家いえを建たて直なおすよう命令めいれいを出だしました。

エズラ記5:14 それに、神かみの家いえの金かねや銀ぎんの器うつわについても命めいじました。それは、ネブカドネツァルがエルサレムの神殿しんでんから持もち出だし、バビロンの神殿しんでんへ運はこんだものでした。キュロス王おうは、それらをバビロンの神殿しんでんから取とり出だし、シェシュバツァルという人ひとに渡わたしました。王おうはこの人ひとを総督そうとくに任命にんめいしたのです。

エズラ記5:15 そして王おうは彼かれにこう言いいいました。『これらの器うつわを持もって行いき、エルサレムの神殿しんでんに納おさめなさい。そして神かみの家いえを元もとの場所ばしょに建たて直なおしなさい。』

エズラ記5:17 そこで今いま、もし王おうがよいと思おもわれるなら、バビロンにある王おうの宝物ほうもつ庫こをお調しらべください。キュロス王おうがエルサレムのこの神かみの家いえを建たてるよう命令めいれいを出だしたのか、どうかを確たしかめるためです。そして、この件けんについて王おうのお考かんがえを、わたしたちに知しらせてください。」

エズラ記6:1 それで、ダレイオス王おうは命令めいれいを出だしました。そして人々ひとびとは、バビロンにある、宝物ほうもつを保管ほかんした文書ぶんしょ庫こを調しらべました。

エズラ記6:3 「キュロス王おうの第だい一いち年ねんに、キュロス王おうはエルサレムの神かみの家いえについてこう命めいじた。いけにえをささげる場所ばしょとして、この家いえを建たて直なおせ。その土台どだいを据すえよ。高たかさは六十ろくじゅうキュビト、幅はばは六十ろくじゅうキュビトとする。

エズラ記6:4 大おおきな石いしを三さん段だん、新あたらしい木材もくざいを一段いちだんで積つめ。費用ひようは王おうの宮廷きゅうていから支払しはらう。

エズラ記6:8 さらにわたしは命めいじる。この神かみの家いえを建たてるユダヤ人じんの長老ちょうろうたちに、あなたたちが何なんをすべきかを命めいじる。川向かわむこうの税収ぜいしゅうから出でる王おうの財産ざいさんで、その費用ひようを遅おくれることなくこの人ひとたちに支払しはらいなさい。工事こうじを止とめさせてはならない。

エズラ記6:10 そうすれば、彼かれらは天てんの神かみが喜よろこぶささげ物ものをささげ、王おうとその子こらの命いのちのために祈いのることができる。

エズラ記6:12 そして、その名なをそこに住すまわせている神かみが、この命令めいれいを変かえようとし、エルサレムにあるこの神かみの家いえを壊こわそうと手てを出だす王おうや民たみを、だれであっても滅ほろぼしてくださるように。わたしダレイオスが命めいじる。すみやかに実行じっこうせよ。

エズラ記6:13 そこで、川向かわむこうの地方ちほうの総督そうとくタテナイ、シェタル・ボズナイ、そして彼かれらの同僚どうりょうたちは、ダレイオス王おうが送おくったとおりに、すみやかにそれを実行じっこうした。

エズラ記6:14 ユダヤ人じんの長老ちょうろうたちは、預言よげん者しゃハガイと、イドの子こゼカリヤの預言よげんに励はげまされて、工事こうじを進すすめ、うまく運はこんだ。彼かれらはイスラエルの神かみの命令めいれいと、ペルシアの王おうキュロス、ダレイオス、アルタクセルクセスの命令めいれいによって、建たて上あげ、完成かんせいさせた。

エズラ記6:15 この神殿しんでんは、ダレイオス王おうの治世ちせい第だい六ろく年ねん、アダルの月つきの三みっ日かに完成かんせいした。

エズラ記6:22 そして七なな日間かかん、種たねを入いれないパンの祭まつりを喜よろこびのうちに祝いわった。主しゅが彼かれらを喜よろこびで満みたし、アッシリアの王おうの心こころを彼かれらに向むけさせて、イスラエルの神かみである神かみの家いえの工事こうじを進すすめる力ちからを与あたえてくださったからだ。

エズラ記7:1 こうしたことがあった後あと、ペルシアの王おうアルタクセルクセスの時代じだいに、一人ひとりの人ひとがいた。エズラである。エズラはセラヤの子こで、セラヤはアザルヤの子こ、アザルヤはヒルキヤの子こ、

エズラ記7:6 このエズラがバビロンから上のぼってきた。エズラは、イスラエルの神かみである主しゅがお与あたえになったモーセの律法りっぽうに詳くわしい学者がくしゃだった。彼かれの神かみである主しゅが彼かれを助たすけてくださったので、王おうは彼かれが求もとめるものをすべて与あたえた。

エズラ記7:7 アルタクセルクセス王おうの第だい七なな年ねんに、イスラエルの人々ひとびとの一部いちぶ、祭司さいし、レビ人びと、歌うたい手て、門番もんばん、そして神殿しんでんの使用しよう人にんたちがエルサレムへ上のぼってきた。

エズラ記7:8 エズラがエルサレムに着ついたのは、王おうの第だい七なな年ねんの第だい五ごの月つきだった。

エズラ記7:11 次つぎに記しるすのは、アルタクセルクセス王おうが、祭司さいしであり学がく者しゃでもあるエズラに渡わたした手紙てがみの写うつしである。エズラは、主しゅがイスラエルにお与あたえになった命令めいれいと掟おきての言葉ことばに詳くわしい学者がくしゃだった。

