ミカ書 7章
ミカ書7章の全20節。日常訳第1版、ふりがな付き。
1 ああ、わたしはなんて惨めなんだろう。まるで夏の果物を取り入れたあとのようだ。ぶどうを摘み取ったあとの、わずかな取り残しのようだ。食べられる房はひとつも残っていない。初なりのいちじくを、わたしの魂は求めているのに。
2 神を敬う誠実な人は、この地から消えてしまった。まっすぐに生きる正しい人など、どこにもいない。だれもが血を流そうと待ち伏せている。それぞれ網を張って、自分の兄弟さえ獲物のように狙っている。
3 彼らの手は悪事にたけている。役人は賄賂を求め、裁判官は見返りをほしがる。有力者は思うままの欲望を口にする。そうやってみなで手を組み、悪だくみを仕上げていく。
4 彼らの中で一番良い者でも、いばらのようだ。一番正しい者でも、とげの垣根より鋭い。あなたの見張りが告げていた日、あなたが罰せられる日が来る。今こそ、彼らは混乱する。
5 友を信じるな。親しい仲間を頼るな。あなたのふところで眠る妻にさえ、うっかり口を開くな。
6 息子は父を軽んじ、娘は母に逆らって立ち上がる。嫁は姑に歯向かう。人の敵は、自分の家族なのだ。
7 でもわたしは、主を待ち望む。わたしを救ってくださる神を、待ち続ける。わたしの神は、必ず聞いてくださる。
8 わたしの敵よ、わたしのことで喜ぶな。倒れても、わたしは必ず立ち上がる。暗闇の中に座っていても、主がわたしの光になってくださる。
9 わたしは主に罪を犯した。だから主の怒りを受け止めよう。主がわたしのために訴えを取り上げ、正しい裁きをしてくださるまで。主はわたしを光の中へ連れ出し、その義をわたしに見せてくださる。
10 そのとき、わたしの敵はそれを見て、恥に包まれる。「お前の神、主はどこにいる」とわたしに言った、あの敵がだ。わたしはこの目で、敵の最期を見る。今や敵は、通りの泥のように踏みつけられる。
11 あなたの城壁を築き直す日が来る。その日には、あなたの境界は遠くまで広がる。
12 その日、人々があなたのもとへやって来る。アッシリアからも、エジプトの町々からも。エジプトから大河まで、海から海まで、山から山まで、みなやって来る。
13 そして、地はそこに住む人々のせいで荒れ果てる。彼らの行いが生んだ結果だ。
14 あなたの杖で、あなたの民を導いてください。あなたのものであるその羊の群れを。彼らは森の中、豊かな畑の真ん中に、ひとり離れて住んでいます。どうか昔のように、バシャンとギレアドで草をはませてください。
15 あなたがエジプトの地を出た、あのころのように、わたしは彼らに不思議なわざを見せよう。
16 国々はそれを見て、自分たちの力すべてを恥じる。彼らは手で口をふさぎ、耳も聞こえなくなる。
17 彼らは蛇のように、地を這うもののように、ちりをなめる。おののきながら、砦から出てくる。わたしたちの神、主のもとへ、恐れながらやって来る。あなたを恐れるのだ。
18 あなたのような神が、ほかにいるだろうか。あなたは罪を赦し、生き残った民の背きを見過ごしてくださる。いつまでも怒り続けることはない。慈しみを喜ぶ方だからだ。
19 あなたは再びわたしたちを憐れみ、わたしたちの罪を踏みつけてくださる。わたしたちのすべての罪を、海の深みに投げ込んでくださる。
20 あなたはヤコブにまことを、アブラハムに慈しみを与えてくださる。遠い昔、わたしたちの先祖に誓われたとおりに。