エゼキエル書 22章

エゼキエル書22章の全31節。日常訳第1版、ふりがな付き。

1 主しゅの言葉ことばが、わたしに届とどいた。

2 「人ひとの子こよ、おまえは裁さばくのか。あの血ちを流ながす町まちを裁さばくのか。それなら、その町まちがしてきた忌いまわしい行おこないを、すべてはっきり示ししめしてやれ。

3 そして言いえ。主しゅなる神かみはこう言いわれる。町まちよ、おまえは自分じぶんの中なかで血ちを流ながし、自分じぶんの滅ほろびの時ときを招まねいている。偶像ぐうぞうを造つくって、自分じぶんを汚よごしてきた。

4 おまえは、流ながしたその血ちによって罪つみを負おい、造つくったその偶像ぐうぞうによって身みを汚よごした。こうしておまえは自分じぶんの終おわりの日ひを早はやめ、その年月としつきを迎むかえたのだ。だからわたしは、おまえを国々くにぐにのさげすみとし、すべての地ちの笑わらいものとする。

5 近ちかい国くにも遠とおい国くにも、おまえをあざ笑わらう。汚よごれた名なを負おい、混乱こんらんに満みちた町まちよ。

6 見みよ、イスラエルの指導しどう者しゃたちは、それぞれ自分じぶんの力ちからにまかせて、おまえの中なかで血ちを流ながしてきた。

7 彼かれらはおまえの中なかで、父ちちや母ははを軽かろんじ、よそから来きた人ひとを虐しいたげ、みなしごややもめを苦くるしめた。

8 おまえはわたしの聖せいなるものを見下みくだし、わたしの安息あんそく日ひを汚よごした。

9 おまえの中なかには、人ひとを陥おとしいれて血ちを流ながさせる中傷ちゅうしょう者しゃがいる。山やまの上うえで偶像ぐうぞうへの供そなえ物ものを食たべ、おまえの中なかで淫みだらなことをする者ものもいる。

10 おまえの中なかで、父ちちの妻つまと寝ねて父ちちを辱はずかしめる者ものがいる。生理せいりで汚よごれている女おんなを犯おかす者ものもいる。

11 隣人りんじんの妻つまと忌いまわしいことをする者もの、嫁よめを淫みだらに汚けがす者もの、父ちちの娘むすめである自分じぶんの姉妹しまいを犯おかす者ものがいる。

12 おまえの中なかで、人ひとは賄賂わいろを受うけ取とって血ちを流ながさせる。利息りそくや高たかい利りを取とり立たて、隣人りんじんを脅おどして不正ふせいにもうけをむさぼる。そしておまえは、このわたしを忘わすれてしまった、と主しゅなる神かみは言いわれる。

13 だから見みよ、わたしは手てを打うち鳴ならす。おまえがやった不正ふせいなもうけと、おまえの中なかで流ながされた血ちのせいだ。

14 わたしがおまえに手てを下くだすその日ひ、おまえの心こころは耐たえられるだろうか。おまえの手ては力ちからを保たもてるだろうか。わたし主しゅが語かたり、そしてその通とおりに行おこなう。

15 わたしはおまえを国々くにぐにの間あいだに散ちらし、あちこちの地ちにまき散ちらす。そうして、おまえの汚よごれをおまえの中なかから取とり除のぞく。

16 おまえは国々くにぐにの目めの前まえで、自みずからを汚よごす。そして、わたしが主しゅであることを知しる。

17 主しゅの言葉ことばがわたしに臨のぞんだ。

18 人ひとの子こよ、イスラエルの家いえは、わたしにとってかすのようになった。彼かれらはみな、炉ろの中なかの銅どう、すず、鉄てつ、鉛なまりだ。銀ぎんを溶とかしたあとに残のこるかすにすぎない。

19 だから、主しゅなる神かみはこう言いわれる。おまえたちがみな、かすになってしまったので、見みよ、わたしはおまえたちをエルサレムの中なかに集あつめる。

20 人ひとが銀ぎん、銅どう、鉄てつ、鉛なまり、すずを炉ろの中なかに集あつめ、火ひを吹ふきつけて溶とかすように、わたしは怒いかりと憤いきどおりをもっておまえたちを集あつめる。そして、そこに置おいて溶とかす。

21 わたしはおまえたちを集あつめ、わたしの怒いかりの火ひをおまえたちに吹ふきつける。すると、おまえたちはその中なかで溶とける。

22 銀ぎんが炉ろの中なかで溶とけるように、おまえたちもその中なかで溶とける。そして、わたし主しゅが、おまえたちに憤いきどおりを注そそいだことを知しる。

23 主しゅの言葉ことばがわたしに臨のぞんだ。

24 人ひとの子こよ、その地ちに言いえ。おまえは、清きよめられていない地ち、怒いかりの日ひに雨あめも降ふらない地ちだ。

25 この地ちの預言よげん者しゃたちは、その中なかで徒党ととうを組くんでいる。獲物えものを引ひき裂さいて吼ほえるライオンのようだ。彼かれらは人ひとの魂たましいを食くい尽つくし、宝たからや大切たいせつなものを奪うばい取とり、多おおくの女おんなを未亡人みぼうじんにした。

26 祭司さいしたちは、わたしの律法りっぽうを破やぶり、わたしの聖せいなるものを汚よごした。聖せいなるものと俗ぞくなるものを区別くべつせず、汚よごれたものと清きよいものの違ちがいも教おしえなかった。わたしの安息あんそく日ひから目めをそむけ、こうしてわたしは彼かれらの間あいだで汚よごされた。

27 高官こうかんたちは、その中なかで獲物えものを引ひき裂さく狼おおかみのようだ。血ちを流ながし、人ひとの魂たましいを滅ほろぼし、不正ふせいな利益りえきを得えようとしている。

28 預言よげん者しゃたちは、そんな彼かれらのために、しっくいを上塗うわぬりしてごまかしている。偽いつわりの幻まぼろしを見み、うそを占うらなって、「主しゅなる神かみはこう言いわれる」と言ゆう。でも、主しゅは何なんも語かたってはいない。

29 この地ちの民たみは、暴力ぼうりょくで人ひとをしいたげ、物ものを奪うばい取とった。貧まずしい人ひとや困こまっている人ひとを苦くるしめ、寄留きりゅう者しゃを不当ふとうにしいたげた。

30 わたしは彼かれらの中なかに、石垣いしがきを築き直しきずきなおし、この地ちのために破やぶれ口くちに立たって、わたしの前まえに立たちはだかる者ものを探さがした。この地ちを滅ほろぼさずにすむようにするためだ。でも、見みつからなかった。

31 だから、わたしは彼かれらに憤いきどおりを注そそぎ、怒いかりの火ひで彼かれらを焼やき尽つくした。彼かれらの行おこないを、その頭あたまの上うえに報むくいた。主しゅなる神かみは言いわれる。