「人」(ひと)が出てくる聖書の箇所
「人」(ひと)は日常訳第1版の5114か所(旧約2880・新約2234)に出てきます。口語訳では4355か所。
5114か所を200か所ずつ26ページに分けています(11ページ目)。
箴言(416か所)
箴言22:21 それは、真実の言葉がどれほど確かかを、あなたに知ってもらうためだ。そして、あなたを送り出した人たちに、確かな答えを返せるようにするためだ。
箴言22:22 弱い人を、弱いからといって奪い取ってはいけない。苦しんでいる人を、裁きの場でふみつけてはいけない。
箴言22:24 怒りっぽい人と、友になってはいけない。すぐにかっとなる人と、一緒に歩んではいけない。
箴言22:25 その人のやり方が身についてしまい、自分の身を罠にかけることになるからだ。
箴言22:26 手を打って保証人になったり、人の借金を肩代わりしたりする者になってはいけない。
箴言22:29 自分の仕事に熟練した人を見たことがあるか。その人は王の前に立つ。名もない人たちの前に立つのではない。
箴言23:2 もし食欲を抑えられない人なら、自分ののどにナイフを当てるくらいの気持ちでいなさい。
箴言23:3 そのごちそうを欲しがってはいけない。それは人をだます食べ物だから。
箴言23:6 けちな人のパンを食べてはいけない。その人のごちそうを欲しがるな。
箴言23:7 その人は心の中で損得ばかり計算している。口では「食べて、飲んで」と言うが、心はあなたに向いていない。
箴言23:9 愚かな人の耳に語りかけるな。あなたの賢い言葉を、その人はばかにするだけだ。
箴言23:24 正しい子の父は大いに喜ぶ。賢い子を持つ人は、その子を誇りに思う。
箴言23:28 彼女は獲物を狙う者のように待ち伏せて、多くの人を裏切り者にしてしまう。
箴言24:1 悪い人たちをうらやんではいけない。彼らの仲間になりたいと思ってもいけない。
箴言24:2 彼らの心は人を傷つけることばかり考えている。その口は人を苦しめることばかり話している。
箴言24:5 知恵のある人は強く、知識のある人はますます力を増していく。
箴言24:7 愚かな者にとって、知恵は高すぎて手が届かない。だから人が集まる広場でも、口を開くことができない。
箴言24:8 悪いことをたくらむ人は、陰謀家と呼ばれる。
箴言24:9 愚かなたくらみは罪であり、人をばかにする者はみんなに嫌われる。
箴言24:11 殺されそうな人を助け出しなさい。死に引かれていく人を、なんとか救いなさい。
箴言24:12 「そんなこと、わたしたちは知らなかった」と言うかもしれない。でも、人の心を見抜く方は、ちゃんと分かっているのではないか。あなたの魂を見守る方は、すべてを知っているのではないか。その方は、一人ひとりに、その行いにふさわしく報いる。
箴言24:15 悪者よ、正しい人の住まいを狙って待ち伏せするな。その人が休む場所を襲うな。
箴言24:16 正しい人は七度倒れても、そのたびに立ち上がる。でも悪者は、災いのなかに倒れたままだ。
箴言24:17 あなたの敵が倒れても、喜ぶな。その人がつまずいても、心のなかで喜んではいけない。
箴言24:23 これらもまた、知恵ある者たちの言葉だ。裁きのときに人をえこひいきするのは、良くない。
箴言24:25 でも、悪者をしっかり正す人には、喜びがある。そういう人の上には、良い祝福がやってくる。
箴言24:28 理由もないのに、隣人に不利な証言をしてはいけない。くちびるで人をだましてはいけない。
箴言24:30 わたしは、なまけ者の畑のそばと、思慮のない人のぶどう畑のそばを通った。
箴言25:1 これもソロモンの箴言である。ユダの王ヒゼキヤに仕えた人たちが書き写したものだ。
箴言25:6 王の前で自分を大きく見せてはいけない。身分の高い人たちの場所に立とうとしてはいけない。
箴言25:9 争いごとは相手と二人のあいだで片づけなさい。ほかの人の秘密を漏らしてはいけない。
箴言25:10 それを聞いた人にあなたが責められ、悪い評判がいつまでも消えなくなるからだ。