エズラ記7:12 「王おうの中なかの王おうアルタクセルクセスから、天てんの神かみの律法りっぽうに通つうじた学者がくしゃ、祭司さいしエズラへ。あいさつを送おくる。さて、

エズラ記7:14 あなたは、王おうとその七なな人にんの顧問こもんによって送おくり出だされる。あなたの手てにあるあなたの神かみの律法りっぽうに従したがって、ユダとエルサレムの様子ようすを調しらべるためである。

エズラ記7:15 また、王おうとその顧問こもんたちが、エルサレムに住すまいを置おくイスラエルの神かみに進すすんでささげた銀ぎんと金かねを運はこぶためでもある。

エズラ記7:20 それ以外いがいにも、あなたの神かみの家いえのために必要ひつようになって支払しはらうものがあれば、王おうの宝物ほうもつ庫こから支払しはらえばよい。

エズラ記7:21 またわたし、アルタクセルクセス王おうは、川向かわむこうの州しゅうのすべての会計かいけい官かんに命めいじる。天てんの神かみの律法りっぽうの学者がくしゃである祭司さいしエズラがあなたたちに求もとめることは、何なんでもきちんと果はたしなさい。

エズラ記7:23 天てんの神かみが命めいじることは何なんでも、天てんの神かみの家いえのためにきちんと行おこないなさい。そうしなければ、王おうとその子こらが治おさめる国くにに神かみの怒いかりが下くだるかもしれない。

エズラ記7:26 あなたの神かみの律法りっぽうと王おうの律法りっぽうを守まもらない者ものは誰だれでも、すぐに裁さばきを受うけなければならない。死刑しけいであれ、追放ついほうであれ、財産ざいさんの没収ぼっしゅうであれ、投獄とうごくであれ。」

エズラ記7:27 わたしたちの先祖せんぞの神かみ、主しゅをほめたたえよ。主しゅは、エルサレムにある主しゅの家いえを美うつくしく整ととのえようという思おもいを、王おうの心こころに与あたえてくださった。

エズラ記7:28 そして王おうとその顧問こもんたち、王おうの力ちからある高官こうかんたちみんなの前まえで、わたしに慈いつくしみを示ししめしてくださった。わたしの神かみ、主しゅの御み手てがわたしの上うえにあったので、わたしは力ちからづけられ、わたしと一緒いっしょに上のぼって行いく指導しどう者しゃたちをイスラエルから集あつめた。

エズラ記8:1 次つぎに挙あげるのは、アルタクセルクセス王おうの時代じだいに、わたしといっしょにバビロンから上のぼって来きた家系かけいの長ながたちと、その系図けいずである。

エズラ記8:22 というのも、道中どうちゅうで敵てきから守まもってもらうために兵士へいしや騎兵きへいを王おうに願ねがい出でるのが、わたしには恥はずかしかったからだ。わたしたちは前まえもって王おうにこう言いっていた。「わたしたちの神かみを求もとめる者ものすべてには、その御み手てが恵めぐみとなって及およびます。でも、神かみを捨すてる者ものすべてには、その力ちからと怒いかりが向むけられます。」

エズラ記8:25 そしてわたしは、彼かれらのために銀ぎんと金かねと器うつわを量はかって渡わたした。これらは、王おうとその顧問こもんたち、その高官こうかんたち、そしてそこにいたすべてのイスラエルの人々ひとびとが、わたしたちの神かみの神殿しんでんのためにささげた奉納ほうのう物ぶつだった。

エズラ記8:36 そして彼かれらは、王おうの命令めいれい書しょを、王おうの総督そうとくたちやユーフラテス川かわの西側にしがわの地方ちほう長官ちょうかんたちに渡わたした。すると彼かれらは、この民たみと神かみの神殿しんでんを支援しえんしてくれた。

エズラ記9:7 先祖せんぞの時代じだいから今日きょうまで、わたしたちの負おい目めは大おおきなものでした。その罪つみのために、わたしたちも、王おうたちも、祭司さいしたちも、周まわりの国々くにぐにの王おうの手てに渡わたされ、剣けんにかけられ、捕とらえられ、奪うばわれ、恥はじをさらしてきました。今日きょうもそのままです。

エズラ記9:9 わたしたちは奴隷どれいの身みです。それでも、その奴隷どれいの暮くらしの中なかで、わたしたちの神かみはわたしたちを見捨みすてませんでした。ペルシアの王おうたちの前まえで、わたしたちに慈いつくしみを注そそいでくださったのです。こうしてわたしたちは息いきを吹ふき返かえし、神かみの家いえを建たて直なおし、その廃墟はいきょを復興ふっこうし、ユダとエルサレムに守まもりの囲かこいを得えることができました。

ネヘミヤ記(30か所)

ネヘミヤ記1:11 ああ、主しゅよ、どうか耳みみを傾かたむけて、しもべであるわたしの祈いのりと、あなたの名なを心こころから畏おそれ敬うやまいたいと願ねがうしもべたちの祈いのりを聞きいてください。どうか今日きょう、このしもべに成功せいこうをお与あたえください。そして、あの人ひとの前まえであわれみを受うけられるようにしてください。」わたしは王おうに酒さけをつぐ者ものだった。

