サムエル記上 20章10-29節

ヨナタンとダビデの契約(サムエル第一20:10-29)

見出しは聖書本文ではなく、当サイトが付けたものです。

サムエル第一20章全体を読む

10 ダビデはヨナタンに言いった、「あなたの父ちちが荒々あらあらしくあなたに答こたえられる時とき、だれがわたしに告つげるでしょうか」。

11 ヨナタンはダビデに言いった、「さあ、野原のはらへ出でていこう」。こうしてふたりは野原のはらへ出でて行いった。

12 そしてヨナタンはダビデに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅが、証人しょうにんです。明日あすか明後日みょうごにちの今いまごろ、わたしが父ちちの心こころを探さぐって、父ちちがダビデに対たいして良よいのを見みながら、人ひとをつかわしてあなたに知しらせないようなことをするでしょうか。

13 しかし、もし父ちちがあなたに害がいを加くわえようと思おもっているのに、それをあなたに知しらせず、あなたを逃にがして、安全あんぜんに去さらせないならば、主しゅよ、どうぞ幾いく重えにも、このヨナタンを罰ばっしてください。どうぞ主しゅが父ちちと共ともにおられたように、あなたと共ともにおられますように。

14 もしわたしがなお生いきながらえているならば、主しゅのいつくしみをわたしに施ほどこし、死しを免まぬがれさせてください。

15 またわたしの家いえをも、長ながくあなたのいつくしみにあずからせてください。主しゅがダビデの敵てきをことごとく地ちのおもてから断たち滅ほろぼされる時とき、

16 ヨナタンの名なをダビデの家いえから絶たやさないでください。どうぞ主しゅがダビデの敵てきに、あだを返かえされるように」。

17 そしてヨナタンは重かさねてダビデに誓ちかわせた。彼かれを愛あいしたからである。ヨナタンは自分じぶんの命いのちのように彼かれを愛あいしていた。

18 ヨナタンはダビデに言いった、「あすはついたちです。あなたの席せきがあいているので、どうしたのかと尋たずねられるでしょう。

19 三みっ日か目めには、きびしく尋たずねられるでしょうから、先さきにあなたが隠かくれた場所ばしょへ行いって、向むこうの石塚いしづかのかたわらにいてください。

20 わたしは的まとを射いるようにして、矢やを三さん本ぽん、そのそばに放はなちます。

21 そして、『行いって矢やを捜さがしてきなさい』と言いって子供こどもをつかわしましょう。わたしが子供こどもに、『矢やは手前てまえにある。それを取とってきなさい』と言ゆうならば、その時ときあなたはきてください。主しゅが生いきておられるように、あなたは安全あんぜんで、何なんも危険きけんがないからです。

22 しかしわたしがその子供こどもに、『矢やは向むこうにある』と言ゆうならば、その時とき、あなたは去さって行いきなさい。主しゅがあなたを去さらせられるのです。

23 あなたとわたしとで話はなしあった事ことについては、主しゅが常つねにあなたとわたしとの間あいだにおられます」。

24 そこでダビデは野原のはらに身みを隠かくした。さて、ついたちになったので、王おうは食事しょくじをするため席せきに着ついた。

25 王おうはいつものように壁かべ寄よりに席せきに着つき、ヨナタンはその向むかい側がわの席せきに着つき、アブネルはサウルの横よこの席せきに着ついたが、ダビデの場所ばしょにはだれもいなかった。

26 ところがその日ひサウルは何なんも言いわなかった、「彼かれに何なんか起おこって汚よごれたのだろう。きっと汚よごれたのにちがいない」と思おもったからである。

27 しかし、ふつか目めすなわち、ついたちの明あくる日ひも、ダビデの場所ばしょはあいていたので、サウルは、その子こヨナタンに言いった、「どうしてエッサイの子こは、きのうもきょうも食事しょくじにこないのか」。

28 ヨナタンはサウルに答こたえた、「ダビデは、ベツレヘムへ行いくことを許ゆるしてくださいと、しきりにわたしに求もとめました。

29 彼かれは言いいいました、『わたしに行いかせてください。われわれの一族いちぞくが町まちで祭まつりをするので、兄あにがわたしに来くるようにと命めいじました。それでもし、あなたの前まえに恵めぐみを得えますならば、どうぞ、わたしに行いくことを許ゆるし、兄弟きょうだいたちに会あわせてください』。それで彼かれは王おうの食卓しょくたくにこなかったのです」。

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