箴言25:12 耳を傾ける人にとって、知恵ある人の忠告は、金の耳輪や純金の飾りのようなものだ。
箴言25:13 収穫のときに冷たい雪があるとうれしいように、信頼できる使者は、自分を送り出した人にとってそういうものだ。主人の心を生き返らせてくれる。
箴言25:14 雨も降らないのに、雲と風だけがある。ありもしない贈り物を自慢する人は、それと同じだ。
箴言25:17 隣の人の家に、あまり足しげく通ってはいけない。うんざりされて、嫌われてしまうから。
箴言25:18 隣人について嘘の証言をする人は、こん棒や剣、鋭い矢のようなものだ。
箴言25:20 寒い日に服を脱がせるように、重曹に酢をかけるように、沈んだ心の人に歌を歌って聞かせるのは場違いなことだ。
箴言25:21 あなたを憎む人が飢えているなら、食べ物を与えなさい。渇いているなら、水を飲ませなさい。
箴言25:23 北風が雨をもたらすように、陰口をたたく舌は、人の顔を怒りでゆがませる。
箴言25:25 疲れきった人に冷たい水がしみわたるように、遠い国から届く良い知らせは心をうるおす。
箴言25:26 正しい人が悪人の前で崩れ落ちるのは、踏み荒らされた泉、汚された水源のようだ。
箴言25:28 自分の心を抑えられない人は、城壁を破られ、守りを失った町のようだ。
箴言26:7 足の不自由な人の両足がだらりと垂れて役に立たないように、愚か者の口から出ることわざも役に立たない。
箴言26:10 手当たりしだいに射る射手のように、愚か者を雇ったり、通りすがりの人を雇ったりする者は危ない。
箴言26:12 自分を賢いと思い込んでいる人を見たことがあるか。そんな人よりも、愚か者のほうがまだ望みがある。
箴言26:18 火矢や矢、そして死を射かける狂った人のように、
箴言26:19 隣人をだましておいて「ただの冗談だよ」と言う人は、まさにそれと同じだ。
箴言26:20 薪がなくなれば火は消える。陰口を言う人がいなくなれば、争いはやむ。
箴言26:21 炭が燃える炭火をあおり、薪が火を燃え立たせるように、争い好きな人は争いをあおり立てる。
箴言26:22 陰口を言う人の言葉は、おいしいごちそうのようだ。それは腹の奥底まですっと入り込んでいく。
箴言26:24 人を憎む者は、口先では本心を隠す。でも心の中では、だまそうとたくらんでいる。
箴言26:25 だから、その人が優しく話しかけてきても、信じてはいけない。その心の中には、七つもの忌まわしいものがあるからだ。
箴言26:28 偽りを言う舌は、自分が傷つけた人を憎む。へつらう口は、人を破滅させる。
箴言27:2 自分をほめるのは自分の口ではなく、他人にほめてもらいなさい。あなたの唇ではなく、よその人の口に。
箴言27:7 満腹の人は蜂蜜さえ踏みつける。でも、腹をすかせた人には、苦いものもみんな甘い。
箴言27:8 巣を離れてさまよう鳥のように、自分の居場所を離れてさまよう人もそうだ。
箴言27:12 賢い人は危険を見て身を隠す。でも、考えの浅い人はそのまま進んで、痛い目にあう。
箴言27:17 鉄が鉄を研ぐように、人は互いに研ぎ合って、鋭くなる。
箴言27:18 いちじくの木を大事に育てる人は、その実を食べられる。主人に忠実に仕える人は、大切にされる。
箴言27:19 水にうつる顔が、その人の顔とそっくりなように、人の心もまた、その人自身を映し出す。
箴言27:20 死の世界も滅びの淵も、決して満ち足りることがない。人の目も、同じように満ち足りることがない。
箴言27:21 銀は炉で、金はるつぼで試される。人は、まわりの評判によって試される。
箴言27:22 愚か者を臼に入れ、麦と一緒に杵でついても、その愚かさは、その人から離れていかない。
箴言28:1 悪い人は、追いかけてくる者がいなくても逃げ出す。でも正しい人は、若いライオンのように堂々としている。
箴言28:2 国に罪があると、支配者が次々と入れ替わる。でも、物事をわきまえた賢い人がいれば、その秩序は長く続く。
箴言28:3 弱い人を虐げる貧しい者は、作物を流し去って何も残さない激しい雨のようだ。