ネヘミヤ記2:1 アルタクセルクセス王おうの第だい二十にじゅう年ねん、ニサンの月つきのことだ。王おうの前まえにぶどう酒しゅが出だされた。わたしはそのぶどう酒しゅを取とって、王おうに手渡てわたした。それまでわたしは、王おうの前まえで暗くらい顔かおを見みせたことは一いち度どもなかった。

ネヘミヤ記2:2 すると王おうがわたしに言いった。「どうしてそんなに暗くらい顔かおをしているのだ。病気びょうきでもないのに。これは心こころに悲かなしみがあるとしか思おもえない。」わたしはひどく怖こわくなった。

ネヘミヤ記2:3 そしてわたしは王おうに言いった。「王おうよ、いつまでも生いきられますように。わたしの父祖ふそたちが眠ねむる町まちが荒あれ果はて、その門もんが火ひで焼やき尽つくされているのです。どうして暗くらい顔かおをせずにいられるでしょうか。」

ネヘミヤ記2:4 王おうはわたしに言いった。「それで、あなたは何なんを願ねがっているのか。」わたしは天てんの神かみに祈いのってから、

ネヘミヤ記2:5 王おうにこう答こたえた。「もし王おうがよろしければ、そしてこのしもべが王おうのお気きに召めしているのでしたら、どうかわたしをユダに、父祖ふそたちが眠ねむる町まちに送おくってください。その町まちを建たて直なおしたいのです。」

ネヘミヤ記2:6 王おうのかたわらには王妃おうひが座すわっていた。王おうはわたしに尋たずねた。「旅たびにはどれくらいかかるのか。いつ戻もどってくるのか。」王おうはわたしを送おくり出だすことをよしとしてくれた。そこでわたしは期限きげんを伝つたえた。

ネヘミヤ記2:7 さらにわたしは王おうに言いった。「もし王おうがよろしければ、ユーフラテス川かわの向むこう側がわの地方ちほうを治おさめる長官ちょうかんたちへの手紙てがみをいただけないでしょうか。わたしがユダに着つくまで、彼かれらが通とおらせてくれるように。

ネヘミヤ記2:8 また、王おうの森林しんりんを管理かんりするアサフあての手紙てがみもいただけないでしょうか。神殿しんでんに付属ふぞくする城郭じょうかくの門もんや、町まちの城壁じょうへき、それにわたしが住すむことになる家いえのために、材木ざいもくを分わけてもらえるように。」わたしの神かみの恵めぐみの手てがわたしの上うえにあったので、王おうはこれらを聞き入れききいれてくれた。

ネヘミヤ記2:9 こうしてわたしは、ユーフラテス川かわの向むこう側がわの地方ちほうの長官ちょうかんたちのところに着つき、王おうの手紙てがみを渡わたした。王おうはわたしといっしょに、軍ぐんの指揮しき官かんたちと騎兵きへいを送おくってくれていた。

ネヘミヤ記2:14 それから泉いずみの門もんと王おうの池いけの方ほうへ進すすんだ。でも、乗のっていた動物どうぶつが通とおれる場所ばしょはなかった。

ネヘミヤ記2:18 そして、わたしの神かみの恵めぐみの手てがわたしを支ささえていてくれたこと、また王おうがわたしに語かたってくれた言葉ことばを話はなした。すると彼かれらは言いった。「さあ、立たち上あがって建たてよう。」こうして彼かれらは、この良よい働はたらきのために力ちからを奮い立たふるいたたせた。

ネヘミヤ記2:19 ところが、ホロン人にんサンバラテ、アンモン人にんの家臣かしんトビヤ、アラブ人にんゲシェムはこれを聞きくと、わたしたちをあざ笑わらい、見下みくだしてこう言いった。「あなたがたは何なんをしているのか。王おうに反逆はんぎゃくするつもりか。」

ネヘミヤ記3:15 泉いずみの門もんは、ミツパ地区ちくを治おさめるコル・ホゼの子こシャルンが修理しゅうりした。彼かれはこれを建たて直なおし、屋根やねをかけ、扉とびらと錠前じょうまえとかんぬきを取とり付つけた。さらに、王おうの園そののそばにあるシェラの池いけの城壁じょうへきを、ダビデの町まちから下くだる階段かいだんのところまで修理しゅうりした。

ネヘミヤ記3:25 ウザイの子こパラルは、城壁じょうへきの曲まがり角かどの向むかい、そして王おうの宮殿きゅうでんの上うえの方ほうから突つき出だした塔とうの向むかいを修理しゅうりした。この塔とうは牢ろうの中庭なかにわのそばにあった。その次つぎは、パルオシュの子こペダヤが修理しゅうりした。

ネヘミヤ記5:4 さらに、こう言いう者ものたちもいた。「わたしたちは、王おうに納おさめる税ぜいのために、畑はたけやぶどう畑はたけを担保たんぽにしてお金かねを借かりた。

ネヘミヤ記5:14 それだけではない。わたしがユダの地ちの総督そうとくに任にんじられた日ひから、つまりアルタクセルクセス王おうの第だい二十にじゅう年ねんから第だい三十さんじゅう二に年ねんまでの十じゅう二に年間ねんかん、わたしも兄弟きょうだいたちも、総督そうとくに与あたえられる食事しょくじを受うけ取とらなかった。

ネヘミヤ記6:6 そこにはこう書かかかれていた。「あなたとユダの人ひとたちが反乱はんらんを起おこそうとしている、と国々くにぐにの間あいだでうわさになっている。ゲシェムもそう言いっている。だからあなたは城壁じょうへきを築きずいているのだ。しかもあなたは、そのうわさのとおり、彼かれらの王おうになろうとしている。」

