ヨハネによる福音書 6章22-58節

命のパン(ヨハネ6:22-58)

見出しは聖書本文ではなく、当サイトが付けたものです。

ヨハネ6章全体を読む

22 その翌日よくじつ、海うみの向むこう岸ぎしに立たっていた群衆ぐんしゅうは、そこに小舟こぶねが一いっそうしかなく、またイエスは弟子でしたちと一緒いっしょに小舟こぶねにお乗のりにならず、ただ弟子でしたちだけが船出ふなでしたのを見みた。

23 しかし、数すうそうの小舟こぶねがテベリヤからきて、主しゅが感謝かんしゃされたのちパンを人々ひとびとに食たべさせた場所ばしょに近ちかづいた。

24 群衆ぐんしゅうは、イエスも弟子でしたちもそこにいないと知しって、それらの小舟こぶねに乗のり、イエスをたずねてカペナウムに行いった。

25 そして、海うみの向むこう岸ぎしでイエスに出会であったので言いった、「先生せんせい、いつ、ここにおいでになったのですか」。

26 イエスは答こたえて言いわれた、「よくよくあなたがたに言いっておく。あなたがたがわたしを尋たずねてきているのは、しるしを見みたためではなく、パンを食たべて満腹まんぷくしたからである。

27 朽くちる食物しょくもつのためではなく、永遠えいえんの命いのちに至いたる朽くちない食物しょくもつのために働はたらくがよい。これは人ひとの子こがあなたがたに与あたえるものである。父ちちなる神かみは、人ひとの子こにそれをゆだねられたのである」。

28 そこで、彼かれらはイエスに言いった、「神かみのわざを行おこなうために、わたしたちは何なんをしたらよいでしょうか」。

29 イエスは彼かれらに答こたえて言いわれた、「神かみがつかわされた者ものを信しんじることが、神かみのわざである」。

30 彼かれらはイエスに言いった、「わたしたちが見みてあなたを信しんじるために、どんなしるしを行おこなって下くださいますか。どんなことをして下くださいますか。

31 わたしたちの先祖せんぞは荒野こうやでマナを食たべました。それは『天てんよりのパンを彼かれらに与あたえて食たべさせた』と書かいてあるとおりです」。

32 そこでイエスは彼かれらに言いわれた、「よくよく言いっておく。天てんからのパンをあなたがたに与あたえたのは、モーセではない。天てんからのまことのパンをあなたがたに与あたえるのは、わたしの父ちちなのである。

33 神かみのパンは、天てんから下くだってきて、この世よに命いのちを与あたえるものである」。

34 彼かれらはイエスに言いった、「主しゅよ、そのパンをいつもわたしたちに下ください」。

35 イエスは彼かれらに言いわれた、「わたしが命いのちのパンである。わたしに来くる者ものは決けっして飢うえることがなく、わたしを信しんじる者ものは決けっしてかわくことがない。

36 しかし、あなたがたに言いったが、あなたがたはわたしを見みたのに信しんじようとはしない。

37 父ちちがわたしに与あたえて下くださる者ものは皆みな、わたしに来くるであろう。そして、わたしに来くる者ものを決けっして拒こばみはしない。

38 わたしが天てんから下くだってきたのは、自分じぶんのこころのままを行おこなうためではなく、わたしをつかわされたかたのみこころを行おこなうためである。

39 わたしをつかわされたかたのみこころは、わたしに与あたえて下くださった者ものを、わたしがひとりも失うしなわずに、終おわりの日ひによみがえらせることである。

40 わたしの父ちちのみこころは、子こを見みて信しんじる者ものが、ことごとく永遠えいえんの命いのちを得えることなのである。そして、わたしはその人々ひとびとを終おわりの日ひによみがえらせるであろう」。

41 ユダヤ人にんらは、イエスが「わたしは天てんから下くだってきたパンである」と言いわれたので、イエスについてつぶやき始はじめた。

42 そして言いった、「これはヨセフの子こイエスではないか。わたしたちはその父母ふぼを知しっているではないか。わたしは天てんから下くだってきたと、どうして今いまいうのか」。

43 イエスは彼かれらに答こたえて言いわれた、「互たがいにつぶやいてはいけない。

44 わたしをつかわされた父ちちが引ひきよせて下くださらなければ、だれもわたしに来くることはできない。わたしは、その人々ひとびとを終おわりの日ひによみがえらせるであろう。

45 預言よげん者しゃの書しょに、『彼かれらはみな神かみに教おしえられるであろう』と書かいてある。父ちちから聞きいて学まなんだ者ものは、みなわたしに来くるのである。

46 神かみから出でた者もののほかに、だれかが父ちちを見みたのではない。その者ものだけが父ちちを見みたのである。

47 よくよくあなたがたに言いっておく。信しんじる者ものには永遠えいえんの命いのちがある。

48 わたしは命いのちのパンである。

49 あなたがたの先祖せんぞは荒野こうやでマナを食たべたが、死しんでしまった。

50 しかし、天てんから下くだってきたパンを食たべる人ひとは、決けっして死しぬことはない。

51 わたしは天てんから下くだってきた生いきたパンである。それを食たべる者ものは、いつまでも生いきるであろう。わたしが与あたえるパンは、世よの命いのちのために与あたえるわたしの肉にくである」。

52 そこで、ユダヤ人にんらが互たがいに論ろんじて言いった、「この人ひとはどうして、自分じぶんの肉にくをわたしたちに与あたえて食たべさせることができようか」。

53 イエスは彼かれらに言いわれた、「よくよく言いっておく。人ひとの子この肉にくを食たべず、また、その血ちを飲のまなければ、あなたがたの内うちに命いのちはない。

54 わたしの肉にくを食たべ、わたしの血ちを飲のむ者ものには、永遠えいえんの命いのちがあり、わたしはその人ひとを終おわりの日ひによみがえらせるであろう。

55 わたしの肉にくはまことの食物しょくもつ、わたしの血ちはまことの飲のみ物ものである。

56 わたしの肉にくを食たべ、わたしの血ちを飲のむ者ものはわたしにおり、わたしもまたその人ひとにおる。

57 生いける父ちちがわたしをつかわされ、また、わたしが父ちちによって生いきているように、わたしを食たべる者ものもわたしによって生いきるであろう。

58 天てんから下くだってきたパンは、先祖せんぞたちが食たべたが死しんでしまったようなものではない。このパンを食たべる者ものは、いつまでも生いきるであろう」。

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