箴言28:4 律法を捨てる人は悪い者をほめる。でも律法を守る人は、悪い者に立ち向かう。
箴言28:5 悪い人は正義がわからない。でも主を求める人は、すべてを理解する。
箴言28:6 貧しくてもまっすぐに歩む人のほうが、金持ちでも曲がった道を行く人よりも良い。
箴言28:7 律法を守る人は、かしこい子だ。でも遊び歩く仲間とつるむ者は、父親に恥をかかせる。
箴言28:8 高い利子をとってお金を増やす人。その財産は、いつか貧しい人に親切にする人の手に集まっていく。
箴言28:9 律法に耳を貸さず、聞こうとしない人。その人の祈りさえ、神には嫌われる。
箴言28:10 まっすぐな人を悪い道へ誘い込む者は、自分の掘った落とし穴に自分で落ちる。でも心の正しい人は、良いものを受け継ぐ。
箴言28:11 金持ちは自分を賢いと思い込んでいる。でも貧しくても物事のわかる人は、その正体を見抜く。
箴言28:12 正しい人が喜ぶとき、みんなが輝く。でも悪い者が力を持つと、人々は身をひそめる。
箴言28:13 自分の罪を隠す人は、うまくいかない。でも罪を認めて、そこから離れる人は、あわれみを受ける。
箴言28:14 いつも神を畏れる人は、幸せだ。でも心をかたくなにする者は、災いに落ちる。
箴言28:16 物事のわからない支配者は、人を苦しめてばかりいる。でも不正な儲けを憎む人は、長く生きる。
箴言28:17 人の血を流して重荷を背負った者は、墓穴まで逃げ続ける。だれも助けの手を出してはいけない。
箴言28:18 まっすぐに歩む人は救われる。でも曲がった道を行く者は、たちまち倒れる。
箴言28:19 自分の畑を耕す人は、食べ物に満ち足りる。でも、むなしいものを追いかける者は、貧しさでいっぱいになる。
箴言28:20 誠実な人には、たくさんの祝福がある。でも、急いで金持ちになろうとする者は、罰を逃れられない。
箴言28:21 人をえこひいきするのは良くない。パンひと切れのために、人は罪を犯してしまう。
箴言28:22 けちで欲深い人は、急いで金持ちになろうとする。でも、貧しさが自分に襲いかかることに気づかない。
箴言28:23 人を注意する者は、あとになって、口先でへつらう者よりも好かれる。
箴言28:24 父や母のものを奪っておいて、「悪いことじゃない」と言う者は、人を滅ぼす者の仲間だ。
箴言28:25 欲張りな人は争いを引き起こす。でも、主に信頼する人は豊かにされる。
箴言28:26 自分の考えだけを頼りにする者は愚か者だ。でも、知恵をもって歩む人は救われる。
箴言28:27 貧しい人に分け与える人は、何も不足しない。でも、見て見ぬふりをする者は、たくさんの呪いを受ける。
箴言28:28 悪人が力を持つと、人々は身を隠す。でも、悪人が滅びると、正しい人が増えていく。
箴言29:1 何度注意されても、頑固に耳を貸さない人がいる。そんな人は突然壊されて、もう立ち直れない。
箴言29:2 正しい人が増えれば、みんなが喜ぶ。でも悪い人が支配すると、みんなが嘆く。
箴言29:3 知恵を愛する人は、父を喜ばせる。でも遊女と付き合う人は、財産を使い果たす。
箴言29:6 悪い人は自分の罪で、わなにかかる。でも正しい人は、歌って喜ぶ。
箴言29:7 正しい人は、貧しい人の言い分をちゃんと理解する。でも悪い人は、そんなことを気にかけようともしない。
箴言29:8 人をあざける者たちは、町全体をあおって騒ぎを起こす。でも知恵ある人は、怒りをしずめる。
箴言29:9 知恵ある人が愚かな人と言い争っても、相手は怒ったり笑ったりするだけで、話は少しも落ち着かない。
箴言29:10 血に飢えた者たちは、正直な人を憎む。でも心のまっすぐな人は、その人の命を守ろうとする。
箴言29:11 愚かな人は、思っていることを全部ぶちまける。でも知恵ある人は、それをそっと胸におさめておく。
箴言29:13 貧しい人と、しいたげる者。この二人は同じ世界で出会う。そして主は、その両方の目に光を与えている。
箴言29:14 弱い人たちを、まっすぐ公正にさばく王。その王座は、いつまでも揺るがない。