ネヘミヤ記6:7 しかもあなたは、エルサレムで自分じぶんについてこう言い広めるいいひろめる預言よげん者しゃたちまで立たてている。『ユダに王おうがいる』とね。このことは、いずれ王おうの耳みみにも入はいるだろう。だから来きなさい。いっしょに相談そうだんしようではないか。」

ネヘミヤ記7:6 これは、バビロンの王おうネブカドネツァルによって捕とらえ移うつされた、あの捕囚ほしゅうから帰かえってきたこの州しゅうの人々ひとびとである。彼かれらはエルサレムとユダに、それぞれ自分じぶんの町まちへ戻もどった。

ネヘミヤ記9:22 あなたは彼かれらに国々くにぐにと民々を与あたえ、それを分わけ与あたえて割わり当あてました。こうして彼かれらはシホンの地ち、ヘシュボンの王おうの地ち、そしてバシャンの王おうオグの地ちを自分じぶんのものとしました。

ネヘミヤ記9:24 その子孫しそんは入はいって行いき、その地ちを自分じぶんのものとしました。あなたは彼かれらの前まえで、その地ちに住すむカナン人にんを従したがわせ、彼かれらの手てに渡わたしました。王おうたちも、その地ちの民たみも、彼かれらの思おもうままにできるようにしたのです。

ネヘミヤ記9:32 今いま、わたしたちの神かみよ。契約けいやくと慈いつくしみを守まもられる、偉大いだいで力強ちからづよく、恐おそるべき神かみよ。アッシリアの王おうたちの時代じだいから今日きょうまで、わたしたちを、わたしたちの王おうや指導しどう者しゃたち、祭司さいしたち、預言よげん者しゃたち、先祖せんぞたち、そしてあなたの民たみすべてを襲おそってきたこのすべての苦くるしみを、どうか小ちいさなものと見みなさないでください。

ネヘミヤ記9:34 わたしたちの王おうや指導しどう者しゃたち、祭司さいしたち、先祖せんぞたちは、あなたの律法りっぽうを守まもらず、あなたの命令めいれいにも、あなたが彼かれらに示ししめした戒いましめにも、耳みみを傾かたむけませんでした。

ネヘミヤ記9:37 この地ちの豊ゆたかな産物さんぶつは、わたしたちの罪つみのために、あなたがわたしたちの上うえに立たてた王おうたちのものになっています。彼かれらはわたしたちの体からだも家畜かちくも思おもいのままに支配しはいし、わたしたちは大おおきな苦くるしみの中なかにいます。

ネヘミヤ記11:23 というのも、彼かれらについては王おうの命令めいれいがあり、歌うたい手てたちには毎日まいにちの分ぶんが定さだめられていたからである。

ネヘミヤ記11:24 また、ペタフヤは、民たみに関かんするあらゆる事ことについて王おうを補佐ほさした。ペタフヤはメシェザブエルの子こで、ユダの子こゼラの子孫しそんである。

ネヘミヤ記12:22 エルヤシブ、ヨヤダ、ヨハナン、ヤドアの時代じだいに、レビ人びとの一族いちぞくの長ながたちは記録きろくされた。祭司さいしたちも、ペルシアの王おうダレイオスの治世ちせいまで記録きろくされた。

ネヘミヤ記13:6 こうしたことが起おきている間あいだ、わたしはエルサレムにいなかった。バビロンの王おうアルタクセルクセスの治世ちせい第だい三十さんじゅう二に年ねんに、王おうのもとへ行いっていたからだ。しばらくたってから、わたしは王おうに願ねがい出でて許ゆるしをもらった。

ネヘミヤ記13:26 イスラエルの王おうソロモンも、まさにこのことで罪つみを犯おかしたではないか。多おおくの民族みんぞくの中なかに、彼かれのような王おうはいなかった。彼かれは神かみに愛あいされ、神かみは彼かれを全ぜんイスラエルの王おうとされた。それなのに、その彼かれさえも外国がいこくの女性じょせいたちが罪つみへと引ひきずり込こんだのだ。

エステル記(119か所)

エステル記1:1 アハシュエロス王おうの時代じだいのことである。このアハシュエロスは、インドからクシュまで、百ひゃく二十にじゅう七ななの州しゅうを治おさめていた王おうだ。

エステル記1:2 そのころ、アハシュエロス王おうは、首都しゅとスサの城しろで王座おうざに着ついていた。

エステル記1:3 王おうは即位そくいして三さん年ねん目めに、家来けらいや役人やくにんたち全員ぜんいんのために宴会えんかいを開ひらいた。ペルシアとメディアの軍ぐんの指揮しき官かん、貴族きぞく、各州かくしゅうの高官こうかんたちが王おうの前まえに集あつまった。

エステル記1:4 王おうは、豊ゆたかで輝かがやかしい自分じぶんの国くにと、そのすばらしく堂々どうどうとした威光いこうを、長ながい間あいだ、百ひゃく八十はちじゅう日にちにわたって見みせびらかした。

エステル記1:5 その期間きかんが終おわると、王おうは、首都しゅとスサにいたすべての人ひとのために、身分みぶんの高たかい者ものから低ひくい者ものまで招まねいて、王宮おうきゅうの庭園ていえんの中庭なかにわで七なな日間かかんの宴会えんかいを開ひらいた。

