ネヘミヤ記 9章

ネヘミヤ記9章の全38節。日常訳第1版、ふりがな付き。

1 この月つきの二十にじゅう四日よっか、イスラエルの人々ひとびとは集あつまった。断食だんじきし、粗布そふをまとい、頭あたまに土つちをかぶっていた。

2 イスラエルの血ちを引ひく者ものたちは、外国がいこく人にんすべてから離はなれて立たち、自分じぶんたちの罪つみと、先祖せんぞたちの過あやまちを告白こくはくした。

3 彼かれらはその場ばに立たって、一いち日にちの四よん分ぶんの一いちのあいだ、彼かれらの神かみ、主しゅの律法りっぽうの書しょを読よんだ。そしてさらに四よん分ぶんの一いちのあいだ、罪つみを告白こくはくし、彼かれらの神かみ、主しゅを礼拝れいはいした。

4 レビ人びとの階段かいだんの上うえには、ヨシュア、バニ、カデミエル、シェバンヤ、ブニ、シェレブヤ、バニ、ケナニが立たち、大おおきな声こえで、彼かれらの神かみ、主しゅに叫さけび求もとめた。

5 そしてレビ人びとたち、つまりヨシュア、カデミエル、バニ、ハシャブネヤ、シェレブヤ、ホディヤ、シェバンヤ、ペタフヤが言いった。「立たち上あがって、あなたたちの神かみ、主しゅをたたえなさい。永遠えいえんから永遠えいえんまで。あなたの栄光えいこうに満みちた名ながたたえられますように。その名なは、あらゆる祝福しゅくふくと賛美さんびをはるかに超こえて高たかくあげられています。

6 あなただけが主しゅです。あなたは天てんを、いちばん高たかい天てんを、そしてそこにあるすべてのものを造つくりました。地ちと、その上うえにあるすべてのもの、海うみと、その中なかにあるすべてのものも造つくりました。あなたは、それらすべてに命いのちを与あたえています。天てんのすべてのものが、あなたを礼拝れいはいしています。

7 あなたこそが主しゅ、その神かみです。あなたはアブラムを選えらび、カルデアのウルから連つれ出だし、その名なをアブラハムとつけました。

8 あなたは、彼かれの心こころがあなたの前まえで真実しんじつであることを認みとめ、彼かれと契約けいやくを結むすびました。それは、カナン人にん、ヒッタイト人にん、アモリ人にん、ペリジ人にん、エブス人にん、ギルガシ人にんの土地とちを、彼かれの子孫しそんに与あたえるという契約けいやくでした。そしてあなたは、その約束やくそくを果はたしました。あなたは正ただしい方かただからです。

9 あなたは、エジプトでのわたしたちの先祖せんぞの苦くるしみを見みて、葦あしの海うみのほとりで、彼かれらの叫さけびを聞きききました。

10 そして、ファラオと、そのすべての家来けらい、その国くにのすべての民たみに、しるしと不思議ふしぎなわざを行おこないました。彼かれらがわたしたちの先祖せんぞを高慢こうまんにあつかったのを、あなたが知しっていたからです。こうしてあなたは、今日きょうまで残のこる名なを、自分じぶんのものとしました。

11 あなたは、彼かれらの前まえで海うみを二ふたつに分わけ、彼かれらは海うみの真まん中なかを、かわいた地ちの上うえを通とおって行いきました。追おいかけて来きた者ものたちを、あなたは激はげしい水みずの中なかへ、石いしのように深ふかみへ投なげ込こみました。

12 あなたは、昼ひるは雲くもの柱はしらで彼かれらを導みちびき、夜よるは火ひの柱はしらで、彼かれらが進すすむ道みちを照てらしました。

13 あなたはシナイ山やまに下くだり、天てんから彼かれらと語かたりました。そして、正ただしい定さだめと、まことの教おしえ、良よいおきてと戒いましめを、彼かれらに与あたえました。

