「人」(ひと)が出てくる聖書の箇所

「人」(ひと)は日常訳第1版の5114か所(旧約2880・新約2234)に出てきます。口語訳では4355か所。

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5114か所を200か所ずつ26ページに分けています(11ページ目)。

箴言(416か所)

箴言22:21 それは、真実しんじつの言葉ことばがどれほど確たしかかを、あなたに知しってもらうためだ。そして、あなたを送おくり出だした人ひとたちに、確たしかな答こたえを返かえせるようにするためだ。

箴言22:22 弱よわい人ひとを、弱よわいからといって奪うばい取とってはいけない。苦くるしんでいる人ひとを、裁さばきの場ばでふみつけてはいけない。

箴言22:24 怒おこりっぽい人ひとと、友ともになってはいけない。すぐにかっとなる人ひとと、一緒いっしょに歩あゆんではいけない。

箴言22:25 その人ひとのやり方かたが身みについてしまい、自分じぶんの身みを罠わなにかけることになるからだ。

箴言22:26 手てを打うって保証ほしょう人にんになったり、人ひとの借金しゃっきんを肩代かたがわりしたりする者ものになってはいけない。

箴言22:29 自分じぶんの仕事しごとに熟練じゅくれんした人ひとを見みたことがあるか。その人ひとは王おうの前まえに立たつ。名なもない人ひとたちの前まえに立たつのではない。

箴言23:2 もし食欲しょくよくを抑おさえられない人ひとなら、自分じぶんののどにナイフを当あてるくらいの気持きもちでいなさい。

箴言23:3 そのごちそうを欲ほしがってはいけない。それは人ひとをだます食たべ物ものだから。

箴言23:6 けちな人ひとのパンを食たべてはいけない。その人ひとのごちそうを欲ほっしがるな。

箴言23:7 その人ひとは心こころの中なかで損得そんとくばかり計算けいさんしている。口くちでは「食たべて、飲のんで」と言ゆうが、心こころはあなたに向むいていない。

箴言23:9 愚おろかな人ひとの耳みみに語かたりかけるな。あなたの賢かしこい言葉ことばを、その人ひとはばかにするだけだ。

箴言23:24 正ただしい子この父ちちは大おおいに喜よろこぶ。賢かしこい子こを持もつ人ひとは、その子こを誇ほこりに思おもう。

箴言23:28 彼女かのじょは獲物えものを狙ねらう者もののように待まち伏ぶせて、多おおくの人ひとを裏切うらぎり者ものにしてしまう。

箴言24:1 悪わるい人ひとたちをうらやんではいけない。彼かれらの仲間なかまになりたいと思おもってもいけない。

箴言24:2 彼かれらの心こころは人ひとを傷きずつけることばかり考かんがえている。その口くちは人ひとを苦くるしめることばかり話はなしている。

箴言24:5 知恵ちえのある人ひとは強つよく、知識ちしきのある人ひとはますます力ちからを増ましていく。

箴言24:7 愚おろかな者ものにとって、知恵ちえは高たかすぎて手てが届とどかない。だから人ひとが集あつまる広場ひろばでも、口くちを開ひらくことができない。

箴言24:8 悪わるいことをたくらむ人ひとは、陰謀いんぼう家かと呼よばれる。

箴言24:9 愚おろかなたくらみは罪つみであり、人ひとをばかにする者ものはみんなに嫌きらわれる。

箴言24:11 殺ころされそうな人ひとを助たすけ出だしなさい。死しに引ひかれていく人ひとを、なんとか救すくいなさい。

箴言24:12 「そんなこと、わたしたちは知しらなかった」と言ゆうかもしれない。でも、人ひとの心こころを見抜みぬく方かたは、ちゃんと分わかっているのではないか。あなたの魂たましいを見守みまもる方かたは、すべてを知しっているのではないか。その方かたは、一人ひとりひとりひとりに、その行おこないにふさわしく報むくいる。