箴言29:16 悪人が増えると、罪も増えていく。でも正しい人は、その悪人たちが倒れるのを見る。
箴言29:18 神からの示しがなければ、人々は好き勝手にふるまう。でも神のおしえを守る人は、幸せだ。
箴言29:20 軽々しく早口でしゃべる人を見たことがあるか。そんな人より、愚かな人のほうがまだ望みがある。
箴言29:22 怒りっぽい人は、争いを引き起こす。すぐにかっとなる人は、多くの罪を犯す。
箴言29:23 高ぶりは、人を低くする。でも心のへりくだった人は、誉れを受ける。
箴言29:25 人を恐れることは、わなになる。でも主に信頼する人は、守られる。
箴言29:26 支配者の顔色をうかがう人は多い。でも人が正しく裁かれるかどうかは、主による。
箴言29:27 正しい人は、不正を行う者を嫌う。そして悪い人は、まっすぐに歩む者を嫌う。
箴言30:1 ヤケの子アグルの言葉。これは託宣である。この人はイティエルに、イティエルとウカルにこう語った。
箴言30:2 わたしは、だれよりも愚かだ。人としての分別も持っていない。
箴言30:5 神の言葉は、どれも混じりけがない。神は、身を寄せる人の盾となる。
箴言30:10 使用人のことを、その主人に告げ口してはならない。さもないと、その人があなたを呪い、あなたは罪を負うことになる。
箴言30:14 歯は剣、あごの歯は刃物のようで、地から貧しい人を、人々の中から乏しい人を食い尽くす者たちがいる。
箴言31:8 口を開いて、自分では声を上げられない人のために語りなさい。見捨てられた人すべての権利を守るために。
箴言31:9 口を開いて、正しく裁きなさい。貧しい人や困っている人の権利を守るのだ。
箴言31:10 しっかりした妻を見つけられる人がいるだろうか。その価値は真珠よりもずっと高い。
箴言31:20 貧しい人には手を差し出し、困っている人にも手を差し伸べる。
箴言31:23 夫は町の門のところで、みんなに知られている。土地の長老たちと並んで座る人だ。
箴言31:28 子どもたちは立ち上がって、彼女を幸いな人だとたたえる。夫も、彼女をほめる。
箴言31:30 人を引きつける魅力ははかなく、美しさもすぐに消えていく。でも、主を敬う女性こそ、ほめたたえられる。
伝道の書(86か所)
伝道の書1:3 太陽の下で人がどれだけ苦労して働いても、それが何の得になるだろう。
伝道の書1:8 すべてのことは、人を疲れさせる。それを語り尽くせる人はいない。目は見ても見飽きることがなく、耳は聞いても聞き足りることがない。
伝道の書1:11 昔のことは、誰も覚えていない。これから起こることも、後の時代の人たちは覚えていないだろう。
伝道の書2:8 銀や金も集め、王たちや国々の宝も手に入れた。歌う男や歌う女もかかえ、人を楽しませるもの、大勢の側女(そばめ)も持った。
伝道の書2:14 知恵ある人は自分の目で先を見て歩むが、愚かな者は暗やみの中を歩く。けれども、その二人に同じ運命が訪れることを、わたしは知った。
伝道の書2:16 知恵ある人も愚かな者も、いつまでも記憶に残ることはない。時がたてば、どちらもみな忘れられてしまう。ああ、知恵ある人も愚かな者と同じように死んでいくのだ。
伝道の書2:18 わたしは、太陽の下で苦労して積み上げたすべての労苦がいやになった。それを、あとに来る人に残していかなければならないからだ。
伝道の書2:19 しかも、そのあとを継ぐ人が、知恵ある人なのか愚かな者なのか、だれにもわからない。それなのにその人は、わたしが太陽の下で知恵をしぼって苦労して積み上げたものを、すべて自分のものにするのだ。これもまたむなしい。
伝道の書2:21 知恵と知識と技をつくして働く人がいる。それなのに、そのために何ひとつ苦労していない人に、すべてを分け前として譲らなければならない。これもまたむなしく、ひどく理不尽なことだ。
伝道の書2:22 太陽の下であくせく働き、心をすり減らしても、人はいったい何を手に入れられるというのか。