14 また、あなたの聖せいなる安息あんそく日ひを彼かれらに知しらせ、あなたのしもべモーセを通とおして、戒いましめとおきてと教おしえを命めいじました。

15 彼かれらが飢うえたときには、天てんからパンを与あたえ、渇かわいたときには、岩いわから水みずを出だしてやりました。そして、彼かれらに与あたえると誓ちかった土地とちに入はいり、それを自分じぶんのものとするように、と告つげました。

16 けれども、彼かれらとわたしたちの先祖せんぞは高慢こうまんになり、強情ごうじょうになって、あなたの戒いましめに聞き従いききしたがいませんでした。

17 彼かれらは聞きくことを拒こばみ、あなたが彼かれらのために行いった数々かずかずの奇跡きせきを思おもい出だしませんでした。強情ごうじょうになり、自分じぶんたちのかしらを立たてて、もとの奴隷どれいの身みにもどろうと反抗はんこうしました。でも、あなたは赦ゆるしの神かみ、恵めぐみ深ふかく、あわれみに満みち、怒おこるのに遅おそく、慈いつくしみにあふれた方かたです。だから、あなたは彼かれらを見捨みすてませんでした。

18 彼かれらは、鋳物いものの子牛こうしを造つくり、『これがあなたをエジプトから連つれ出だした神かみだ』と言いいい、あなたをひどく侮あなどるようなことまでしたのに、あなたは彼かれらを見捨みすてなかったのです。

19 それでも、あなたはあふれるあわれみのゆえに、荒野こうやで彼かれらを見捨みすてませんでした。昼ひるは雲くもの柱はしらが彼かれらから離はなれず、進すすむべき道みちを導みちびきました。夜よるは火ひの柱はしらが離はなれず、彼かれらを照てらして、歩あゆむ道みちを示ししめしました。

20 あなたは良よい霊れいを与あたえて、彼かれらを教おしえさとしました。あなたのマナを彼かれらの口くちから絶たやすことなく、渇かわいた彼かれらに水みずを与あたえました。

21 四十よんじゅう年ねんものあいだ、あなたは荒野こうやで彼かれらを養やしない、彼かれらは何なんも足たりないものがありませんでした。着きる物ものはすり切きれず、足あしがはれることもありませんでした。

22 あなたは彼かれらに国々くにぐにと民々を与あたえ、それを分わけ与あたえて割わり当あてました。こうして彼かれらはシホンの地ち、ヘシュボンの王おうの地ち、そしてバシャンの王おうオグの地ちを自分じぶんのものとしました。

23 あなたは彼かれらの子孫しそんを空そらの星ほしのように増ふやし、先祖せんぞに『入はいって自分じぶんのものとせよ』と約束やくそくしたあの地ちへ、彼かれらを連つれて入はいりました。

24 その子孫しそんは入はいって行いき、その地ちを自分じぶんのものとしました。あなたは彼かれらの前まえで、その地ちに住すむカナン人にんを従したがわせ、彼かれらの手てに渡わたしました。王おうたちも、その地ちの民たみも、彼かれらの思おもうままにできるようにしたのです。

25 彼かれらは城壁じょうへきのある町々まちまちと肥こえた土地とちを攻せめ取とり、あらゆる良よい物もので満みちた家々いえいえ、掘ほってある井戸いど、ぶどう畑はたけ、オリーブ畑はたけ、たくさんの果樹かじゅを手てに入いれました。彼かれらは食たべて満みち足たり、豊ゆたかに肥こえ、あなたの大おおいなる恵めぐみを心こころゆくまで楽たのしみました。

26 それなのに、彼かれらはあなたに逆さからい、反抗はんこうしました。あなたの律法りっぽうを背後はいごに投なげ捨すて、彼かれらをあなたのもとへ立たち返かえらせようと戒いましめた預言よげん者しゃたちを殺ころし、あなたをひどく侮あなどることをしました。