箴言24:15 悪者わるものよ、正ただしい人ひとの住すまいを狙ねらって待まち伏ぶせするな。その人ひとが休やすむ場所ばしょを襲おそうな。

箴言24:16 正ただしい人ひとは七なな度ど倒たおれても、そのたびに立たち上あがる。でも悪者わるものは、災わざわいのなかに倒たおれたままだ。

箴言24:17 あなたの敵てきが倒たおれても、喜よろこぶな。その人ひとがつまずいても、心こころのなかで喜よろこんではいけない。

箴言24:23 これらもまた、知恵ちえある者ものたちの言葉ことばだ。裁さばきのときに人ひとをえこひいきするのは、良よくない。

箴言24:25 でも、悪者わるものをしっかり正ただす人ひとには、喜よろこびがある。そういう人ひとの上うえには、良よい祝福しゅくふくがやってくる。

箴言24:28 理由りゆうもないのに、隣人りんじんに不利ふりな証言しょうげんをしてはいけない。くちびるで人ひとをだましてはいけない。

箴言24:30 わたしは、なまけ者ものの畑はたけのそばと、思慮しりょのない人ひとのぶどう畑はたけのそばを通とおった。

箴言25:1 これもソロモンの箴言しんげんである。ユダの王おうヒゼキヤに仕つかえた人ひとたちが書かき写うつしたものだ。

箴言25:6 王おうの前まえで自分じぶんを大おおきく見みせてはいけない。身分みぶんの高たかい人ひとたちの場所ばしょに立たとうとしてはいけない。

箴言25:9 争あらそいごとは相手あいてと二人ふたりのあいだで片かたづけなさい。ほかの人ひとの秘密ひみつを漏もらしてはいけない。

箴言25:10 それを聞きいた人ひとにあなたが責せめられ、悪わるい評判ひょうばんがいつまでも消きえなくなるからだ。

箴言25:12 耳みみを傾かたむける人ひとにとって、知恵ちえある人ひとの忠告ちゅうこくは、金かねの耳輪みみわや純金じゅんきんの飾かざりのようなものだ。

箴言25:13 収穫しゅうかくのときに冷つめたい雪ゆきがあるとうれしいように、信頼しんらいできる使者ししゃは、自分じぶんを送おくり出だした人ひとにとってそういうものだ。主人しゅじんの心こころを生いき返かえらせてくれる。

箴言25:14 雨あめも降ふらないのに、雲くもと風かぜだけがある。ありもしない贈おくり物ものを自慢じまんする人ひとは、それと同おなじだ。

箴言25:17 隣となりの人ひとの家いえに、あまり足あししげく通かよってはいけない。うんざりされて、嫌きらわれてしまうから。

箴言25:18 隣人りんじんについて嘘うその証言しょうげんをする人ひとは、こん棒ぼうや剣けん、鋭するどい矢やのようなものだ。

箴言25:20 寒さむい日ひに服ふくを脱ぬがせるように、重曹じゅうそうに酢すをかけるように、沈しずんだ心こころの人ひとに歌うたを歌うたって聞きかせるのは場違ばちがいなことだ。

箴言25:21 あなたを憎にくむ人ひとが飢うえているなら、食たべ物ものを与あたえなさい。渇かわいているなら、水みずを飲のませなさい。

箴言25:23 北風きたかぜが雨あめをもたらすように、陰口かげぐちをたたく舌したは、人ひとの顔かおを怒いかりでゆがませる。

箴言25:25 疲つかれきった人ひとに冷つめたい水みずがしみわたるように、遠とおい国くにから届とどく良よい知しらせは心こころをうるおす。

箴言25:26 正ただしい人ひとが悪人あくにんの前まえで崩くずれ落おちるのは、踏ふみ荒あらされた泉いずみ、汚よごされた水源すいげんのようだ。

箴言25:28 自分じぶんの心こころを抑おさえられない人ひとは、城壁じょうへきを破やぶられ、守まもりを失うしなった町まちのようだ。

箴言26:7 足あしの不ふ自由じゆうな人ひとの両足りょうあしがだらりと垂たれて役やくに立たたたないように、愚おろか者ものの口くちから出でることわざも役やくに立たたたない。

