詩篇 22章

詩篇22章の全31節。日常訳第1版、ふりがな付き。

1 わたしの神かみ、わたしの神かみ、なぜわたしを見捨みすてたのですか。なぜ遠とおく離はなれて、わたしを救すくってくれないのですか。わたしの嘆なげきの叫さけびを聞きいてくれないのですか。

2 わたしの神かみよ、昼ひるに呼よび求もとめても、あなたは答こたえてくれない。夜よるに叫さけんでも、わたしは静しずまることができない。

3 でも、あなたは聖せいなる方かた。イスラエルの人々ひとびとの賛美さんびを住すまいとして座すわっておられる。

4 わたしたちの先祖せんぞは、あなたに信頼しんらいした。信頼しんらいして、救すくい出だされた。

5 彼かれらはあなたに叫さけび求もとめて、救すくい出だされた。あなたに信頼しんらいして、恥はじを受うけることはなかった。

6 わたしは虫むしけらだ。人間にんげんではない。みんなにののしられ、見下みくだされている。

7 わたしを見みる人ひとはみな、わたしをあざ笑わらう。唇くちびるを突つき出だし、頭あたまを振ふって言ゆう。

8 「あいつは主しゅに頼たよっていた。それなら助たすけてもらえばいい。神かみに気きに入はいられているなら、救すくってもらえばいいさ」と。

9 でも、あなたこそ、わたしを母ははの胎はらから取とり出だしてくださった方かた。母ははの乳房ちぶさにすがるころから、わたしを安心あんしんさせてくださった方かただ。

10 わたしは生うまれた時ときから、あなたにゆだねられてきた。母ははの胎はらを出でたその時ときから、あなたはわたしの神かみだ。

11 わたしから遠とおく離はなれないでください。苦くるしみがすぐそこまで来きているのに、助たすけてくれる人ひとが誰だれもいないのです。

12 多おおくの雄牛おうしがわたしを取とり囲かこむ。バシャンの強つよい雄牛おうしがわたしを囲かこい込こむ。

13 彼かれらは大おおきく口くちを開あけて、わたしに襲おそいかかる。獲物えものを引ひき裂さき、ほえたけるライオンのように。

14 わたしは水みずのように注そそぎ出だされ、骨ほねはすべてバラバラになった。心こころは蝋ろうのように、胸むねの中なかで溶とけてしまった。

15 わたしの力ちからは、素焼すやきのかけらのように干ひからびてしまった。舌したは上うわあごにはりついている。あなたはわたしを、死しのちりの中なかに横よこたえる。

16 犬いぬの群むれがわたしを取とり囲かこむ。 悪者わるものの一団いちだんがわたしを囲かこんでいる。 ライオンのように、わたしの手てと足あしに襲おそいかかる。

17 骨ほねを、わたしは一ひとつ残のこらず数かぞえられる。彼かれらはわたしをじっと見みて、目めを離はなさない。

18 わたしの服ふくを分わけ合あい、着きているものをくじ引びきで取とり合あう。

19 わたしよ、主しゅよ、遠とおく離はなれないでください。わたしの力ちからである主しゅよ、急いいそいで助たすけに来きてください。

20 わたしを剣けんから救すくい出だしてください。わたしのただ一ひとつの命いのちを、犬いぬの力ちからから。

21 ライオンの口くちから、わたしを救すくい出だしてください。野牛やぎゅうの角つのから、あなたはわたしに答こたえてくださった。

22 兄弟きょうだいたちに、あなたの名なを語かたり伝つたえよう。集会しゅうかいの中なかで、あなたをほめたたえよう。

23 主しゅを恐おそれる者ものたちよ、主しゅをたたえよ。ヤコブの子孫しそんよ、みな主しゅをあがめよ。イスラエルの子孫しそんよ、みな主しゅの前まえにおそれかしこめ。

24 主しゅは苦くるしむ人ひとの苦くるしみを見下みくださず、いやがることもなかった。その人ひとから顔かおをそむけず、助たすけを求もとめる叫さけびを聞きいてくださったのだ。

25 大おおいなる集会しゅうかいでわたしがあなたをたたえるのは、あなたから出でたものだ。主しゅを敬ううやまう人ひとたちの前まえで、わたしは誓ちかいを果はたす。

26 苦くるしむ人ひとたちは食たべて、満みち足たりる。主しゅを求もとめる人ひとたちは、主しゅをたたえる。あなたたちの心こころが、いつまでも生いきますように。

27 すべての地ちの果はての人々ひとびとは、これを思おもい起おこして主しゅのもとに帰かえる。すべての国くにの民たみが、あなたの前まえにひざまずいて礼拝れいはいする。

28 主しゅは王おうだからだ。国々くにぐにを治おさめるのは主しゅだ。

29 地ちの裕福ゆうふくな者ものたちはみな、食たべて主しゅを礼拝れいはいする。土つちに下くだる者ものたちもみな、主しゅの前まえにひざまずく。自分じぶんの魂たましいを生いかしておけない者ものも、みな。

30 子孫しそんが主しゅに仕つかえる。主しゅのことは、後あとに来くる世代せだいへと語かたり伝つたえられていく。

31 彼かれらは来きて、主しゅがなさったことを、これから生うまれてくる民たみに語かたり伝つたえるだろう。神かみがこれを成なし遂とげたのだと。