エステル記1:7 飲のみ物ものは金かねの杯さかずきで出だされ、その杯さかずきはどれもみな違ちがう形かたちをしていた。王おうならではの気前きまえのよさで、王室おうしつのぶどう酒しゅがたっぷりふるまわれた。

エステル記1:8 酒さけを飲のむのに、無理むりじいはしなかった。それぞれが好すきなだけ楽たのしめるように、王おうが宮廷きゅうていの給仕きゅうじ係かかり全員ぜんいんにそう命めいじていたからだ。

エステル記1:9 王妃おうひワシュティもまた、アハシュエロス王おうの王宮おうきゅうで、女性じょせいたちのために宴会えんかいを開ひらいた。

エステル記1:10 七なな日か目め、王おうがぶどう酒しゅで上じょう機嫌きげんになったとき、王おうはそばで仕つかえる七なな人にんの宦官かんがん、メフマン、ビゼタ、ハルボナ、ビグタ、アバグタ、ゼタル、カルカスに命めいじた。

エステル記1:11 王妃おうひワシュティに王冠おうかんをかぶらせて、王おうの前まえに連つれて来くるように、と。集あつまった人々ひとびとや役人やくにんたちに、彼女かのじょの美うつくしさを見みせるためだ。彼女かのじょはとても美うつくしかったのだ。

エステル記1:12 ところが王妃おうひワシュティは、宦官かんがんを通とおして伝つたえられた王おうの命令めいれいに従したがうことを拒こばみ、来こようとしなかった。王おうはこれに激はげしく怒おこり、腹はらの中なかで怒いかりが燃もえ上あがった。

エステル記1:13 王おうは、時代じだいの流ながれに通つうじた賢者けんじゃたちに相談そうだんした。何なんかを決きめるとき、法律ほうりつや裁判さいばんに詳くわしい者ものたちに意見いけんを求もとめるのが、王おうの常つねのやり方かただったからだ。

エステル記1:14 王おうのいちばん近ちかくにいたのは、カルシェナ、シェタル、アドマタ、タルシシュ、メレス、マルセナ、メムカンの七しち人にんだった。彼かれらはペルシアとメディアの高官こうかんで、王おうに直接ちょくせつ会あうことができ、国くにで最ももっとも高たかい地位ちいについていた。

エステル記1:15 王おうはこう尋たずねた。「王妃おうひワシュティは、宦官かんがんを通とおして伝つたえたアハシュエロス王おうの命令めいれいに従したがわなかった。法律ほうりつに照てらせば、彼女かのじょをどう処分しょぶんすべきだろうか。」

エステル記1:16 すると、メムカンが王おうと役人やくにんたちの前まえで言いった。「王妃おうひワシュティが背そむいた相手あいては、王おうおひとりではありません。アハシュエロス王おうが治おさめるすべての州しゅうの、すべての役人やくにんと民たみに対たいしても、彼女かのじょは罪つみを犯おかしたのです。

エステル記1:17 王妃おうひのこの振ふる舞まいは、やがてすべての女性じょせいの耳みみに入はいるでしょう。そうなれば、女性じょせいたちは自分じぶんの夫おっとを見下みくだすようになります。『アハシュエロス王おうが王妃おうひワシュティを呼よび寄よせたのに、彼女かのじょは来こなかった』と言い合っいいあってです。

エステル記1:18 今日きょうにも、王妃おうひのことを聞きいたペルシアとメディアの高官こうかんの妻つまたちが、王おうのすべての役人やくにんに同おなじ態度たいどをとるでしょう。こうして、侮あなどりと怒いかりがいくらでもあふれ出だすのです。

エステル記1:19 もし王おうがよろしければ、王おうの命令めいれいをお出だしください。そして決けっして変かえられないように、ペルシアとメディアの法律ほうりつに書き記しかきしるしてください。その内容ないようは、ワシュティは二に度どとアハシュエロス王おうの前まえに出でてはならない、というものです。そして王おうは、彼女かのじょの王妃おうひの位くらいを、彼女かのじょよりふさわしい別べつの女性じょせいにお与あたえください。

エステル記1:20 王おうが出だすこの決定けっていが、広大こうだいな王国おうこくのすみずみまで伝つたわれば、身分みぶんの高たかい者ものから低ひくい者ものまで、すべての女性じょせいが自分じぶんの夫おっとを敬ううやまうようになるでしょう。」

エステル記1:21 この意見いけんは、王おうにも役人やくにんたちにも良よいと思おもえた。それで王おうは、メムカンの言いうとおりにした。

エステル記1:22 王おうは、王国おうこくのすべての州しゅうに手紙てがみを送おくった。それぞれの州しゅうにはその文字もじで、それぞれの民たみにはその言葉ことばで書かき送おくった。すべての男おとこが自分じぶんの家いえの主人しゅじんとなり、自分じぶんの民たみの言葉ことばで語かたるように、という内容ないようだった。

エステル記2:1 これらの出来事できごとのあと、アハシュエロス王おうの怒いかりがおさまると、王おうはワシュティのこと、彼女かのじょがしたこと、そして彼女かのじょについてどう決きめられたのかを思おもい出だした。

エステル記2:2 そこで、王おうに仕つかえる若わかい家来けらいたちが言いった。「王おうさまのために、美うつくしい若わかい娘むすめたちを探さがしましょう。

エステル記2:3 王おうさまは国くにじゅうのすべての州しゅうに役人やくにんを任命にんめいして、美うつくしい若わかい娘むすめたちをみな首都しゅとスサの後宮こうきゅうに集あつめさせてください。娘むすめたちを、女性じょせいたちの世話せわをする王おうの宦官かんがんヘガイに預あずけ、美容びようの手入ていれを受うけさせるのです。