箴言26:10 手当てあたりしだいに射いる射手いてのように、愚おろか者ものを雇やとったり、通とおりすがりの人ひとを雇やとったりする者ものは危あぶない。

箴言26:12 自分じぶんを賢かしこいと思おもい込こんでいる人ひとを見みたことがあるか。そんな人ひとよりも、愚おろか者もののほうがまだ望のぞみがある。

箴言26:18 火矢ひやや矢や、そして死しを射いかける狂くるった人ひとのように、

箴言26:19 隣人りんじんをだましておいて「ただの冗談じょうだんだよ」と言いう人ひとは、まさにそれと同おなじだ。

箴言26:20 薪たきぎがなくなれば火ひは消きえる。陰口かげぐちを言いう人ひとがいなくなれば、争あらそいはやむ。

箴言26:21 炭すみが燃もえる炭火すみびをあおり、薪たきぎが火ひを燃え立たもえたたせるように、争あらそい好すきな人ひとは争あらそいをあおり立たてる。

箴言26:22 陰口かげぐちを言いう人ひとの言葉ことばは、おいしいごちそうのようだ。それは腹はらの奥底おくそこまですっと入はいり込こんでいく。

箴言26:24 人ひとを憎にくむ者ものは、口先くちさきでは本心ほんしんを隠かくす。でも心こころの中なかでは、だまそうとたくらんでいる。

箴言26:25 だから、その人ひとが優やさしく話はなしかけてきても、信しんじてはいけない。その心こころの中なかには、七ななつもの忌いまわしいものがあるからだ。

箴言26:28 偽いつわりを言いう舌したは、自分じぶんが傷きずつけた人ひとを憎にくむ。へつらう口くちは、人ひとを破滅はめつさせる。

箴言27:2 自分じぶんをほめるのは自分じぶんの口くちではなく、他人たにんにほめてもらいなさい。あなたの唇くちびるではなく、よその人ひとの口くちに。

箴言27:7 満腹まんぷくの人ひとは蜂蜜はちみつさえ踏ふみつける。でも、腹はらをすかせた人ひとには、苦にがいものもみんな甘あまい。

箴言27:8 巣すを離はなれてさまよう鳥とりのように、自分じぶんの居い場所ばしょを離はなれてさまよう人ひともそうだ。

箴言27:12 賢かしこい人ひとは危険きけんを見みて身みを隠かくす。でも、考かんがえの浅あさい人ひとはそのまま進すすんで、痛いいたい目めにあう。

箴言27:17 鉄てつが鉄てつを研とぐように、人ひとは互たがいに研とぎ合あって、鋭するどくなる。

箴言27:18 いちじくの木きを大事だいじに育そだてる人ひとは、その実みを食たべられる。主人しゅじんに忠実ちゅうじつに仕つかえる人ひとは、大切たいせつにされる。

箴言27:19 水みずにうつる顔かおが、その人ひとの顔かおとそっくりなように、人ひとの心こころもまた、その人ひと自身じしんを映うつし出だす。

箴言27:20 死しの世界せかいも滅ほろびの淵ふちも、決けっして満みち足たりることがない。人ひとの目めも、同おなじように満みち足たりることがない。

箴言27:21 銀ぎんは炉ろで、金きんはるつぼで試ためされる。人ひとは、まわりの評判ひょうばんによって試ためされる。

箴言27:22 愚おろか者ものを臼うすに入いれ、麦むぎと一緒いっしょに杵きねでついても、その愚おろかさは、その人ひとから離はなれていかない。

箴言28:1 悪わるい人ひとは、追おいかけてくる者ものがいなくても逃にげ出だす。でも正ただしい人ひとは、若わかいライオンのように堂々どうどうとしている。

箴言28:2 国くにに罪つみがあると、支配しはい者しゃが次々つぎつぎと入いれ替かわる。でも、物事ものごとをわきまえた賢かしこい人ひとがいれば、その秩序ちつじょは長ながく続つづく。

箴言28:3 弱よわい人ひとを虐しいたげる貧まずしい者ものは、作物さくもつを流ながし去さって何なんも残のこさない激はげしい雨あめのようだ。

箴言28:4 律法りっぽうを捨すてる人ひとは悪わるい者ものをほめる。でも律法りっぽうを守まもる人ひとは、悪わるい者ものに立たち向むかう。

箴言28:5 悪わるい人ひとは正義せいぎがわからない。でも主しゅを求もとめる人ひとは、すべてを理解りかいする。

箴言28:6 貧まずしくてもまっすぐに歩あゆむ人ひとのほうが、金持かねもちでも曲まがった道みちを行いく人ひとよりも良よい。

箴言28:7 律法りっぽうを守まもる人ひとは、かしこい子こだ。でも遊あそび歩あるく仲間なかまとつるむ者ものは、父親ちちおやに恥はじをかかせる。

箴言28:8 高たかい利子りしをとってお金かねを増ふやす人ひと。その財産ざいさんは、いつか貧まずしい人ひとに親切しんせつにする人ひとの手てに集あつまっていく。

箴言28:9 律法りっぽうに耳みみを貸かさず、聞きこうとしない人ひと。その人ひとの祈いのりさえ、神かみには嫌きらわれる。

箴言28:10 まっすぐな人ひとを悪わるい道みちへ誘さそい込こむ者ものは、自分じぶんの掘ほった落おとし穴あなに自分じぶんで落おちる。でも心こころの正ただしい人ひとは、良よいものを受うけ継つぐ。