伝道の書2:24 食べて、飲んで、自分の労苦の中に喜びを見いだす。人にとって、これ以上に良いことはない。しかもこれさえ、神の手から与えられるものなのだと、わたしにはわかった。
伝道の書2:26 神は、みこころにかなう人には、知恵と知識と喜びをお与えになる。だが罪を犯す者には、ためて積み上げる苦労を負わせ、それを神のみこころにかなう人に渡させるのだ。これもまたむなしく、風を追うようなものだ。
伝道の書3:9 働く人は、どれだけ苦労しても、何を得られるのだろう。
伝道の書3:10 わたしは、神が人に与えて取り組ませる仕事を見てきた。
伝道の書3:11 神は、すべてをその時にかなって美しく造られた。そのうえ、人の心に永遠を思う思いを与えられた。それでも人は、神がなさるわざを、初めから終わりまで見きわめることはできない。
伝道の書3:12 わたしにはわかった。人にとっては、生きているあいだ喜び、幸せに過ごすことよりほかに、良いことはないのだ。
伝道の書3:13 人がみな、食べたり飲んだりして、その労苦のすべての中で幸せを味わうこと。それもまた、神からの贈り物だ。
伝道の書3:14 わたしにはわかっている。神がなさることは、すべていつまでも続く。それに付け加えることも、そこから取り去ることもできない。神がそうされるのは、人が神を畏れるためだ。
伝道の書3:17 わたしは心の中で言った。正しい人も悪い人も、神が裁かれる。すべての事にも、すべての行いにも、その時が定められているのだから。
伝道の書3:18 わたしは心の中で言った。神がこうされるのは、人の子らをためすためだ。そして人が、自分も動物にすぎないと気づくためだ。
伝道の書3:19 人の子らに起こることは、動物にも起こる。どちらにも同じことが起こるのだ。一方が死ぬように、もう一方も死ぬ。すべてのものに同じ息がある。人が動物にまさるところは、何もない。すべては空しいからだ。
伝道の書3:21 人の霊が上へ昇り、動物の霊が地の下へ降りていくのかどうか、だれが知っているだろう。
伝道の書3:22 それでわたしにはわかった。人にとっては、自分の仕事を喜ぶことよりほかに、良いことはない。それが人に与えられた分だからだ。自分の後に何が起こるのか、それを見せてくれる者など、いないのだから。
伝道の書4:1 わたしはあらためて、この世で行われているすべての虐げに目を向けた。虐げられている人たちは涙を流している。でも、その涙をぬぐってくれる人はいない。虐げる者の側には力があるのに、虐げられた人を慰めてくれる人はだれもいない。
伝道の書4:2 だからわたしは、まだ生きている人よりも、すでに死んでしまった人のほうが幸せだと思った。
伝道の書4:3 いや、その両方よりももっと幸せなのは、まだ生まれていない人だ。この世で行われている悪い行いを、まだ見ていないからだ。
伝道の書4:4 わたしはまた気づいた。人のあらゆる苦労も、みごとな働きも、その中身は、となりの人への張り合いなのだ。これもまたむなしく、風を追いかけるようなものだ。
伝道の書4:10 ひとりが倒れても、もうひとりが助け起こしてくれる。でも、ひとりぼっちで倒れたら大変だ。助け起こしてくれる人がだれもいないのだから。
伝道の書4:16 彼に従う民の数はきりがなく、先に立っていた人たちも数えきれない。それなのに、後の世代の人々は彼を喜ばない。これもまた空しく、風を追いかけるようなものだ。
伝道の書5:8 貧しい人が虐げられ、正義や公正が踏みにじられているのを国のどこかで見ても、驚いてはいけない。高い地位の者の上にはさらに高い者がいて、その上にもっと高い者がいて、みな互いを見張っているのだから。
伝道の書5:10 お金を愛する人は、どれだけお金を得ても満足しない。豊かさを愛する人は、どれだけ稼いでも満ち足りない。これもまた空しい。
伝道の書5:12 働く人の眠りは心地よい。食べるものが少なくても多くても関係ない。でも金持ちは、あり余るほど持っているせいで、かえって眠れない。
伝道の書5:15 母の胎から裸で出てきたように、人は裸で帰っていく。来たときと同じだ。どれだけ苦労して働いても、手に持って行けるものは何もない。
