エレミヤ書 51章20-58節
バビロンの刑罰(エレミヤ書51:20-58)
見出しは聖書本文ではなく、当サイトが付けたものです。
20 おまえはわたしの鉄槌、戦いの武器だ。わたしはおまえで国々を打ち砕き、おまえで王国を滅ぼす。
21 わたしはおまえで馬とそれに乗る者を打ち砕き、おまえで戦車とそれを操る者を打ち砕く。
22 わたしはおまえで男も女も打ち砕き、おまえで老人も若者も打ち砕き、おまえで若い男も娘も打ち砕く。
23 わたしはおまえで羊飼いとその群れを打ち砕き、おまえで農夫とその牛の一組を打ち砕き、おまえで総督たちも高官たちも打ち砕く。
24 わたしは、バビロンとカルデアに住むすべての者に、彼らがシオンで行ったすべての悪の報いを、おまえたちの目の前で返す、と主は言われる。
25 見よ、破壊の山よ、わたしはおまえに立ち向かう、と主は言われる。おまえは全地を破壊してきた。わたしはおまえに手を伸ばし、岩々からおまえを転がり落とし、焼け尽きた山にする。
26 人々はおまえから、隅の石も土台の石も取ることはない。おまえは永遠に荒れ果てたままとなる、と主は言われる。
27 地に旗を掲げよ。国々の間でラッパを吹き鳴らせ。もろもろの国を集め、バビロンに立ち向かわせよ。アララト、ミンニ、アシュケナズの王国を呼び集めて攻めさせよ。司令官を立てて攻めさせ、群がるいなごのように馬を攻め上らせよ。
28 もろもろの国を集め、バビロンに立ち向かわせよ。メディアの王たち、その総督や高官たち、その支配下のすべての地を集めよ。
29 地は震え、身もだえする。バビロンに対する主の計画が実現するからだ。主はバビロンの地を、住む者もいない荒れ地にしようとしている。
30 バビロンの勇士たちは戦うのをやめ、砦の中に引きこもる。彼らの力は尽き果て、女のようになってしまった。バビロンの家々は焼かれ、その門のかんぬきは折られた。
31 走者が次の走者へと走り、使者が次の使者へと走る。バビロンの王に、都が端から端まで攻め取られたと知らせるためだ。
32 渡し場は占領され、葦の茂みは火で焼かれ、戦う男たちはおびえきっている。
33 イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。バビロンの娘は、踏み固められる時の脱穀場のようだ。もう少しすれば、刈り入れの時がやって来る。
34 バビロンの王ネブカドネツァルはわたしを食い尽くし、打ち砕き、わたしを空っぽの器にした。彼は怪物のようにわたしを飲み込み、わたしのごちそうで腹を満たし、そしてわたしを吐き出した。
35 「わたしが受けた暴虐、わたしの肉に加えられた仕打ちは、バビロンの上に返れ」と、シオンに住む者は言う。「わたしの血の責めは、カルデアに住む者の上に返れ」と、エルサレムは言う。
36 それゆえ、主はこう言われる。見よ、わたしはおまえの訴えを取り上げて争い、おまえのために報復する。わたしはバビロンの海を干上がらせ、その水源を涸らす。
37 バビロンは石くれの山となり、ジャッカルの住みかとなる。人々があきれ、あざける場所となって、住む者は一人もいなくなる。
38 バビロンの人々はそろって若いライオンのようにほえ、子ライオンのようにうなっている。
39 彼らが熱くなっているとき、わたしは酒宴を用意して、彼らを酔わせる。彼らははしゃぎ回り、やがて永遠の眠りにつき、二度と目を覚まさない、と主は言われる。
40 わたしは彼らを、屠り場に引かれていく子羊のように、雄羊や雄やぎのように引き降ろす。
41 ああ、シェシャクは攻め取られてしまった。全地の誇りが捕らえられてしまった。ああ、バビロンは国々の間で、あきれ果てる姿になってしまった。
42 海がバビロンを襲い、押し寄せる波がその町をのみ込んだ。
43 その町々は荒れ果て、乾ききった砂漠となる。だれも住まず、人の子が通り過ぎることもない土地となる。
44 わたしはバビロンの神ベルを罰し、その口から、のみ込んだものを吐き出させる。もう国々がベルのもとへ流れ集まることはない。バビロンの城壁も崩れ落ちる。
45 わが民よ、その中から出て行け。それぞれ自分の命を守り、主の燃える怒りから逃れよ。
46 国中にうわさが流れても、気を落としたり、おびえたりしてはいけない。ある年にはこんなうわさ、次の年にはあんなうわさが流れる。国には暴虐がはびこり、支配者どうしが争う。
47 だから見よ、その日が来る。わたしはバビロンの偶像を罰する。その国じゅうが恥を受け、殺された者たちがみな、その中で倒れる。
48 すると天と地、そしてそこにあるすべてのものは、バビロンのことで喜び歌う。北から、これを滅ぼす者たちが攻めて来るからだ、と主は言われる。
49 バビロンもまた倒れなければならない。イスラエルの殺された者たちのために。全地の殺された者たちが、バビロンのために倒れたのだから。
50 剣を逃れた者たちよ、行け。立ち止まってはいけない。遠く離れていても、主を思い出せ。エルサレムを心にかけよ。
51 わたしたちは恥じ入っている。ののしりの声を聞いたからだ。恥辱がわたしたちの顔をおおった。よそ者たちが、主の家の聖なる場所に入り込んだからだ。
52 だから見よ、その日が来る、と主は言われる。わたしはバビロンの偶像を罰する。その国じゅうで、傷ついた者たちがうめく。
53 たとえバビロンが天まで昇っても、たとえ高い砦をどんなに固めても、わたしのもとから、これを滅ぼす者たちが攻めて来る、と主は言われる。
54 聞け、バビロンから叫び声が上がる。カルデア人の地から、大きな破壊の音が響く。
55 主がバビロンを滅ぼし、その大きなどよめきを消し去るからだ。敵は大水のように波打ってとどろき、そのざわめく声が上がる。
56 滅ぼす者がバビロンに攻めて来て、その勇士たちは捕らえられ、その弓は折られる。主は報いの神だ。必ず報いを返される。
57 わたしは、バビロンの高官たちや知者たち、総督や役人たち、勇士たちを酔わせる。彼らは永遠の眠りにつき、二度と目を覚まさない、と王は言われる。その名は万軍の主。
58 万軍の主はこう言われる。バビロンの厚い城壁は根こそぎ崩され、その高い門は火で焼かれる。もろもろの民が骨折っても、それはむだに終わり、国々は火のために力を使い果たし、疲れ果てる。