箴言28:11 金持かねもちは自分じぶんを賢かしこいと思おもい込こんでいる。でも貧まずしくても物事ものごとのわかる人ひとは、その正体しょうたいを見抜みぬく。

箴言28:12 正ただしい人ひとが喜よろこぶとき、みんなが輝かがやく。でも悪わるい者ものが力ちからを持もつと、人々ひとびとは身みをひそめる。

箴言28:13 自分じぶんの罪つみを隠かくす人ひとは、うまくいかない。でも罪つみを認みとめて、そこから離はなれる人ひとは、あわれみを受うける。

箴言28:14 いつも神かみを畏おそれる人ひとは、幸しあわせだ。でも心こころをかたくなにする者ものは、災わざわいに落おちる。

箴言28:16 物事ものごとのわからない支配しはい者しゃは、人ひとを苦くるしめてばかりいる。でも不正ふせいな儲もうけを憎にくむ人ひとは、長ながく生いきる。

箴言28:17 人ひとの血ちを流ながして重荷おもにを背負せおった者ものは、墓穴ぼけつまで逃にげ続つづける。だれも助たすけの手てを出だしてはいけない。

箴言28:18 まっすぐに歩あゆむ人ひとは救すくわれる。でも曲まがった道みちを行いく者ものは、たちまち倒たおれる。

箴言28:19 自分じぶんの畑はたけを耕たがやす人ひとは、食たべ物ものに満みち足たりる。でも、むなしいものを追おいかける者ものは、貧まずしさでいっぱいになる。

箴言28:20 誠実せいじつな人ひとには、たくさんの祝福しゅくふくがある。でも、急いいそいで金持かねもちになろうとする者ものは、罰ばつを逃のがれられない。

箴言28:21 人ひとをえこひいきするのは良よくない。パンひと切きれのために、人ひとは罪つみを犯おかしてしまう。

箴言28:22 けちで欲深よくふかい人ひとは、急いいそいで金持かねもちになろうとする。でも、貧まずしさが自分じぶんに襲おそいかかることに気きづかない。

箴言28:23 人ひとを注意ちゅういする者ものは、あとになって、口先くちさきでへつらう者ものよりも好すかれる。

箴言28:24 父ちちや母ははのものを奪うばっておいて、「悪わるいことじゃない」と言いう者ものは、人ひとを滅ほろぼす者ものの仲間なかまだ。

箴言28:25 欲張よくばりな人ひとは争あらそいを引ひき起おこす。でも、主しゅに信頼しんらいする人ひとは豊ゆたかにされる。

箴言28:26 自分じぶんの考かんがえだけを頼たよりにする者ものは愚おろか者ものだ。でも、知恵ちえをもって歩あゆむ人ひとは救すくわれる。

箴言28:27 貧まずしい人ひとに分わけ与あたえる人ひとは、何なんも不足ふそくしない。でも、見みて見みぬふりをする者ものは、たくさんの呪のろいを受うける。

箴言28:28 悪人あくにんが力ちからを持もつと、人々ひとびとは身みを隠かくす。でも、悪人あくにんが滅ほろびると、正ただしい人ひとが増ふえていく。

箴言29:1 何なん度ど注意ちゅういされても、頑固がんこに耳みみを貸かさない人ひとがいる。そんな人ひとは突然とつぜん壊こわされて、もう立たち直なおれない。

箴言29:2 正ただしい人ひとが増ふえれば、みんなが喜よろこぶ。でも悪わるい人ひとが支配しはいすると、みんなが嘆なげく。

箴言29:3 知恵ちえを愛あいする人ひとは、父ちちを喜よろこばせる。でも遊女ゆうじょと付つき合あう人ひとは、財産ざいさんを使つかい果はたす。

箴言29:6 悪わるい人ひとは自分じぶんの罪つみで、わなにかかる。でも正ただしい人ひとは、歌うたって喜よろこぶ。

箴言29:7 正ただしい人ひとは、貧まずしい人ひとの言い分いいぶんをちゃんと理解りかいする。でも悪わるい人ひとは、そんなことを気きにかけようともしない。

箴言29:8 人ひとをあざける者ものたちは、町まち全体ぜんたいをあおって騒さわぎを起おこす。でも知恵ちえある人ひとは、怒いかりをしずめる。

箴言29:9 知恵ちえある人ひとが愚おろかな人ひとと言い争っいいあらそっても、相手あいては怒おこったり笑わらったりするだけで、話はなしは少すこしも落おち着つかない。

箴言29:10 血ちに飢うえた者ものたちは、正直しょうじきな人ひとを憎にくむ。でも心こころのまっすぐな人ひとは、その人ひとの命いのちを守まもろうとする。

箴言29:11 愚おろかな人ひとは、思おもっていることを全部ぜんぶぶちまける。でも知恵ちえある人ひとは、それをそっと胸むねにおさめておく。

箴言29:13 貧まずしい人ひとと、しいたげる者もの。この二人ふたりは同おなじ世界せかいで出会であう。そして主しゅは、その両方りょうほうの目めに光ひかりを与あたえている。

箴言29:14 弱よわい人ひとたちを、まっすぐ公正こうせいにさばく王おう。その王座おうざは、いつまでも揺ゆるがない。

箴言29:16 悪人あくにんが増ふえると、罪つみも増ふえていく。でも正ただしい人ひとは、その悪人あくにんたちが倒たおれるのを見みる。

箴言29:18 神かみからの示ししめしがなければ、人々ひとびとは好すき勝手かってにふるまう。でも神かみのおしえを守まもる人ひとは、幸しあわせだ。

箴言29:20 軽々かるがるしく早口はやくちでしゃべる人ひとを見みたことがあるか。そんな人ひとより、愚おろかな人ひとのほうがまだ望のぞみがある。

箴言29:22 怒おこりっぽい人ひとは、争あらそいを引ひき起おこす。すぐにかっとなる人ひとは、多おおくの罪つみを犯おかす。

箴言29:23 高たかぶりは、人ひとを低くひくくする。でも心こころのへりくだった人ひとは、誉ほまれを受うける。

箴言29:25 人ひとを恐おそれることは、わなになる。でも主しゅに信頼しんらいする人ひとは、守まもられる。

箴言29:26 支配しはい者しゃの顔色かおいろをうかがう人ひとは多おおい。でも人ひとが正まさしく裁さばかれるかどうかは、主しゅによる。

箴言29:27 正ただしい人ひとは、不正ふせいを行おこなう者ものを嫌きらう。そして悪わるい人ひとは、まっすぐに歩あゆむ者ものを嫌きらう。

箴言30:1 ヤケの子こアグルの言葉ことば。これは託宣たくせんである。この人ひとはイティエルに、イティエルとウカルにこう語かたった。

箴言30:2 わたしは、だれよりも愚おろかだ。人ひととしての分別ぶんべつも持もっていない。

箴言30:5 神かみの言葉ことばは、どれも混まじりけがない。神かみは、身みを寄よせる人ひとの盾たてとなる。

箴言30:10 使用しよう人にんのことを、その主人しゅじんに告つげ口ぐちしてはならない。さもないと、その人ひとがあなたを呪のろい、あなたは罪つみを負おうことになる。

箴言30:14 歯はは剣けん、あごの歯はは刃物はもののようで、地ちから貧まずしい人ひとを、人々ひとびとの中なかから乏とぼしい人ひとを食くい尽つくす者ものたちがいる。

