サムエル記上 17章38-58節

ダビデとゴリアテ(サムエル第一17:38-58)

見出しと紹介文は聖書本文ではなく、当サイトが付けたものです。

少年ダビデはサウルが着せたいくさ衣を脱ぎ、石投げと五つのなめらかな石だけを持って、ペリシテびとの戦士ゴリアテに立ち向かいます。ダビデの石がゴリアテの額に当たって彼は倒れ、ペリシテびとは逃げ去りました。サムエル記上17章。

サムエル第一17章全体を読む

38 サウルは自分じぶんの服ふくをダビデに着きせ、青銅せいどうのかぶとを頭あたまにかぶらせ、よろいを着きせた。

39 ダビデはその服ふくの上うえに剣けんを帯おびて、歩あるいてみようとした。でも、慣なれていなかった。ダビデはサウルに言いった。「こんなものを着つけては歩あるけません。慣なれていないのです。」そう言いって、ダビデはそれを脱ぬいだ。

40 ダビデは杖つえを手てに取とり、川かわからなめらかな石いしを五いつつ選えらんで、持もっていた羊飼ひつじかいの袋ふくろ、つまり石いし入いれに入いれた。そして、石投いしなげのひもを手てにして、ペリシテ人びとへと近ちかづいていった。

41 ペリシテ人びとも、盾たてを持もつ従者じゅうしゃを先さきに立たてて、ダビデのほうへどんどん近ちかづいてきた。

42 ペリシテ人びとはダビデを見みて、ばかにした。まだ若わかく、血色けっしょくがよくて、顔立かおだちの整ととのった少年しょうねんだったからだ。

43 ペリシテ人びとはダビデに言いった。「おれは犬いぬか。杖つえなんかを持もって向むかってくるとは。」そして、自分じぶんの神々かみがみにかけて、ダビデをのろった。

44 さらにペリシテ人びとはダビデに言いった。「かかってこい。おまえの肉にくを、空そらの鳥とりや野のの獣けものにくれてやる。」

45 ダビデはペリシテ人びとに言いった。「おまえは剣けんや槍やりや投なげ槍やりを持もって向むかってくる。でも、わたしは万まん軍ぐんの主しゅの名なによって、おまえに立たち向むかう。おまえがばかにした、イスラエルの軍勢ぐんぜいの神かみの名なによってだ。

46 きょう、主しゅはおまえをわたしの手てに渡わたしてくださる。わたしはおまえを打うち倒たおし、その首くびをはねる。そして、きょう、ペリシテ人びとの陣営じんえいの死体したいを、空そらの鳥とりや地ちの獣けものにくれてやる。こうして、イスラエルに神かみがおられることを、地ちのすべての人ひとが知しるようになる。

47 そして、ここに集あつまったすべての者ものも知しるだろう。主しゅが救すくうのは、剣けんや槍やりによるのではない。戦たたかいは主しゅのものだ。主しゅはおまえたちを、わたしたちの手てに渡わたしてくださる。」

48 ペリシテ人びとが立たち上あがり、ダビデを迎むかえ撃うとうと近ちかづいてきた。すると、ダビデは急いいそいで、ペリシテ人びとに立たち向むかおうと、戦列せんれつのほうへ走はしっていった。

49 ダビデは袋ふくろに手てを入いれて、そこから石いしを一ひとつ取とり出だした。そして石投いしなげひもで放はなつと、ペリシテ人びとの額がくに命中めいちゅうした。石いしは額がくにめり込こみ、彼かれはうつ伏ぶせに地面じめんに倒たおれた。

50 こうしてダビデは、石投いしなげひもと石いしだけで、ペリシテ人びとに打うち勝かった。ダビデは剣けんを持もっていなかったのに、ペリシテ人びとを打うち倒たおし、しとめたのだ。

51 ダビデは走はしり寄よって、ペリシテ人びとのそばに立たった。そして相手あいての剣けんをつかんで鞘さやから抜ぬき、それでとどめを刺さし、その首くびをはねた。ペリシテ人びとたちは、自分じぶんたちの英雄えいゆうが死しんだのを見みて、逃にげ出だした。

52 イスラエルとユダの兵士へいしたちは立たち上あがり、ときの声こえをあげて、ペリシテ人びとを追おいかけた。谷たにの入いり口ぐちまで、そしてエクロンの門もんまで追おい詰つめた。ペリシテ人びとたちは倒たおれ、その死体したいはシャアライムへの道みちに、ガテやエクロンにまで及およんだ。

53 イスラエルの人々ひとびとは、ペリシテ人びとを激はげしく追おうのをやめて引ひき返かえし、彼かれらの陣営じんえいを略奪りゃくだつした。

54 ダビデはあのペリシテ人びとの首くびを取とってエルサレムに持もっていった。そして相手あいての武具ぶぐは自分じぶんの天幕てんまくに置おいた。

55 ダビデがペリシテ人びとに立たち向むかおうと出でていくのを見みて、サウルは軍ぐんの司令しれい官かんアブネルに言いった。「アブネル、あの若者わかものはだれの息子むすこだ。」アブネルは答こたえた。「王おうよ、あなたの魂たましいにかけて誓ちかいますが、わたしにはわかりません。」

56 王おうは言いった。「では、あの少年しょうねんがだれの息子むすこか、調しらべてくれ。」

57 ダビデがペリシテ人びとを打うち倒たおして戻もどってくると、アブネルは彼かれを連つれて、サウルの前まえに導みちびいた。ダビデはあのペリシテ人びとの首くびを手てにしていた。

58 サウルは彼かれにたずねた。「若者わかものよ、おまえはだれの息子むすこだ。」ダビデは答こたえた。「わたしは、あなたのしもべ、ベツレヘムのエッサイの息子むすこです。」

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