創世記 37章12-30節
エジプトに売られるヨセフ(創世記37:12-30)
見出しと紹介文は聖書本文ではなく、当サイトが付けたものです。
父ヤコブに言われて兄たちの様子を見に行ったヨセフを、兄たちは殺そうと企みます。ルベンのとりなしで穴に投げ込まれたヨセフは、ユダの提案で銀二十シケルで売られ、エジプトへ連れて行かれました。創世記37章。
12 兄弟たちは、父の羊の群れの世話をするためにシケムへ行った。
13 イスラエルはヨセフに言った。「お前の兄さんたちは、シケムで羊の世話をしているだろう。さあ、お前を兄さんたちのところへ送ろう。」ヨセフは答えた。「はい、行きます。」
14 父はヨセフに言った。「ちょっと行って、兄さんたちが元気にやっているか、羊の群れは無事か、見てきてほしい。そして、わたしに知らせてくれ。」こうして父はヨセフをヘブロンの谷から送り出した。ヨセフはシケムに向かった。
15 ひとりの人がヨセフに出会った。ヨセフは野原をさまよっていた。その人は「何を探しているのですか」と尋ねた。
16 彼は答えた。「兄弟たちを捜しているんです。どこで羊を飼っているか、教えてもらえませんか。」
17 その人は言った。「あの人たちはここを離れました。『ドタンへ行こう』と話しているのを聞きましたよ。」そこでヨセフは兄弟たちを追いかけ、ドタンで彼らを見つけた。
18 ヨセフがまだ遠くにいるうちに、兄たちは彼に気づいた。そして彼が近づく前に、殺してやろうとたくらんだ。
19 「あの夢を見るやつがやって来た」と、彼らは互いに言った。
20 さあ、あいつを殺して、どこかの穴に投げ込もう。そして「悪い獣に食われた」と言うんだ。あいつの夢がどうなるか、見てやろうじゃないか。
21 ルベンはそれを聞いて、ヨセフを彼らの手から助け出そうとした。そして言った。「あいつの命を奪うのはやめよう。」
22 ルベンはさらに言った。「血を流してはいけない。あの子を荒れ野にあるこの穴に投げ込めばいい。でも、手を下してはいけない。」こう言ったのは、ヨセフを兄弟たちの手から助け出し、父のもとに帰してやるためだった。
23 ヨセフが兄弟たちのところへ来ると、彼らはヨセフの服を、彼が着ていた長そでの服をはぎ取った。
24 穴に落とし込んだ。その穴は空っぽで、水は入っていなかった。
25 彼らはすわってパンを食べた。ふと目を上げて見ると、イシュマエル人の隊商がギレアデからやって来るところだった。らくだに香料と乳香と没薬を積んで、エジプトへ運んで行く途中だった。
26 ユダは兄弟たちに言った。「弟を殺して、その血を隠したところで、何の得になるんだ。
27 さあ、あいつをあのイシュマエル人たちに売ろう。手を下すのはやめよう。だって、あいつはわたしたちの弟、同じ血を分けた身内なんだから。」兄弟たちはこの言葉を聞き入れた。
28 ミデアン人の商人たちが通りかかった。それで兄弟たちはヨセフを穴から引き上げ、銀貨二十枚でイシマエル人に売った。イシマエル人はヨセフをエジプトへ連れて行った。
29 ルベンは穴のところに戻った。でも、ヨセフは穴の中にいなかった。それでルベンは自分の服を引き裂いた。
30 兄弟たちのところへ戻って言った。「あの子がいない。ぼくはどこへ行けばいいんだ」