箴言31:8 口くちを開ひらいて、自分じぶんでは声こえを上あげられない人ひとのために語かたりなさい。見捨みすてられた人ひとすべての権利けんりを守まもるために。

箴言31:9 口くちを開ひらいて、正ただしく裁さばきなさい。貧まずしい人ひとや困こまっている人ひとの権利けんりを守まもるのだ。

箴言31:10 しっかりした妻つまを見みつけられる人ひとがいるだろうか。その価値かちは真珠しんじゅよりもずっと高たかい。

箴言31:20 貧まずしい人ひとには手てを差さし出だし、困こまっている人ひとにも手てを差さし伸のべる。

箴言31:23 夫おっとは町まちの門もんのところで、みんなに知しられている。土地とちの長老ちょうろうたちと並ならんで座すわる人ひとだ。

箴言31:28 子こどもたちは立たち上あがって、彼女かのじょを幸いさいわいな人ひとだとたたえる。夫おっとも、彼女かのじょをほめる。

箴言31:30 人ひとを引ひきつける魅力みりょくははかなく、美うつくしさもすぐに消きえていく。でも、主しゅを敬ううやまう女性じょせいこそ、ほめたたえられる。

伝道の書(86か所)

伝道の書1:3 太陽たいようの下もとで人ひとがどれだけ苦労くろうして働はたらいても、それが何なんの得とくになるだろう。

伝道の書1:8 すべてのことは、人ひとを疲つかれさせる。それを語かたり尽つくせる人ひとはいない。目めは見みても見飽みあきることがなく、耳みみは聞きいても聞き足りるききたりることがない。

伝道の書1:11 昔むかしのことは、誰だれも覚おぼえていない。これから起おこることも、後あとの時代じだいの人ひとたちは覚おぼえていないだろう。

伝道の書2:8 銀ぎんや金かねも集あつめ、王おうたちや国々くにぐにの宝たからも手てに入いれた。歌ううたう男おとこや歌ううたう女おんなもかかえ、人ひとを楽たのしませるもの、大勢おおぜいの側女そばめ(そばめ)も持もった。

伝道の書2:14 知恵ちえある人ひとは自分じぶんの目めで先さきを見みて歩あゆむが、愚おろかな者ものは暗くらやみの中なかを歩あるく。けれども、その二人ふたりに同おなじ運命うんめいが訪おとずれることを、わたしは知しった。

伝道の書2:16 知恵ちえある人ひとも愚おろかな者ものも、いつまでも記憶きおくに残のこることはない。時じがたてば、どちらもみな忘わすれられてしまう。ああ、知恵ちえある人ひとも愚おろかな者ものと同おなじように死しんでいくのだ。

伝道の書2:18 わたしは、太陽たいようの下もとで苦労くろうして積つみ上あげたすべての労苦ろうくがいやになった。それを、あとに来くる人ひとに残のこしていかなければならないからだ。

伝道の書2:19 しかも、そのあとを継つぐ人ひとが、知恵ちえある人ひとなのか愚おろかな者ものなのか、だれにもわからない。それなのにその人ひとは、わたしが太陽たいようの下もとで知恵ちえをしぼって苦労くろうして積つみ上あげたものを、すべて自分じぶんのものにするのだ。これもまたむなしい。

伝道の書2:21 知恵ちえと知識ちしきと技わざをつくして働はたらく人ひとがいる。それなのに、そのために何なんひとつ苦労くろうしていない人ひとに、すべてを分わけ前まえとして譲ゆずらなければならない。これもまたむなしく、ひどく理り不尽ふじんなことだ。

伝道の書2:22 太陽たいようの下もとであくせく働はたらき、心こころをすり減へらしても、人ひとはいったい何なんを手てに入いれられるというのか。

伝道の書2:24 食たべて、飲のんで、自分じぶんの労苦ろうくの中なかに喜よろこびを見みいだす。人ひとにとって、これ以上いじょうに良よいことはない。しかもこれさえ、神かみの手てから与あたえられるものなのだと、わたしにはわかった。

伝道の書2:26 神かみは、みこころにかなう人ひとには、知恵ちえと知識ちしきと喜よろこびをお与あたえになる。だが罪つみを犯おかす者ものには、ためて積つみ上あげる苦労くろうを負おわせ、それを神かみのみこころにかなう人ひとに渡わたさせるのだ。これもまたむなしく、風かぜを追おうようなものだ。

伝道の書3:9 働はたらく人ひとは、どれだけ苦労くろうしても、何なんを得えられるのだろう。

伝道の書3:10 わたしは、神かみが人ひとに与あたえて取とり組くませる仕事しごとを見みてきた。

伝道の書3:11 神かみは、すべてをその時ときにかなって美うつくしく造つくられた。そのうえ、人ひとの心こころに永遠えいえんを思おもう思おもいを与あたえられた。それでも人ひとは、神かみがなさるわざを、初はじめから終おわりまで見みきわめることはできない。

伝道の書3:12 わたしにはわかった。人ひとにとっては、生いきているあいだ喜よろこび、幸しあわせに過すごすことよりほかに、良よいことはないのだ。

伝道の書3:13 人ひとがみな、食たべたり飲のんだりして、その労苦ろうくのすべての中なかで幸しあわせを味あじわうこと。それもまた、神かみからの贈おくり物ものだ。

伝道の書3:14 わたしにはわかっている。神かみがなさることは、すべていつまでも続つづく。それに付つけ加くわえることも、そこから取とり去さることもできない。神かみがそうされるのは、人ひとが神かみを畏おそれるためだ。