27 そこであなたは彼かれらを敵てきの手てに渡わたし、敵てきは彼かれらを苦くるしめました。それでも、苦くるしみのときに彼かれらがあなたに叫さけぶと、あなたは天てんからそれを聞ききき、あふれるあわれみのゆえに、救すくう者ものたちを彼かれらに与あたえました。その人ひとたちは、敵てきの手てから彼かれらを救すくい出だしました。

28 ところが、彼かれらは安やすらぎを得うると、また、あなたの前まえで悪あくを行おこないました。それであなたは彼かれらを敵てきの手てに見捨みすて、敵てきは彼かれらを支配しはいしました。それでも彼かれらが立たち返かえってあなたに叫さけぶと、あなたは天てんからそれを聞ききき、あわれみのゆえに、幾いく度ども彼かれらを助たすけ出だしました。

29 あなたは彼かれらを戒いましめて、あなたの律法りっぽうへ立たち返かえらせようとしました。しかし彼かれらは高慢こうまんになり、あなたの命令めいれいに聞き従わききしたがわず、あなたのおきてに背そむいて罪つみを犯おかしました。それを守まもれば人ひとは生いきられるおきてなのに、彼かれらは肩かたを背そむけてこばみ、うなじをこわばらせて、聞きこうとしませんでした。

30 それでもあなたは、長ながい年月としつきのあいだ彼かれらに忍耐にんたいしました。あなたの霊れいにより、預言よげん者しゃたちを通とおして彼かれらを戒いましめましたが、彼かれらは耳みみを傾かたむけませんでした。そこであなたは彼かれらを、周まわりの国々くにぐにの民たみの手てに渡わたしたのです。

31 それでも、あなたは豊ゆたかなあわれみのゆえに、彼かれらを滅ほろぼし尽つくすことなく、見捨みすてもしませんでした。あなたは恵めぐみ深ふかく、あわれみに満みちた神かみだからです。

32 今いま、わたしたちの神かみよ。契約けいやくと慈いつくしみを守まもられる、偉大いだいで力強ちからづよく、恐おそるべき神かみよ。アッシリアの王おうたちの時代じだいから今日きょうまで、わたしたちを、わたしたちの王おうや指導しどう者しゃたち、祭司さいしたち、預言よげん者しゃたち、先祖せんぞたち、そしてあなたの民たみすべてを襲おそってきたこのすべての苦くるしみを、どうか小ちいさなものと見みなさないでください。

33 わたしたちに起おこったすべてのことについて、あなたは正ただしいのです。あなたは真実しんじつをもって行おこなわれたのに、わたしたちは悪あくを行おこないました。

34 わたしたちの王おうや指導しどう者しゃたち、祭司さいしたち、先祖せんぞたちは、あなたの律法りっぽうを守まもらず、あなたの命令めいれいにも、あなたが彼かれらに示ししめした戒いましめにも、耳みみを傾かたむけませんでした。

35 彼かれらは自分じぶんたちの国くににいながら、あなたが与あたえてくださった豊ゆたかな恵めぐみの中なかにいながら、あなたが彼かれらの前まえに広ひろげてくださった広ひろく豊ゆたかな地ちにいながら、あなたに仕つかえず、その悪わるい行おこないから立たち返かえりませんでした。

36 見みてください。わたしたちは今日きょう、奴隷どれいです。あなたが先祖せんぞたちに与あたえ、その実みのりと恵めぐみを食たべさせようとしてくださったこの地ちで、わたしたちは奴隷どれいになっているのです。

37 この地ちの豊ゆたかな産物さんぶつは、わたしたちの罪つみのために、あなたがわたしたちの上うえに立たてた王おうたちのものになっています。彼かれらはわたしたちの体からだも家畜かちくも思おもいのままに支配しはいし、わたしたちは大おおきな苦くるしみの中なかにいます。

38 こうしたことすべてを踏ふまえて、わたしたちは固かたい約束やくそくを結むすぶ。それを文書ぶんしょにし、わたしたちの指導しどう者しゃたち、レビ人びとたち、祭司さいしたちが、それに印しるしを押おす。