士師記 9章30-49節
シケムの陥落(士師記9:30-49)
見出しは聖書本文ではなく、当サイトが付けたものです。
30 町の長ゼブルは、エベドの子ガアルのこの言葉を聞いて、激しく怒った。
31 そしてゼブルは、こっそりアビメレクのもとに使者を送って言った。「エベドの子ガアルとその兄弟たちがシェケムに来ています。そして町の人たちをあおって、あなたに反抗させようとしています。
32 だから今夜のうちに、あなたと連れの兵たちで出て、野に隠れて待ち伏せてください。
33 そして朝、日が昇るころに早く起きて、町に攻めかかるのです。ガアルと連れの者たちが向かって出て来たら、思いのままに討ち取ってください。」
34 そこでアビメレクと連れの兵たちはみな、夜のうちに出て、四つの隊に分かれてシェケムの近くで待ち伏せた。
35 エベドの子ガアルが出て来て、町の門の入り口に立った。すると、アビメレクと連れの兵たちが待ち伏せの場所から立ち上がった。
36 ガアルはその兵たちを見て、ゼブルに言った。「見ろ、山々の頂から人が下りて来る。」でもゼブルは答えた。「あなたが人と見ているのは、山の影だよ。」
37 ガアルはさらに言った。「見ろ、人が地の中央のあたりから下りて来る。もう一隊は占い師の木の方から来ているぞ。」
38 するとゼブルは言った。「『アビメレクとは何者だ、どうして彼に仕えるんだ』と言っていた、その大きな口はどうした。ほら、あれがおまえのばかにした者たちだ。さあ、出て行って戦ってみろ。」
39 そこでガアルはシェケムの人たちの先頭に立って出て行き、アビメレクと戦った。
40 だがアビメレクが追いかけると、ガアルは彼の前から逃げ出した。そして門の入り口まで、多くの者が傷ついて倒れた。
41 アビメレクはアルマに留まった。ゼブルはガアルとその兄弟たちを追い出し、シェケムに住めないようにした。
42 その翌日、町の人々が野に出て行った。それがアビメレクに知らされた。
43 アビメレクは兵を集め、三つの隊に分けて野に伏せさせた。すると町から人々が出て来るのが見えた。そこでアビメレクは立ち上がって彼らに襲いかかり、討ち取った。
44 アビメレクと彼のいる隊は突き進み、町の門の入り口に陣取った。ほかの二隊は野にいるすべての者に襲いかかり、討ち取った。
45 アビメレクはその日一日じゅう町を攻め、ついに町を占領した。そして中にいた人々を殺し、町を壊し、そこに塩をまいた。
46 これを聞いて、シェケムのやぐらにいた者たちはみな、エル・ベリトの神殿の砦に逃げ込んだ。
47 シェケムのやぐらにいた者たちが集まっていることが、アビメレクに知らされた。
48 そこでアビメレクは、連れていた兵をみな引き連れてツァルモンの山に登った。アビメレクは手に斧を取り、木の枝を切り落とすと、それを担いで肩に載せた。そして連れていた兵に言った。「わたしがするのを見ただろう。急いで、わたしと同じようにしろ。」
49 兵もみな、それぞれ枝を切り落としてアビメレクのあとに続いた。彼らはその枝を砦に積み上げ、砦もろとも火をつけて彼らを焼いた。こうしてシェケムのやぐらにいた者たちも、男女あわせて千人ほどがみな死んだ。