伝道の書3:17 わたしは心こころの中なかで言いった。正ただしい人ひとも悪わるい人ひとも、神かみが裁さばかれる。すべての事ことにも、すべての行おこないにも、その時ときが定さだめられているのだから。

伝道の書3:18 わたしは心こころの中なかで言いった。神かみがこうされるのは、人ひとの子こらをためすためだ。そして人ひとが、自分じぶんも動物どうぶつにすぎないと気きづくためだ。

伝道の書3:19 人ひとの子こらに起おこることは、動物どうぶつにも起おこる。どちらにも同おなじことが起おこるのだ。一方いっぽうが死しぬように、もう一方いっぽうも死しぬ。すべてのものに同おなじ息いきがある。人ひとが動物どうぶつにまさるところは、何なんもない。すべては空むなしいからだ。

伝道の書3:21 人ひとの霊れいが上うえへ昇のぼり、動物どうぶつの霊れいが地ちの下したへ降おりていくのかどうか、だれが知しっているだろう。

伝道の書3:22 それでわたしにはわかった。人ひとにとっては、自分じぶんの仕事しごとを喜よろこぶことよりほかに、良よいことはない。それが人ひとに与あたえられた分ぶんだからだ。自分じぶんの後あとに何なんが起おこるのか、それを見みせてくれる者ものなど、いないのだから。

伝道の書4:1 わたしはあらためて、この世よで行おこなわれているすべての虐しいたげに目めを向むけた。虐しいたげられている人ひとたちは涙なみだを流ながしている。でも、その涙なみだをぬぐってくれる人ひとはいない。虐しいたげる者ものの側がわには力ちからがあるのに、虐しいたげられた人ひとを慰なぐさめてくれる人ひとはだれもいない。

伝道の書4:2 だからわたしは、まだ生いきている人ひとよりも、すでに死しんでしまった人ひとのほうが幸しあわせだと思おもった。

伝道の書4:3 いや、その両方りょうほうよりももっと幸しあわせなのは、まだ生うまれていない人ひとだ。この世よで行おこなわれている悪わるい行おこないを、まだ見みていないからだ。

伝道の書4:4 わたしはまた気きづいた。人ひとのあらゆる苦労くろうも、みごとな働はたらきも、その中身なかみは、となりの人ひとへの張はり合あいなのだ。これもまたむなしく、風かぜを追おいかけるようなものだ。

伝道の書4:10 ひとりが倒たおれても、もうひとりが助たすけ起おこしてくれる。でも、ひとりぼっちで倒たおれたら大変たいへんだ。助たすけ起おこしてくれる人ひとがだれもいないのだから。

伝道の書4:16 彼かれに従したがう民たみの数かずはきりがなく、先さきに立たっていた人ひとたちも数かぞえきれない。それなのに、後あとの世代せだいの人々ひとびとは彼かれを喜よろこばない。これもまた空むなしく、風かぜを追おいかけるようなものだ。

伝道の書5:8 貧まずしい人ひとが虐しいたげられ、正義せいぎや公正こうせいが踏ふみにじられているのを国くにのどこかで見みても、驚おどろいてはいけない。高たかい地位ちいの者ものの上うえにはさらに高たかい者ものがいて、その上うえにもっと高たかい者ものがいて、みな互たがいを見張みはっているのだから。

伝道の書5:10 お金かねを愛あいする人ひとは、どれだけお金かねを得えても満足まんぞくしない。豊ゆたかさを愛あいする人ひとは、どれだけ稼かせいでも満みち足たりない。これもまた空むなしい。

伝道の書5:12 働はたらく人ひとの眠ねむりは心地ここちよい。食たべるものが少すくなくても多おおくても関係かんけいない。でも金持かねもちは、あり余あまるほど持もっているせいで、かえって眠ねむれない。

伝道の書5:15 母ははの胎はらから裸はだかで出でてきたように、人ひとは裸はだかで帰かえっていく。来きたときと同おなじだ。どれだけ苦労くろうして働はたらいても、手てに持もって行いけるものは何なんもない。

伝道の書5:18 わたしが見みつけた答こたえはこうだ。神かみが与あたえてくれたこの一生いっしょうの間あいだ、この世よでどれだけ働はたらいても、その働はたらきの中なかで食たべたり飲のんだりして幸しあわせを味あじわう——それこそが良よいこと、ふさわしいことだ。それが人ひとに与あたえられた取とり分ぶんなのだから。

伝道の書5:19 神かみが富とみや財産ざいさんを与あたえ、それを楽たのしみ、自分じぶんの取とり分ぶんを受うけ取とり、働はたらきの中なかで喜よろこべるようにしてくれた——そういう人ひとはみな幸いさいわいだ。それは神かみからの贈おくり物ものなのだ。

伝道の書5:20 このような人ひとは、自分じぶんの人生じんせいの日々ひびをあれこれ思おもい悩なやむことがない。神かみが、その心こころを喜よろこびで満みたしてくださるからだ。

伝道の書6:2 神かみが富とみや財産ざいさんや名誉めいよを与あたえ、望のぞむものは何なん一ひとつ欠かけていない人ひとがいる。それなのに、神かみはそれを楽たのしむことを許ゆるさず、見知みしらぬ他人たにんがそれを食くいつくしてしまう。これはむなしい。ひどい苦くるしみだ。

