詩篇 37章

詩篇37章の全40節。日常訳第1版、ふりがな付き。

1 悪あくを行おこなう者もののことで、いらだつな。不正ふせいを働はたらく者ものを、うらやむな。

2 草くさはすぐに枯かれ、青草あおくさのようにしおれてしまうからだ。

3 主しゅに信頼しんらいして、善ぜんを行おこなえ。この地ちに住すみ、誠実せいじつを糧かてとして生いきよ。

4 主しゅを心こころから喜よろこびなさい。そうすれば、あなたの心こころの願ねがいをかなえてくださる。

5 あなたの道みちを主しゅにゆだねよう。主しゅに信頼しんらいしよう。そうすれば、主しゅがすべてをかなえてくださる。

6 あなたの義ぎを光ひかりのように輝かかがやかせ、あなたの正ただしさを真昼まひるの日ひのように明あきらかにしてくださる。

7 主しゅの前まえで静しずかにして、主しゅを待まち望のぞめ。思おもいどおりに人生じんせいを進すすめる者ものや、悪わるだくみを実行じっこうする人ひとのことで、いらだってはいけない。

8 怒いかりをやめて、いらだちを捨すてよう。悩なやむのはやめよう。それは悪わるいことにしかつながらない。

9 悪あくを行おこなう者ものは断たち滅ほろぼされ、主しゅを待まち望のぞむ者ものは地ちを受うけ継つぐからだ。

10 悪わるい者ものはもうすぐいなくなる。その場所ばしょを探さがしても、もうそこにはいない。

11 柔和にゅうわな人ひとたちは地ちを受うけ継つぎ、豊ゆたかな平和へいわの中なかで心こころから満みち足たりる。

12 悪わるい者ものは正ただしい者ものをたくらんで陥おとしいれようとし、歯はぎしりして憎にくむ。

13 主しゅは彼かれを笑わらう。その日ひが来くるのを見みているからだ。

14 悪わるい者ものたちは剣けんを抜ぬき、弓ゆみを引ひきしぼる。貧まずしい人ひとや困こまっている人ひとを倒たおし、まっすぐに生いきる人ひとたちを殺ころすために。

15 その剣けんは自分じぶんの胸むねを突つき刺さし、その弓ゆみは折おられる。

16 正ただしい人ひとのわずかな持もち物ものは、多おおくの悪わるい者ものの豊ゆたかさよりも良よい。

17 悪あしき者ものの腕うでは折おられる。でも主しゅは、正ただしい者ものを支ささえてくださるからだ。

18 主しゅは正ただしい人ひとたちの日々ひびを心こころにかけている。彼かれらが受うけ継つぐものは、いつまでも続つづく。

19 災わざわいの時ときにも彼かれらは恥はじをかかず、飢うえの日ひにも満みち足たりる。

20 しかし悪あしき者ものは滅ほろびる。主しゅに敵対てきたいする者ものは、牧場ぼくじょうを彩いろどる花はなのように、消きえていく。煙けむりのように、あとかたもなく消きえていく。

21 悪人あくにんは物ものを借かりても返かえさない。でも、正ただしい人ひとは惜おしみなく人ひとに分わけ与あたえる。

22 主しゅに祝福しゅくふくされた人ひとは地ちを受うけ継つぎ、主しゅにのろわれた人ひとは断たち滅ほろぼされる。

23 人ひとの歩あゆみは主しゅによって定さだまる。主しゅはその人ひとの行いく道みちを喜よろこばれる。

24 たとえ倒たおれても、そのまま倒たおれたきりにはならない。主しゅがその手てをしっかり支ささえてくださるからだ。

25 わたしは若わかかった時ときも、年老としおいた今いまも、正ただしい人ひとが見捨みすてられたり、その子こどもたちが食たべ物ものを求もとめて歩あるき回まわったりするのを見みたことがない。

26 正ただしい人ひとはいつも惜おしみなく人ひとに貸かし与あたえる。その子孫しそんは祝福しゅくふくを受うける。

27 悪あくから離はなれ、善ぜんを行おこなえ。そうすれば、いつまでもその地ちに住すむことができる。

28 主しゅは正ただしい裁さばきを愛あいし、自分じぶんを信しんじて従したがう人ひとたちを見捨みすてない。彼かれらはいつまでも守まもられる。でも、悪わるい者ものの子孫しそんは断たち滅ほろぼされる。

29 義ぎに生いきる人ひとは地ちを受うけ継つぎ、そこにいつまでも住すみつづける。

30 正ただしい人ひとの口くちは知恵ちえを語かたり、その舌したは正ただしい裁さばきを口くちにする。

31 その心こころには神かみの教おしえがある。だから歩あゆみがぐらつくことはない。

32 悪わるい者ものは正ただしい人ひとをねらって、殺ころそうとしている。

33 主しゅは正ただしい人ひとを悪わるい者ものの手てに見捨みすてたりしない。裁判さいばんにかけられても、罪つみに定さだめられることはない。

34 主しゅを待まち望のぞめ。その道みちを守まもり続つづけよ。そうすれば、主しゅはあなたを高たかく引ひき上あげ、この地ちを受うけ継つがせてくださる。悪者わるものたちが断たち滅ほろぼされるのを、あなたは見みることになる。

35 わたしは、悪わるい者ものが権力けんりょくをふるい、生いき生いきと茂しげる木きのように大おおきく広ひろがっていくのを見みた。

36 わたしが通とおりかかると、彼かれはもういなかった。探さがしてみたが、どこにも見みつからなかった。

37 全ぜんき人にんを見みつめ、正ただしい人ひとに目めを向むけよう。穏おだやかに生いきる人ひとには、未来みらいがあるのだから。

38 しかし、罪つみを犯おかす者ものたちはみな滅ほろぼされ、悪わるい者ものの未来みらいは断たち切きられる。

39 正ただしい人ひとの救すくいは主しゅから来くる。主しゅは苦くるしみのときの逃にげ場ばとなってくれる。

40 主しゅは彼かれらを助たすけ、救すくい出だす。悪あしき者ものたちの手てから助たすけ出だして救すくってくださる。彼かれらが主しゅのもとに身みを寄よせるからだ。