詩篇 18章

詩篇18章の全50節。日常訳第1版、ふりがな付き。

1 主しゅよ、あなたを愛あいします。あなたはわたしの力ちから。

2 主しゅはわたしの岩いわ、わたしのとりで、わたしを助たすけ出だす方かた。わたしの神かみ、身みを寄よせる岩いわ。主しゅはわたしの盾たて、わたしを救すくう力ちから、わたしの砦とりで。

3 主しゅを呼よび求もとめれば、ほめたたえるにふさわしいその方かたが、わたしを敵てきから救すくってくださる。

4 死しの綱つながわたしを取とり巻まき、滅ほろびの激流げきりゅうがわたしを襲おそって、恐おそれさせた。

5 陰府よみの綱つながわたしを取とり巻まき、死しのわながわたしに襲おそいかかった。

6 苦くるしみの中なかで、わたしは主しゅを呼よび、わたしの神かみに叫さけび求もとめた。主しゅはその神殿しんでんからわたしの声こえを聞ききき、助たすけを求もとめる叫さけびはその耳みみに届とどいた。

7 そのとき地ちは揺ゆれ動うごき、山々やまやまの基もとも震ふるえ動うごいた。主しゅが怒いかりに燃もえられたからだ。

8 鼻はなからは煙けむりが立たちのぼり、口くちからはすべてを焼やき尽つくす火ひが出でた。燃もえる炭すみが、そこから飛とび散ちった。

9 主しゅは天てんを傾かたむけて、降おりてきた。その足あしもとには、厚あつい闇やみがあった。

10 神かみはケルビムに乗のって飛とび、風かぜの翼つばさに乗のって舞まい上あがった。

11 主しゅは闇やみを身みを隠かくす覆おおいとして、自分じぶんのまわりに置おいた。水みずを含ふくんだ黒くろい雲くもを天幕てんまくとされた。

12 主しゅのまばゆい輝かがやきの前まえで、雲くもは切きれた。ひょうと燃もえる炭すみが降ふってきた。

13 主しゅは天てんで雷かみなりを轟とどろかせ、いと高たかき方かたはその声こえを響ひびかせた。雹ひょうと燃もえる炭すみとともに。

14 主しゅは矢やを放はなって、敵てきを散ちらした。 いくつものいなずまを放はなって、彼かれらをかき乱みだした。

15 主しゅよ、あなたの叱しかる声こえと、その鼻はなから吹ふく息いきで、海うみの底そこがあらわになり、世界せかいの基もとがむき出だしになった。

16 主しゅは高たかい所ところから手てを伸のばし、わたしをつかんで、深ふかい水みずの中なかから引ひき上あげてくださった。

17 わたしを力ちからある敵てきから助たすけ出だしてくれた。わたしを憎にくむ者ものたちからも。彼かれらはわたしよりずっと強つよかったからだ。

18 彼かれらは災わざわいの日ひにわたしに襲おそいかかった。でも、主しゅがわたしの支ささえとなってくださった。

19 主しゅはわたしを広ひろい所ところへ連つれ出だし、救すくい出だしてくださった。わたしを喜よろこんでくださるからだ。

20 主しゅはわたしの正ただしさに報むくい、わたしの手てのきよさに応こたえてくださった。

21 わたしは主しゅの道みちを守まもり、悪あくを行おこなって自分じぶんの神かみから離はなれることはなかったからだ。

22 わたしは主しゅの定さだめをいつも心こころに置おき、その掟おきてから離はなれることはなかった。

23 わたしは主しゅの前まえに完全かんぜんな者ものであり、自分じぶんの罪つみから離はなれて身みを守まもった。

24 だから主しゅは、わたしの正ただしさに報むくい、その目めの前まえでのわたしの手てのきよさに応こたえてくださった。

25 あなたは、正ただしく生いきる人ひとには正ただしい方かたとして応こたえ、欠かけたところのない人ひとには欠かけたところのない方かたとして応こたえる。