伝道の書6:3 たとえある人ひとが百ひゃく人にんの子こをもうけ、長ながい年月としつきを生いき、その人生じんせいの日々ひびがどれほど多おおくても、幸しあわせに満みたされず、しかもきちんと葬ほうむられることもなかったなら——わたしは言いおう。死しんで生うまれた子このほうが、その人ひとよりましだ。

伝道の書6:7 人ひとの働はたらきはすべて、自分じぶんの口くちのためだ。それでも、その欲よくは満みたされない。

伝道の書6:8 賢かしこい人ひとが愚おろかな人ひとよりまさっている点てんがあるだろうか。どう生いきればいいかを知しっている貧まずしい人ひとに、いったい何なんの得とくがあるだろうか。

伝道の書6:10 今いまあるものはみな、すでに名なづけられている。人ひとが何なんであるかも、もう分わかっている。人ひとは、自分じぶんより強つよい者ものと争あらそうことなどできない。

伝道の書6:11 言葉ことばが増ふえれば増ふえるほど、むなしさも増ふえていく。それが人ひとに何なんの得とくになるだろうか。

伝道の書6:12 影かげのように過すぎていく、むなしい人生じんせいのわずかな日々ひびの間あいだに、人ひとにとって何なんが良よいことなのか、いったい誰だれに分わかるだろうか。人ひとが去さったあと、この世よで何なんが起おこるのか、誰だれがその人ひとに告つげられるだろうか。

伝道の書7:2 祝いいわいの席せきに行いくよりも、喪もに服ふくす家いえに行いくほうが良よい。死しはすべての人ひとの行いき着つく先さきであり、生いきている者ものはそれを心こころに刻きざむからだ。

伝道の書7:4 賢かしこい人ひとの心こころは喪もの家いえにあり、愚おろかな人ひとの心こころは楽たのしみの家いえにある。

伝道の書7:5 賢かしこい人ひとにしかられるほうが、愚おろかな人ひとの歌うたを聞きくよりも良よい。

伝道の書7:6 鍋なべの下もとでいばらがぱちぱちと燃もえるように、愚おろかな人ひとの笑わらいもそんなものだ。これもまた空むなしい。

伝道の書7:7 人ひとをしいたげることは、賢かしこい人ひとさえ愚おろかにする。わいろは人ひとの心こころをだめにする。

伝道の書7:9 すぐに腹はらを立たててはいけない。怒いかりは愚おろかな人ひとの胸むねに宿やどるものだからだ。

伝道の書7:11 知恵ちえは、財産ざいさんとともにあればなお良よい。日ひの光ひかりを見みるすべての人ひとにとって、知恵ちえは得とくになる。

伝道の書7:12 知恵ちえが身みを守まもるのは、お金かねが身みを守まもるのと同おなじだ。でも、知恵ちえにはもっとすぐれた点てんがある。知恵ちえは、それを持もつ人ひとを生いかすのだ。

伝道の書7:14 順調じゅんちょうなときには喜よろこべばいい。でも、うまくいかないときには、よく考かんがえてみよう。神かみは、この二ふたつを対たいになるように造つくられた。だから人ひとは、自分じぶんの先さきに何なんが待まっているのかを知しることができない。

伝道の書7:15 わたしはこのむなしい人生じんせいの中なかで、いろいろなことを見みてきた。正ただしく生いきているのに滅ほろんでしまう人ひとがいる。悪わるいことをしているのに長生ながいきする人ひとがいる。

伝道の書7:18 一方いっぽうをしっかりつかみ、もう一方いっぽうからも手てを離はなさないのがいい。神かみを畏おそれる人ひとは、そのどちらもうまくやっていけるからだ。

伝道の書7:19 知恵ちえは、賢かしこい人ひとを、町まちにいる十じゅう人にんの権力けんりょく者しゃよりも強つよくする。

伝道の書7:20 この地上ちじょうに、良よいことだけをして一いち度ども罪つみを犯おかさない正ただしい人ひとなど、一人ひとりもいないのだから。

伝道の書7:21 人ひとが言いうことを、いちいち気きにしてはいけない。そうすれば、あなたの使用しよう人にんがあなたの悪口わるぐちを言いうのを聞きかずにすむ。

伝道の書7:22 あなた自身じしん、何なん度ども人ひとの悪口わるぐちを言いってきたことを、心こころの中なかでよく知しっているはずだから。

伝道の書7:26 そして、わたしが気きづいたことがある。死しよりも苦にがいものがある、ということだ。それは、罠わなや網あみのような女おんなだ。その心こころは網あみ、その手ては鎖くさり。神かみに喜よろこばれる人ひとは彼女かのじょから逃のがれられるが、罪つみを犯おかす者ものは捕とらえられてしまう。

伝道の書7:29 ただ一ひとつ、わたしが見みつけたことがある。それは、神かみは人ひとをまっすぐな者ものとして造つくったのに、人々ひとびとは多おおくの企たくらみを探さがし求もとめた、ということだ。

伝道の書8:1 賢かしこい人ひとのような者ものが、ほかにいるだろうか。ものごとの意味いみを解とき明あかせる者ものがいるだろうか。人ひとの知恵ちえはその顔かおを輝かかがやかせ、こわばった表情ひょうじょうさえ和やわらげる。