伝道の書5:18 わたしが見つけた答えはこうだ。神が与えてくれたこの一生の間、この世でどれだけ働いても、その働きの中で食べたり飲んだりして幸せを味わう——それこそが良いこと、ふさわしいことだ。それが人に与えられた取り分なのだから。
伝道の書5:19 神が富や財産を与え、それを楽しみ、自分の取り分を受け取り、働きの中で喜べるようにしてくれた——そういう人はみな幸いだ。それは神からの贈り物なのだ。
伝道の書5:20 このような人は、自分の人生の日々をあれこれ思い悩むことがない。神が、その心を喜びで満たしてくださるからだ。
伝道の書6:2 神が富や財産や名誉を与え、望むものは何一つ欠けていない人がいる。それなのに、神はそれを楽しむことを許さず、見知らぬ他人がそれを食いつくしてしまう。これはむなしい。ひどい苦しみだ。
伝道の書6:3 たとえある人が百人の子をもうけ、長い年月を生き、その人生の日々がどれほど多くても、幸せに満たされず、しかもきちんと葬られることもなかったなら——わたしは言おう。死んで生まれた子のほうが、その人よりましだ。
伝道の書6:7 人の働きはすべて、自分の口のためだ。それでも、その欲は満たされない。
伝道の書6:8 賢い人が愚かな人よりまさっている点があるだろうか。どう生きればいいかを知っている貧しい人に、いったい何の得があるだろうか。
伝道の書6:10 今あるものはみな、すでに名づけられている。人が何であるかも、もう分かっている。人は、自分より強い者と争うことなどできない。
伝道の書6:11 言葉が増えれば増えるほど、むなしさも増えていく。それが人に何の得になるだろうか。
伝道の書6:12 影のように過ぎていく、むなしい人生のわずかな日々の間に、人にとって何が良いことなのか、いったい誰に分かるだろうか。人が去ったあと、この世で何が起こるのか、誰がその人に告げられるだろうか。
伝道の書7:2 祝いの席に行くよりも、喪に服す家に行くほうが良い。死はすべての人の行き着く先であり、生きている者はそれを心に刻むからだ。
伝道の書7:4 賢い人の心は喪の家にあり、愚かな人の心は楽しみの家にある。
伝道の書7:5 賢い人にしかられるほうが、愚かな人の歌を聞くよりも良い。
伝道の書7:6 鍋の下でいばらがぱちぱちと燃えるように、愚かな人の笑いもそんなものだ。これもまた空しい。
伝道の書7:7 人をしいたげることは、賢い人さえ愚かにする。わいろは人の心をだめにする。
伝道の書7:9 すぐに腹を立ててはいけない。怒りは愚かな人の胸に宿るものだからだ。
伝道の書7:11 知恵は、財産とともにあればなお良い。日の光を見るすべての人にとって、知恵は得になる。
伝道の書7:12 知恵が身を守るのは、お金が身を守るのと同じだ。でも、知恵にはもっとすぐれた点がある。知恵は、それを持つ人を生かすのだ。
伝道の書7:14 順調なときには喜べばいい。でも、うまくいかないときには、よく考えてみよう。神は、この二つを対になるように造られた。だから人は、自分の先に何が待っているのかを知ることができない。
伝道の書7:15 わたしはこのむなしい人生の中で、いろいろなことを見てきた。正しく生きているのに滅んでしまう人がいる。悪いことをしているのに長生きする人がいる。
伝道の書7:18 一方をしっかりつかみ、もう一方からも手を離さないのがいい。神を畏れる人は、そのどちらもうまくやっていけるからだ。
伝道の書7:19 知恵は、賢い人を、町にいる十人の権力者よりも強くする。
伝道の書7:20 この地上に、良いことだけをして一度も罪を犯さない正しい人など、一人もいないのだから。
伝道の書7:21 人が言うことを、いちいち気にしてはいけない。そうすれば、あなたの使用人があなたの悪口を言うのを聞かずにすむ。
伝道の書7:22 あなた自身、何度も人の悪口を言ってきたことを、心の中でよく知っているはずだから。
伝道の書7:26 そして、わたしが気づいたことがある。死よりも苦いものがある、ということだ。それは、罠や網のような女だ。その心は網、その手は鎖。神に喜ばれる人は彼女から逃れられるが、罪を犯す者は捕らえられてしまう。