エステル記2:4 そして、王おうさまの目めにかなった娘むすめを、ワシュティに代かわる新あたらしい王妃おうひにすればよいのです。」この案あんは王おうの気きに入はいり、王おうはそのとおりにした。

エステル記2:6 モルデカイは、バビロンの王おうネブカドネツァルによって、ユダの王おうエコンヤとともに捕とらえられ、エルサレムから連つれ去さられた人々ひとびとの一人ひとりだった。

エステル記2:8 王おうの命令めいれいとおふれが伝つたえられ、多おおくの娘むすめたちが首都しゅとスサに集あつめられて、ヘガイに預あずけられた。エステルも王おうの宮殿きゅうでんに連つれて行いかれ、女性じょせいたちの世話せわをするヘガイに預あずけられた。

エステル記2:9 この娘むすめはヘガイの気きに入はいり、彼かれの慈いつくしみを受うけた。ヘガイはすぐに、彼女かのじょに美容びようの手入ていれと食事しょくじを与あたえ、王おうの宮殿きゅうでんから選えらんだ七しち人にんの侍女じじょをつけた。そして、彼女かのじょと侍女じじょたちを、後宮こうきゅうでいちばん良よい場所ばしょに移うつした。

エステル記2:12 娘むすめたちは一人ひとりずつ順番じゅんばんに、アハシュエロス王おうのもとへ行いくことになっていた。その番ばんが来くるのは、女性じょせいのための決きまりに従したがって十じゅう二にか月げつの手入ていれを終おえたあとだった。美容びようの期間きかんはこう定さだめられていた。六ろくか月げつは没薬もつやくの香油こうゆで、あとの六ろくか月げつは香料こうりょうや女性じょせい用ようの化粧けしょう品ひんで手入ていれをするのである。

エステル記2:13 こうして娘むすめは王おうのもとへ行いくことになるのだが、その際さい、後宮こうきゅうから王おうの宮殿きゅうでんへ持もって行いきたいものは、何なんでも望のぞみどおり与あたえられた。

エステル記2:14 娘むすめは夕方ゆうがたに王おうのもとへ行いき、朝あさになると第だい二にの後宮こうきゅうへ戻もどされ、側室そくしつたちを管理かんりする王おうの宦官かんがんシャアシュガズの監督かんとくのもとに置おかれた。王おうが彼女かのじょを気きに入はいって名前なまえで呼よばないかぎり、二に度どと王おうのもとへ行いくことはなかった。

エステル記2:15 さて、モルデカイのおじアビハイルの娘むすめで、モルデカイが自分じぶんの娘むすめとして引ひき取とったエステルの番ばんが来きて、王おうのもとへ行いくことになった。彼女かのじょは、女性じょせいたちを管理かんりする王おうの宦官かんがんヘガイが勧すすめるもののほかは、何なんも求もとめなかった。エステルは、彼女かのじょを見みる人ひとみなに好すかれた。

エステル記2:16 エステルは、アハシュエロス王おうの治世ちせい第だい七なな年ねん、第だい十じゅうの月つき、すなわちテベトの月つきに、王宮おうきゅうにいる王おうのもとへ迎むかえ入いれられた。

エステル記2:17 王おうは、どの女性じょせいよりもエステルを愛あいした。エステルは、ほかのどの娘むすめよりも王おうに気きに入はいられ、慈いつくしみを受うけた。王おうは王冠おうかんを彼女かのじょの頭あたまにのせ、ワシュティに代かえて彼女かのじょを王妃おうひとした。

エステル記2:18 そして王おうは、すべての高官こうかんや家来けらいのために盛大せいだいな宴会えんかいを開ひらいた。これはエステルのための宴会えんかいだった。王おうは諸州しょしゅうの税ぜいを免除めんじょし、王おうにふさわしい気前きまえよさで贈おくり物ものを配くばった。

エステル記2:19 娘むすめたちが二に度ど目めに集あつめられたとき、モルデカイは王おうの門もんに座すわっていた。

エステル記2:21 そのころ、モルデカイが王おうの門もんに座すわっていると、門もんの見張みはりをしていた王おうの二人ふたりの宦官かんがんビグタンとテレシュが怒おこり、アハシュエロス王おうに手てをかけようとねらっていた。

エステル記2:22 しかし、そのことがモルデカイに知しれた。彼かれはそれを王妃おうひエステルに伝つたえ、エステルはモルデカイの名なで王おうに告つげた。

エステル記2:23 調しらべてみると、それは事実じじつだとわかった。二人ふたりは木きにかけられた。そしてこのことは、王おうの前まえで年代ねんだい記きの書しょに記しるされた。

エステル記3:1 こうしたことがあってから、アハシュエロス王おうはハメダタの子こで、アガグ人にんのハマンを取とり立たてた。王おうは彼かれを高たかい位くらいにつけ、その席せきを、いっしょにいるどの高官こうかんよりも上うえに置おいた。

エステル記3:2 王おうの門もんにいる王おうの家来けらいたちはみな、ひざをかがめてハマンにひれ伏ふした。王おうがそう命めいじたからだ。でも、モルデカイはひざもかがめず、ひれ伏ふそうともしなかった。

