詩篇 68章

詩篇68章の全35節。口語訳聖書、ふりがな付き。

1 神かみよ、立たちあがって、その敵てきを散ちらし、神かみを憎にくむ者ものをみ前まえから逃にげ去さらせてください。

2 煙けむりの追おいやられるように彼かれらを追おいやり、ろうの火ひの前まえに溶とけるように悪あしき者ものを神かみの前まえに滅ほろぼしてください。

3 しかし正ただしい者ものを喜よろこばせ、神かみの前まえに喜よろこび踊おどらせ、喜よろこび楽たのしませてください。

4 神かみにむかって歌うたえ、そのみ名なをほめうたえ。雲くもに乗のられる者ものにむかって歌声うたごえをあげよ。その名なは主しゅ、そのみ前まえに喜よろこび踊おどれ。

5 その聖せいなるすまいにおられる神かみはみなしごの父ちち、やもめの保護ほご者しゃである。

6 神かみは寄よるべなき者ものに住すむべき家いえを与あたえ、めしゅうどを解といて幸福こうふくに導みちびかれる。しかしそむく者ものはかわいた地ちに住すむ。

7 神かみよ、あなたが民たみに先さきだち出でて、荒野こうやを進すすみ行いかれたとき、[セラ

8 シナイの主しゅなる神かみの前まえに、イスラエルの神かみなる神かみの前まえに、地ちは震ふるい、天てんは雨あめを降ふらせました。

9 神かみよ、あなたは豊ゆたかな雨あめを降ふらせて、疲つかれ衰おとろえたあなたの嗣業しぎょうの地ちを回復かいふくされ、

10 あなたの群むれは、そのうちにすまいを得えました。神かみよ、あなたは恵めぐみをもって貧まずしい者もののために備そなえられました。

11 主しゅは命令めいれいを下くだされる。おとずれを携たずさえた女おんなたちの大おおいなる群むれは言いう、

12 「もろもろの軍勢ぐんぜいの王おうたちは逃にげ去さり、逃にげ去さった」と。家いえにとどまる女おんなたちは獲物えものを分わける、

13 たとい彼かれらは羊ひつじのおりの中なかにとどまるとも。はとの翼つばさは、しろがねをもっておおわれ、その羽はねはきらめくこがねをもっておおわれる。

14 全能ぜんのう者しゃがかしこで王おうたちを散ちらされたとき、ザルモンに雪ゆきが降ふった。

15 神かみの山やま、バシャンの山やま、峰みねかさなる山やま、バシャンの山やまよ。

16 峰みねかさなるもろもろの山やまよ、何なにゆえ神かみがすまいにと望のぞまれた山やまをねたみ見みるのか。まことに主しゅはとこしえにそこに住すまわれる。

17 主しゅは神かみのいくさ車しゃ幾いく千万せんばんをもって、シナイから聖せい所しょに来こられた。

18 あなたはとりこを率ひきい、人々ひとびとのうちから、またそむく者もののうちから贈おくり物ものをうけて、高たかい山やまに登のぼられた。主しゅなる神かみがそこに住すまわれるためである。

19 日々ひびにわれらの荷にを負おわれる主しゅはほむべきかな。神かみはわれらの救すくいである。[セラ

20 われらの神かみは救すくいの神かみである。死しからのがれ得えるのは主しゅなる神かみによる。

21 神かみはその敵てきのこうべを打うち砕くだき、おのがとがの中なかに歩あゆむ者ものの毛深けぶかい頭あたまのいただきを打うち砕くだかれる。

22 主しゅは言いわれた、「わたしはバシャンから彼かれらを携たずさえ帰かえり、海うみの深ふかい所ところから彼かれらを携たずさえ帰かえる。

23 あなたはその足あしを彼かれらの血ちに浸ひたし、あなたの犬いぬの舌したはその分わけ前まえを敵てきから得うるであろう」と。

24 神かみよ、人々ひとびとはあなたのこうごうしい行列ぎょうれつを見みた。わが神かみ、わが王おうの、聖せい所しょに進すすみ行いかれるのを見みた。

25 歌ううたう者ものは前まえに行いき、琴ことをひく者ものはあとになり、おとめらはその間あいだにあって手て鼓つづみを打うって言ゆう、

26 「大おおいなる集会しゅうかいで神かみをほめよ。イスラエルの源みなもとから出でた者ものよ、主しゅをほめまつれ」と。

27 そこに彼かれらを導みちびく年とし若わかいベニヤミンがおり、その群むれの中なかにユダの君きみたちがおり、ゼブルンの君きみたち、ナフタリの君きみたちがいる。

28 神かみよ、あなたの大だい能のうを奮ふるい起おこしてください。われらのために事ことをなされた神かみよ、あなたの力ちからをお示ししめしください。

29 エルサレムにあるあなたの宮みやのために、王おうたちはあなたに贈おくり物ものをささげるでしょう。

30 葦あしの中なかに住すむ獣けもの、もろもろの民たみの子牛こうしを率ひきいる雄牛おうしの群むれをいましめてください。みつぎ物ものをむさぼる者ものたちを足あしの下したに踏ふみつけ、戦たたかいを好このむもろもろの民たみを散ちらしてください。

31 青銅せいどうをエジプトから持もちきたらせ、エチオピヤには急いいそいでその手てを神かみに伸のべさせてください。

32 地ちのもろもろの国くによ、神かみにむかって歌うたえ、主しゅをほめうたえ。[セラ

33 いにしえからの天てんの天てんに乗のられる主しゅにむかってほめうたえ。見みよ、主しゅはみ声こえを出だし、力ちからあるみ声こえを出だされる。

34 力ちからを神かみに帰きせよ。その威光いこうはイスラエルの上うえにあり、その力ちからは雲くもの中なかにある。

35 神かみはその聖せい所しょで恐おそるべく、イスラエルの神かみはその民たみに力ちからと勢いいきおいとを与あたえられる。神かみはほむべきかな。