詩篇 102章

詩篇102章の全28節。日常訳第1版、ふりがな付き。

1 主しゅよ、わたしの祈いのりを聞きいてください。わたしの叫さけびをあなたのもとに届とどかせてください。

2 苦くるしみの日ひに、わたしから顔かおをそむけないでください。あなたの耳みみをわたしに傾かたむけてください。わたしが呼よぶときには、すぐに答こたえてください。

3 わたしの日々ひびは煙けむりのように消きえていき、骨ほねは炉ろのように焼やけているのだから。

4 わたしの心こころは草くさのように打うちのめされ、しおれてしまった。パンを食たべることさえ忘わすれるほどに。

5 嘆なげきの声こえをあげ続つづけて、わたしの骨ほねは肉にくにくっついてしまった。

6 わたしは荒あれ野ののペリカンのようだ。廃墟はいきょに住すむふくろうのようになった。

7 わたしは眠ねむれないまま、夜よるを過すごす。屋根やねの上うえにただ一ひと羽わでとまる鳥とりのようだ。

8 敵てきは一いち日にち中じゅう、わたしをののしる。わたしをあざける者ものたちは、わたしの名なを呪のろいの言葉ことばに使つかう。

9 わたしは灰はいをパンのように食たべ、飲のみ物ものに涙なみだをまぜて飲のんだ。

10 それは、あなたの怒いかりと憤いきどおりのためだ。あなたはわたしを持もち上あげ、そして投なげ捨すてたからだ。

11 わたしの日々ひびは、のびて消きえていく影かげのよう。わたしは草くさのように枯かれていく。

12 でも主しゅよ、あなたは永遠えいえんに王座おうざにおられる。あなたの名なは、代々だいだいに語かたり継つがれる。

13 あなたは立たち上あがり、シオンをあわれんでくださる。今いまこそ、シオンをいつくしむとき。定さだめられた時ときが来きたのだから。

14 あなたに仕つかえる人ひとたちは、シオンの石いしを愛いとおしみ、その塵ごみさえいとおしんでいるからだ。

15 こうして、国々くにぐには主しゅの名なを恐おそれ、地ちのすべての王おうは、あなたの栄光えいこうを恐おそれるようになる。

16 主しゅがシオンを建たて直なおし、その栄光えいこうの姿すがたを現あらわされるからだ。

17 神かみは、何なんもかも失うしなった人ひとの祈いのりに耳みみを傾かたむけ、その祈いのりをないがしろにはしない。

18 このことは、後あとの世代せだいのために書かき記しるされる。まだ創造そうぞうされていない民たみが、主しゅをほめたたえるように。

19 主しゅは聖せいなる高たかい所ところから見下みおろし、天てんから地ちを見みわたされた。

20 捕とらわれた人ひとのうめきを聞ききき、死しを宣告せんこくされた人々ひとびとを解とき放はなつためだ。

21 シオンで主しゅの名なを語かたり伝つたえ、エルサレムでその栄誉えいよをたたえるために。

22 もろもろの民たみが共ともに集あつまり、国々くにぐにが主しゅに仕つかえるために。

23 神かみはわたしの力ちからを道みちの途中とちゅうでくじき、わたしの日々ひびを短みじかくされた。

24 わたしは言ゆう。「わたしの神かみよ、人生じんせいの半なかばでわたしを連つれ去さらないでください。あなたの年としは、代々だいだいかぎりなく続つづくのですから。」

25 大昔おおむかし、あなたは地ちの土台どだいを据すえた。天てんも、あなたの手てが造つくったものだ。

26 それらは滅ほろびる。でも、あなたは変かわらずに立たち続つづける。すべては衣ころものようにすり切きれていく。あなたが着きる物もののように取とり替かえると、それらは消きえ去さっていく。

27 でも、あなたは変かわらない。あなたの年月としつきには終おわりがない。

28 かつてあなたに仕つかえた人ひとたちの子孫しそんは、安心あんしんして暮くらす。その子孫しそんは、あなたの前まえでしっかりと立たち続つづける。