サムエル記下 15章13-29節
エルサレムを逃れるダビデ(サムエル第二15:13-29)
見出しは聖書本文ではなく、当サイトが付けたものです。
13 そこへ、知らせを持った者がダビデのところに来て言った。「イスラエルの人々の心は、アブサロムについてしまいました。」
14 ダビデは、エルサレムでいっしょにいた家来たち全員にこう言った。「立て。逃げるんだ。急がないと、アブサロムから逃げきれない。すぐに出発しよう。ぐずぐずしていると、あいつに追いつかれて、ひどい目にあわされる。この町も剣で撃たれてしまうぞ。」
15 家来たちは王に言った。「王さま、どうぞご命令のとおりに。わたしたちはご主人さまのお望みどおりにいたします。」
16 こうして王は、家族全員を連れて歩いて出て行った。ただ、王は十人のそばめを残して、宮殿の留守番をさせた。
17 王は民全員を連れて歩いて出て行き、町はずれの家のところで立ち止まった。
18 家来たちはみな、王のそばを通り過ぎて行った。ケレテ人もペレテ人もみな、そしてガテからついて来た六百人のガテ人もみな、王の前を通り過ぎて行った。
19 王はガテ人イタイに言った。「どうして君まで、わたしたちといっしょに来るのか。引き返して、新しい王のところにとどまりなさい。君は外国人で、故郷を離れて来た人なのだから。
20 君が来たのは昨日のことだ。それなのに、行き先も定まらないわたしといっしょに、今日から連れ回してよいものか。引き返しなさい。仲間も連れて帰るといい。慈しみとまことが、君とともにあるように。」
21 しかしイタイは王に答えて言った。「主は生きておられます。そして王さま、あなたも生きておられます。それにかけて誓います。ご主人さまである王のおられるところ、それが死であれ、生であれ、このしもべも必ずそこにおります。」
22 ダビデはイタイに言った。「わかった。それなら進むがいい。」こうしてガテ人イタイは、部下全員と、いっしょにいた子どもたちみんなを連れて進んで行った。
23 国じゅうの人が声をあげて泣いた。民がみな通り過ぎて行き、王もキドロンの谷川を渡って行った。民はみな、荒れ野へ向かう道を通り過ぎて行った。
24 見ると、ツァドクも来ていた。神の契約の箱をかつぐレビ人たちも、みな彼といっしょだった。彼らは神の箱を降ろした。そして、民が全員町を出終わるまで、アビアタルもそこにいた。
25 王はツァドクに言った。「神の箱を町へ戻してくれ。もし主がわたしを喜んでくださるなら、主はわたしを連れ帰り、この箱と、それが置かれる場所とをもう一度見せてくださる。
26 でも、もし主が『わたしはお前を喜ばない』と言われるなら、わたしはここにいる。主が良いと思われるとおりに、わたしにしてくださればいい。」
27 王はさらに、祭司ツァドクに言った。「あなたは先を見通す人ではないか。安心して町へ帰りなさい。あなたの息子アヒマアツと、アビアタルの息子ヨナタン、二人の息子もいっしょに連れて。
28 いいか、わたしは荒れ野の渡し場で待っている。あなたたちから知らせが届いて、様子がわかるまではね。」
29 こうしてツァドクとアビアタルは、神の箱をエルサレムへ戻し、そこにとどまった。