伝道の書8:6 どんなことにも、ふさわしい時ときとさばきがあるからだ。それなのに、人ひとには不幸ふこうが重おもくのしかかっている。

伝道の書8:7 人ひとは、これから何なんが起おこるか知しらない。この先さきどうなるのか、だれが教おしえてくれるだろう。

伝道の書8:8 風かぜを引ひき止とめられる人ひとがいないように、自分じぶんの息いきを引ひき止とめられる人ひともいない。死しぬ日ひを自分じぶんで決きめられる人ひともいない。この戦たたかいから逃のがれられる者ものはいないし、悪あくも、それを行おこなう者ものを救すくってはくれない。

伝道の書8:9 わたしはこのすべてを見みた。太陽たいようの下もとで行おこなわれるあらゆることに、心こころを向むけてきた。人ひとが人ひとを支配しはいして、相手あいてを苦くるしめる、そんな時代じだいもあった。

伝道の書8:12 罪人ざいにんが百ひゃく度ども悪事あくじを働はたらきながら、なお長生ながいきすることもある。それでもわたしにはわかっている。神かみを恐おそれ、神かみの前まえでおそれ敬ううやまう人ひとには、良よいことがある。

伝道の書8:14 地ちの上うえで行おこなわれることに、こんなむなしさもある。正ただしい人ひとなのに、悪人あくにんが受うけるはずの報むくいを受うける者ものがいる。悪人あくにんなのに、正ただしい人ひとが受うけるはずの報むくいを受うける者ものがいる。わたしは言いった。これもまた、むなしい。

伝道の書8:15 そこでわたしは、楽たのしむことをすすめる。太陽たいようの下もとで人ひとにとって、食たべて、飲のんで、楽たのしむこと以上いじょうに良よいものはない。それだけが、神かみが太陽たいようの下もとで与あたえてくださった一生いっしょうの労苦ろうくの中なかで、いつも人ひとに寄より添そってくれるのだ。

伝道の書8:17 そしてわたしは、神かみのなさることすべてを見みた。太陽たいようの下もとで行おこなわれていることを、人ひとはどうしても知しり尽つくすことができない。どんなに苦労くろうして探さがし求もとめても、見みつけ出だせない。知恵ちえある人ひとが「わかった」と言いっても、実じつは知しり尽つくすことはできないのだ。

伝道の書9:1 わたしはこのすべてを心こころに留とめ、じっくり考かんがえてみた。正ただしい人ひとも知恵ちえある人ひとも、その行おこないも、みんな神かみの手ての中なかにある。でも、愛あいされるのか憎にくまれるのか、人ひとにはわからない。自分じぶんの前まえに何なんが待まっているのか、だれも知しらないのだ。

伝道の書9:2 すべての人ひとに、同おなじ運命うんめいが待まっている。正ただしい人ひとにも悪わるい人ひとにも、良よい人ひとにも、清きよい人ひとにも汚よごれた人ひとにも、いけにえをささげる人ひとにもささげない人ひとにも、同おなじことが起おこる。良よい人ひとも罪つみを犯おかす人ひとも同おなじ。誓ちかいを立たてる人ひとも、誓ちかいを恐おそれて避さける人ひとも同おなじなのだ。

伝道の書9:3 太陽たいようの下もとで起おこることの中なかで、これはひどいことだ。すべての人ひとに同おなじ運命うんめいが待まっているのだから。しかも人ひとの心こころは悪あくで満みちていて、生いきている間あいだは心こころに愚おろかさを抱かかえている。そしてその後あとは、死者ししゃのところへ行いくのだ。

伝道の書9:4 それでも、生いきている人ひとみんなの仲間なかまでいるかぎり、望のぞみはある。生いきている犬いぬのほうが、死しんだライオンよりましなのだから。

伝道の書9:5 生いきている人ひとは、自分じぶんが死しぬことを知しっている。でも死しんだ人ひとは、もう何なんも知しらない。もう何なんの報むくいもなく、その存在そんざいすら忘わすれられていく。

伝道の書9:11 わたしはまた、太陽たいようの下もとでこう見みた。足あしの速はやい人ひとが競走きょうそうに勝かつとはかぎらず、強つよい人ひとが戦たたかいに勝かつともかぎらない。知恵ちえある人ひとがパンにありつくとも、賢かしこい人ひとが富とみを得うるとも、才能さいのうある人ひとが好すかれるともかぎらない。だれにも、時ときとめぐり合あわせがふりかかるからだ。

伝道の書9:12 しかも人ひとは、自分じぶんの時ときを知しらない。悪わるい網あみにかかる魚さかなのように、わなにかかる鳥とりのように、人ひともまた、突然とつぜんふりかかる不運ふうんのときに、思おもいがけずとらえられてしまうのだ。

伝道の書9:14 小ちいさな町まちがあった。住すむ人ひとはわずかしかいなかった。そこへ強大きょうだいな王おうが攻せめてきて、町まちを包囲ほういし、まわりに大おおきな攻せめやぐらを築きずいた。

伝道の書9:16 そこでわたしは思おもった。知恵ちえは力ちからにまさる、と。でも、貧まずしい人ひとの知恵ちえは見下みくだされ、その言葉ことばは聞きいてもらえない。

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