26 清きよい者ものには清きよい者ものとして応こたえ、心こころのねじれた者ものには手てごわい相手あいてとして向むき合あわれる。

27 あなたは苦くるしむ人々ひとびとを救すくい、高たかぶる目めを低くひくくする。

28 主しゅよ、あなたはわたしのともし火びをともし、わたしの闇やみを明あかるく照てらしてくださる。

29 あなたがいれば、わたしは敵てきの一団いちだんに突つき進すすめる。わたしの神かみがいれば、城壁じょうへきだって飛とび越こえられる。

30 神かみの道みちは完全かんぜんだ。主しゅの言葉ことばは混まじり気けがなく、確たしかだ。主しゅは、身みを寄よせるすべての人ひとを守まもる盾たてとなる。

31 主しゅのほかに、だれが神かみだろうか。わたしたちの神かみのほかに、だれが岩いわだろうか。

32 主しゅはわたしを力ちからで包つつみ、わたしの歩あゆむ道みちを確たしかなものにしてくださる。

33 神かみはわたしの足あしをしかのように速はやくし、高たかい所ところに安全あんぜんに立たたたせてくれる。

34 神かみはわたしの手てに戦たたかい方かたを教おしえてくれる。わたしの腕うでは青銅せいどうの弓ゆみさえ引ひき絞しぼる。

35 あなたは救すくいの盾たてをわたしに与あたえ、右みぎの手てでわたしを支ささえてくださった。あなたが身みをかがめて、わたしを大おおきな者ものにしてくださった。

36 わたしの歩あゆむ道みちを広ひろげ、足あしがよろけないようにしてくださった。

37 わたしは敵てきを追おいかけ、追おいついた。彼かれらを滅ほろぼし尽つくすまで、引ひき返かえさなかった。

38 わたしが彼かれらを打ち砕くうちくだくと、彼かれらはもう立たち上あがれず、わたしの足あしもとに倒たおれる。

39 あなたはわたしに戦たたかいのための力ちからをまとわせ、わたしに立たち向むかう者ものたちをわたしの足あしもとにひざまずかせた。

40 わたしを憎にくむ敵てきを、あなたは背せを向むけて逃にげるようにし、わたしは彼かれらを滅ほろぼした。

41 彼かれらは助たすけを求もとめて叫さけんだ。でも、助たすける者ものはいない。主しゅに叫さけんでも、主しゅは答こたえなかった。

42 わたしは彼かれらを打うち砕くだき、風ふうに舞まうちりのようにした。道みちの泥どろのように、彼かれらを投なげ捨すてた。

43 わたしを民たみの争あらそいから助たすけ出だし、諸国しょこくの民たみのかしらとしてくださった。わたしの知しらなかった民たみが、わたしに仕つかえる。

44 わたしのことを耳みみにするだけで、人々ひとびとはわたしに従したがう。 よその国くにの民たみは、わたしの前まえにひれ伏ふす。

45 よその国くにの人々ひとびとは力ちからを失うしない、震ふるえながら砦とりでから出でてくる。

46 主しゅは生いきておられる。わたしの岩いわとなってくださる方かたに、祝福しゅくふくあれ。わたしを救すくってくださる神かみは、あがめられますように。

47 わたしのために敵てきを討うち、もろもろの民たみをわたしの下したに従したがわせてくださる神かみ。

48 神かみはわたしを敵てきから助たすけ出だしてくださる。わたしに逆さからって立たつ者ものたちの上うえにわたしを高たかく上あげ、暴力ぼうりょくをふるう者ものからわたしを救すくい出だしてくださる。

49 主しゅよ、だからわたしは国々くにぐにの中なかであなたに感謝かんしゃし、あなたの名なをほめ歌ううたう。

50 主しゅはご自分じぶんの王おうに大おおいなる勝利しょうりを与あたえ、油あぶらを注そそいだ人ひとに慈いつくしみを注そそいでくださる。ダビデとその子孫しそんに、いつまでも変かわることなく。