エステル記3:3 王おうの門もんにいる家来けらいたちはモルデカイに言いった。「どうしてあなたは王おうの命令めいれいにそむくのか。」

エステル記3:7 アハシュエロス王おうの第だい十じゅう二に年ねん、第だい一いちの月つき、つまりニサンの月つきに、ハマンの前まえでプル、すなわちくじが投なげられた。日ひごと、月つきごとにくじが引ひかれ、第だい十じゅう二にの月つき、つまりアダルの月つきに決きまった。

エステル記3:8 ハマンはアハシュエロス王おうに言いった。「あなたの王国おうこくのすべての州しゅうで、いろいろな民族みんぞくの間あいだに散ちらばって暮くらしている、ある一ひとつの民族みんぞくがいます。彼かれらのおきてはどの民族みんぞくとも違ちがい、王おうのおきては守まもりません。彼かれらをそのままにしておくのは、王おうのためになりません。

エステル記3:9 もしよろしければ、彼かれらを滅ほろぼすよう命令めいれい書しょを出だしてください。わたしは銀ぎん一いち万まんタラントを量はかって、この仕事しごとにあたる者ものたちに渡わたし、王おうの宝物ほうもつ庫こに納おさめさせます。」

エステル記3:10 すると王おうは自分じぶんの指輪ゆびわを手てから外はずし、ユダヤ人じんの敵てきである、ハメダタの子こでアガグ人にんのハマンに渡わたした。

エステル記3:11 そして王おうはハマンに言いった。「その銀ぎんはあなたのものだ。あの民族みんぞくも、あなたの思おもいどおりにするがよい。」

エステル記3:12 第だい一いちの月つきの十じゅう三さん日にちに、王おうの書記しょき官かんたちが呼よび集あつめられた。そして、ハマンが命めいじたとおりのことがすべて書かき記しるされた。それは、王おうの総督そうとくたち、各州かくしゅうを治おさめる長官ちょうかんたち、それぞれの民族みんぞくの首長しゅちょうたちにあてたもので、州しゅうごとにその文字もじで、民族みんぞくごとにその言葉ことばで書かかかれた。それはアハシュエロス王おうの名なで書かかかれ、王おうの指輪ゆびわで封印ふういんされた。

エステル記3:13 そして飛脚ひきゃくたちの手てによって、王おうの全州ぜんしゅうに手紙てがみが送おくられた。それは、十じゅう二にの月つき、つまりアダルの月つきの十じゅう三さん日にち、その一日いちにちのうちに、すべてのユダヤ人じんを、若者わかものも老人ろうじんも、子こどもも女おんなも、皆殺みなごろしにし、滅ほろぼし、絶たやせ、そして彼かれらの財産ざいさんを奪うばい取とれ、という内容ないようだった。

エステル記3:15 飛脚ひきゃくたちは王おうの命令めいれいによって、大急おおいそぎで出でて行いった。この法令ほうれいは首都しゅとスサでも布告ふこくされた。王おうとハマンは腰こしを下おろして酒さけを飲のんでいたが、都みやこスサは混乱こんらんに包つつまれていた。

エステル記4:2 そして王おうの門もんの前まえまで来きた。粗布あらぬのをまとったままでは、王おうの門もんの中なかに入はいることが許ゆるされていなかったからだ。

エステル記4:3 王おうの命令めいれいと法令ほうれいが届とどいたどの州しゅうでも、ユダヤ人じんの間あいだに大おおきな嘆なげきが起おこった。人々ひとびとは断食だんじきし、泣なき、悲かなしみ叫さけんだ。多おおくの者ものが粗布あらぬのをまとって灰はいの中なかに横よこたわった。

エステル記4:5 そこでエステルは、王おうが自分じぶんのそばに仕つかえさせていた宦官かんがんの一人ひとり、ハタクを呼よび、モルデカイのところへ行いかせた。いったい何なんが、なぜ起おこっているのかを知しるためだった。

エステル記4:6 ハタクは、王おうの門もんの前まえにある町まちの広場ひろばにいるモルデカイのところへ出でて行いった。

エステル記4:7 モルデカイは、自分じぶんの身みに起おこったことをすべてハタクに話はなした。さらにハマンが、ユダヤ人じんを滅ほろぼすために、いくらの銀ぎんを王おうの宝物ほうもつ庫こに量はかり入いれると約束やくそくしたのか、その金額きんがくまで伝つたえた。

エステル記4:8 また彼かれは、ユダヤ人じんを滅ほろぼすためにスサで出だされた法令ほうれいの文書ぶんしょの写うつしをハタクに渡わたした。それをエステルに見みせて事情じじょうを伝つたえ、王おうのところへ行いって自分じぶんの民たみのために王おうにひざまずいて願ねがい、助たすけを求もとめるよう、エステルに頼たのんでほしかったのだ。

エステル記4:11 「王おうに仕つかえる者ものたちも、王おうの各州かくしゅうの民たみも、みんな知しっています。男おとこでも女おんなでも、呼よばれていないのに王おうのいる内庭うちにわに入はいる者ものは、だれであれ死刑しけいになる、というただ一ひとつの法ほうがあるのです。ただ、王おうが金かねの笏しゃくを差さし伸のべた者ものだけは生いきられます。でもわたしは、この三十さんじゅう日にち、王おうに呼よばれていません」

エステル記4:16 「行いって、スサにいるユダヤ人じんをみんな集あつめてください。そして、わたしのために断食だんじきをしてください。三みっ日かのあいだ、昼ひるも夜よるも、食たべも飲のみもしないでください。わたしも侍女じじょたちと同おなじように断食だんじきします。そのうえで、法ほうに反はんしてでも王おうのところへ行いきます。もし死しぬのなら、死しぬまでです。」