伝道の書7:29 ただ一つ、わたしが見つけたことがある。それは、神は人をまっすぐな者として造ったのに、人々は多くの企みを探し求めた、ということだ。
伝道の書8:1 賢い人のような者が、ほかにいるだろうか。ものごとの意味を解き明かせる者がいるだろうか。人の知恵はその顔を輝かせ、こわばった表情さえ和らげる。
伝道の書8:6 どんなことにも、ふさわしい時とさばきがあるからだ。それなのに、人には不幸が重くのしかかっている。
伝道の書8:7 人は、これから何が起こるか知らない。この先どうなるのか、だれが教えてくれるだろう。
伝道の書8:8 風を引き止められる人がいないように、自分の息を引き止められる人もいない。死ぬ日を自分で決められる人もいない。この戦いから逃れられる者はいないし、悪も、それを行う者を救ってはくれない。
伝道の書8:9 わたしはこのすべてを見た。太陽の下で行われるあらゆることに、心を向けてきた。人が人を支配して、相手を苦しめる、そんな時代もあった。
伝道の書8:12 罪人が百度も悪事を働きながら、なお長生きすることもある。それでもわたしにはわかっている。神を恐れ、神の前でおそれ敬う人には、良いことがある。
伝道の書8:14 地の上で行われることに、こんなむなしさもある。正しい人なのに、悪人が受けるはずの報いを受ける者がいる。悪人なのに、正しい人が受けるはずの報いを受ける者がいる。わたしは言った。これもまた、むなしい。
伝道の書8:15 そこでわたしは、楽しむことをすすめる。太陽の下で人にとって、食べて、飲んで、楽しむこと以上に良いものはない。それだけが、神が太陽の下で与えてくださった一生の労苦の中で、いつも人に寄り添ってくれるのだ。
伝道の書8:17 そしてわたしは、神のなさることすべてを見た。太陽の下で行われていることを、人はどうしても知り尽くすことができない。どんなに苦労して探し求めても、見つけ出せない。知恵ある人が「わかった」と言っても、実は知り尽くすことはできないのだ。
伝道の書9:1 わたしはこのすべてを心に留め、じっくり考えてみた。正しい人も知恵ある人も、その行いも、みんな神の手の中にある。でも、愛されるのか憎まれるのか、人にはわからない。自分の前に何が待っているのか、だれも知らないのだ。
伝道の書9:2 すべての人に、同じ運命が待っている。正しい人にも悪い人にも、良い人にも、清い人にも汚れた人にも、いけにえをささげる人にもささげない人にも、同じことが起こる。良い人も罪を犯す人も同じ。誓いを立てる人も、誓いを恐れて避ける人も同じなのだ。
伝道の書9:3 太陽の下で起こることの中で、これはひどいことだ。すべての人に同じ運命が待っているのだから。しかも人の心は悪で満ちていて、生きている間は心に愚かさを抱えている。そしてその後は、死者のところへ行くのだ。
伝道の書9:4 それでも、生きている人みんなの仲間でいるかぎり、望みはある。生きている犬のほうが、死んだライオンよりましなのだから。
伝道の書9:5 生きている人は、自分が死ぬことを知っている。でも死んだ人は、もう何も知らない。もう何の報いもなく、その存在すら忘れられていく。
伝道の書9:11 わたしはまた、太陽の下でこう見た。足の速い人が競走に勝つとはかぎらず、強い人が戦いに勝つともかぎらない。知恵ある人がパンにありつくとも、賢い人が富を得るとも、才能ある人が好かれるともかぎらない。だれにも、時とめぐり合わせがふりかかるからだ。
伝道の書9:12 しかも人は、自分の時を知らない。悪い網にかかる魚のように、わなにかかる鳥のように、人もまた、突然ふりかかる不運のときに、思いがけずとらえられてしまうのだ。
伝道の書9:14 小さな町があった。住む人はわずかしかいなかった。そこへ強大な王が攻めてきて、町を包囲し、まわりに大きな攻めやぐらを築いた。
伝道の書9:16 そこでわたしは思った。知恵は力にまさる、と。でも、貧しい人の知恵は見下され、その言葉は聞いてもらえない。