エステル記5:1 三みっ日か目めに、エステルは王妃おうひの衣装いしょうを身みにつけ、王宮おうきゅうの内庭うちにわに立たった。そこは王おうの広間ひろまの正面しょうめんだった。王おうは宮殿きゅうでんの中なかで王座おうざに座すわり、入いり口ぐちのほうを向むいていた。

エステル記5:2 王おうは、王妃おうひエステルが庭にわに立たっているのを見みた。すると彼女かのじょがとても気きに入はいり、手てにしていた金かねの杖つえを差さし出だした。エステルは近ちかづいて、その杖つえの先さきに触ふれた。

エステル記5:3 王おうは彼女かのじょに言いった。「どうしたのだ、王妃おうひエステルよ。願ねがいは何なんだ。この国くにの半分はんぶんでも、あなたに与あたえよう。」

エステル記5:4 エステルは答こたえた。「王おうさえよろしければ、今日こんにち、王おうとハマンをわたしが用意よういした宴会えんかいにお招まねきしたいのです。」

エステル記5:5 王おうは言いった。「エステルの言いうとおりにできるよう、すぐにハマンを呼よべ。」こうして王おうとハマンは、エステルが用意よういした宴会えんかいに来きた。

エステル記5:6 ぶどう酒しゅの宴えんの席せきで、王おうはエステルに言いった。「あなたの望のぞみは何なんだ。かなえてあげよう。願ねがいは何なんだ。この国くにの半分はんぶんでも、そのとおりにしよう。」

エステル記5:8 もし王おうに気きに入はいっていただけて、わたしの望のぞみをかなえ、願ねがいを聞き入れききいれてくださるなら、明日あすもう一いち度ど、王おうとハマンをわたしが用意よういする宴会えんかいにお招まねきします。そのときに、王おうのおっしゃったとおりお答こたえします。」

エステル記5:9 その日ひ、ハマンは喜よろこび、上じょう機嫌きげんで出でて行いった。ところが、王おうの門もんのところにいるモルデカイを見みると、モルデカイは立たち上あがりもせず、身動みうごきひとつしなかった。それでハマンはモルデカイへの怒いかりでいっぱいになった。

エステル記5:11 ハマンは彼かれらに、自分じぶんの富とみがどれほど輝かがやかしいか、子こどもがどれほど多おおいか、そして王おうが自分じぶんをどれほど取とり立たて、家来けらいや役人やくにんたちの上うえに高たかく引ひき上あげてくれたかを、すっかり話はなして聞きかせた。

エステル記5:12 さらにハマンは言いった。「それだけじゃない。王妃おうひエステルが用意よういした宴会えんかいに、王おうといっしょに招まねかれたのは、このわたしだけなんだ。しかも明日あすも、王おうといっしょに来くるようにと招まねかれている。

エステル記5:13 でも、あのユダヤ人じんモルデカイが王おうの門もんにすわっているのを見みるたびに、こんなものは全部ぜんぶ、わたしには何なんの意味いみもなくなってしまうんだ。」

エステル記5:14 すると妻つまゼレシュと友人ゆうじんたちがみな、こう言いった。「高たかさ五十ごじゅうキュビトの柱はしらを立たてさせなさい。そして朝あさになったら、王おうにモルデカイをそこへつるすよう頼たのめばいいのです。そのあとで、王おうといっしょに気分きぶんよく宴会えんかいへ行いけばいい。」ハマンはこの考かんがえが気きに入はいって、その柱はしらを立たてさせた。

エステル記6:1 その夜よる、王おうはどうしても眠ねむれなかった。それで、宮廷きゅうていの記録きろくが書かかかれた年代ねんだい記きを持もってこさせ、王おうの前まえで読よみ上あげさせた。

エステル記6:2 すると、こんな記録きろくが見みつかった。かつてモルデカイが、王おうの門番もんばんをしていた二人ふたりの宦官かんがんビグタナとテレシュのことを告発こくはつしていた、というのだ。この二人ふたりは、アハシュエロス王おうを殺ころそうとねらっていた。

エステル記6:3 王おうは言いった。「このことで、モルデカイにはどんな栄誉えいよや褒美ほうびが与あたえられたのか。」王おうに仕つかえる家来けらいたちは答こたえた。「何なんもされていません。」

エステル記6:4 王おうは言いった。「庭にわにだれかいるか。」ちょうどそのとき、ハマンが王宮おうきゅうの外庭そとにわに入はいってきていた。自分じぶんが用意よういした柱はしらにモルデカイをつるすよう、王おうに願ねがい出でるためだった。

エステル記6:5 家来けらいたちは王おうに言いった。「ハマンが庭にわに立たっています。」王おうは「入はいらせよ」と言いった。

エステル記6:6 ハマンが入はいってくると、王おうは彼かれにたずねた。「王おうが名誉めいよを与あたえたいと思おもっている者ものには、何なんをしてやるのがよいだろうか。」ハマンは心こころの中なかで思おもった。「王おうが名誉めいよを与あたえたいと思おもう相手あいてが、このわたし以外いがいにいるだろうか。」

エステル記6:7 ハマンは王おうに言いった。「王おうが名誉めいよを与あたえたいと思おもっている人ひとには、こうなさってください。

語句索引に戻る